幕張メッセにて4月26日、27日に開催された『ニコニコ超会議2025』。同イベントで、初音ミクをはじめとしたボーカロイド(バーチャルシンガー)に扮したコスプレイヤーたちにインタビューを実施。“衣装や装飾に対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。
コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”
コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。昨今ではほぼ毎週末、全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。
そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、この記事では2025年上半期に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。
ここでピックアップするのは、幕張メッセにて4月26日、27日に開催された『ニコニコ超会議2025』に参加していたコスプレイヤーたち。ひと口にコスプレイベントといっても、『AnimeJapan』ならアニメのキャラクターが人気、『東京ゲームショウ』ならゲームのキャラクターに扮したレイヤーが多め……といった具合に、イベントごとに“主流となるコスプレのジャンル”には違いがあり、『ニコ超』といえば、初音ミクをはじめとしたボーカロイド(バーチャルシンガー)のコスプレ率が高いことでも知られている。
屋外に設けられた撮影エリアには、通常衣装の初音ミクのほか、バニースーツやレースクイーン風のコスチュームを着たミク(に扮したレイヤー)が参加。さらに巡音ルカや鏡音リン・レンに扮するレイヤーも大勢いて、中にはボーカロイド同士で集まり、集合写真の撮影を楽しむグループの姿も見られた。
*
「ウィッグのツインテールが巻き巻きになるようにこだわって準備しました。巻きがきれいにクルクルしているほど、見映えもよくなると思ったのでがんばりました! ほかにこだわったポイントを挙げるとしたら、黒タイツの質感ですね。艶っぽい質感は残しつつ、肌は見えそうで見えない、ちょうどいい透け感のものを探してきました。バニースーツのかっこよさを際立たせるために脚をきれいに見せたかったので、こちらの衣装とタイツの組み合わせは気に入っています」(初音ミク[ラビットホールver]/蒼空イヴさん)

「これまで何度も『ニコニコ超会議』には遊びに来ていたのに、初音ミクちゃんのコスプレでは参加したことがなくて、“そろそろこのあたりで一度ミクちゃんのコスプレをしよう!”と思い、このコスプレをさせていただきました。衣装のバリエーションが豊富でどれにするかかなり迷いましたが、やっぱり最初に着るのは通常版の衣装かなって思い、こちらを選びました」(初音ミク/希林まおはさん)

「こちらはフルオーケストラコンサート『初音ミクシンフォニー2024~Luka 15th Anniversary~』のメインイラストで描かれていた衣装です。華やかな雰囲気を表現したくて、ハデめのラメアイシャドウを使っているんですけど、目を閉じないとほとんどわからないのが難点です(笑)。また、番号タトゥーはボーカロイドにとって非常に重要な特徴のひとつだと思うので、直接肌に描くのではなく、発色をよくするために事前にタトゥーシールを用意しました」(巡音ルカ/のぞみさん)

「これはフィギュアで発売されている、バニーバージョンの初音ミクちゃんのコスプレです。いつも素敵なミクちゃんですが、このバージョンのときは特にかわいいですよね! 個人的なこだわりとしては、網タイツの編み目の細さを再現したくて、何種類か購入して履き比べて、ちょうどいい網目のものを選びました。ちなみに当日は、ご機嫌で撮影対応をしていたのですが、いろんなポーズを取るうちにタイツが破れてしまって……。次にこのコスプレをするときは、替えのタイツも持参するつもりです」(初音ミク/光雅さん)

「レーシングミク2025はお腹の出る衣装なので、コスプレをすると決めた日からほぼ毎日、腹筋のトレーニングをがんばりました。メイクでこだわったポイントとしては、初音ミクちゃんの青い眉毛を再現するために自眉をぎりぎりまで短く剃って、コンシーラーで肌色に近づけてからアイブロウで青っぽい眉毛にしたところ。柔らかい雰囲気を表現するために、全体的に薄めのメイクで仕上げているので、そこにも注目していただけるとうれしいです」(初音ミク[レーシングミク2025ver]/るかさん)

「個人的なこだわりなんですけど、ウィッグはスプレーを使わずにセットして、自然に風になびくようにしました。メイクに関しては、今回は“幼さの表現”を意識しています。アイメイクで目を大きく見せながらも、つけまつげなどは使わないようにして、少し薄めの印象になるように仕上げました」(鏡音リン/霧野さん)

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。
関連記事
-
-
マヂカルラブリー×岡崎体育、自分を一番出せるキャパ「大勢の人を笑わす方法を知らない」【『DAIENKAI 2025』特別企画】
『DAIENKAI 2025』:PR -
ジュースごくごく倶楽部、対バンで見つけた自分たちのかっこいい音楽とボーカル阪本の成長【『DAIENKAI 2025』特別企画】
『DAIENKAI 2025』:PR