7月6日（日）『ニューヨーク Official Channel』にて、『【アトムレイジ】東京20期問題完結編 ATOMRAGE FINAL』の生配信が行われた。これまでもチャンネル内でさまざまな芸人の揉め事を追ってきた『ニューヨーク Official Channel』。これまではライブで解決をしてきたが、今回は初の試みとしてスポンサーの協力を得て生配信でフィナーレを迎えた。

【出演者】
MC：ニューヨーク（嶋佐和也、屋敷裕政）
あとむ、おミュータンツ（川嶋おもち、宮戸フィルム）、ぶったま（ガッパー稲吉、亀社長）、ブラゴーリ（塚田裕輝、大ちゃん）、えいながチョコレートかずひろ（強い電気）、金城めくるくん（ポンゴ）、クボシゲ（ド忘れ）、なぎお（ミロデジャネイロ）、渡辺ポット（大王）、鈴木バイダン、たくみ、なかむた

あとむvsおもち。意外なかたちで決着…!?

『アトムレイジ』とは、ピン芸人のあとむ（元サンジェルマン）と、ブラゴーリの大ちゃんがニューヨークに「あとむが同期のおミュータンツ・おもちと10年間、一切口をきいていない」と話したことがきっかけで始まった物語。その後、おもちやほかの20期にも話を聞いていくと、20期内にはほかにもさまざまな芸人の間に確執が存在することが発覚した。

18時50分を過ぎると、配信会場に続々と出演者の姿が。楽屋もふたつに分かれていたため、この日のために金髪にしてきたおミュータンツ宮戸が登場すると会場内にもざわつきが起こる。

オープニングVTRから生配信はスタート。あとむの部屋で撮影した監督・奥田泰渾身のVTRをツッコみながら観るニューヨークとは対照的に、20期のメンバーは真剣にそのVTRを見つめる。

最初のテーマは、「“パクジェルマン”騒動。その真相は」。そもそも、あとむとおもちの確執は『NSC大ライブ』がきっかけで生まれたもの。成績優秀で、『大ライブ』でも上位に入ることが期待されていたおミュータンツだが『大ライブ』ではTOP10に入れず、それまで無名だったサンジェルマン（あとむと現えいながチョコレートかずひろによるコンビ）がTOP10に急上昇。しかし後日、サンジェルマンが披露したネタが、インパルスのパクリだと噂になり、おもちとの間に確執が生まれてしまった。

パクったのか、パクっていないのか──。その真相を知る唯一の人物、当時サンジェルマンのネタ制作を担当していた、えいなががついに登場。NSC時代に使用していたノートを持参し、そこに書かれた真相を語った。

えいながの証言からパクってはいなかったものの、『大ライブ』のときにはインパルスのネタと被っているという意識はあったことが判明する。これを受け、あとむは自分に都合が悪いことは忘れやすいのではないかと、屋敷があとむと仲のいいなかむたやクボシゲに聞くと、ふたりの口から次々と愚痴やこれまでに受けてきたイジリを超えた行動への文句が。

仲間だと思っていた人物にも裏切られ、次々とあとむが窮地に追い込まれていくなか、次のテーマ「なぜあとむは宮戸の結婚式に呼ばれなかったのか」へ。あとむは宮戸とは仲がいいと思っていたが、2025年に行われた宮戸の結婚式に呼ばれず。同期だけでなく、先輩後輩も多く参加するなか、結婚式があることすら前日まで知らなかったことにショックを受けたという。

これについても宮戸本人の口から、決まった席数の中で誰を呼ぶか取捨選択が迫られるなか、『あとむ・バイダンのラフレ』（stand.fm）で、あとむが「ご祝儀が高い」と愚痴っていたことを受け、呼ばなかったという真相が語られる。

どんどん不利な立場に追い込まれていくあとむ。しかし原点に戻り、「サンジェルマンがMCのライブでおもちがエンディングに出ずに帰った」「NSCのときはあれだけ正義を振りかざして“お笑いポリス”をやっていたのに、今はやっていることがぶれている。社長飲みとかもしているらしい」と、おもちを糾弾していく。

その様子を見たおもちは、ついに「こんなにあとむに（NSC時代の行動で）呪いをかけてたんだな、ごめんな」と謝罪。だが、謝罪を受け入れず顔を真っ赤にして怒鳴るあとむを見て「レコードを聴け！」と叫んで、部屋を飛び出していった。

出演者全員がパニックになるなか、帰ってきたおもちの手には大き目の段ボールが。中にはレコードプレイヤーが入っていた。インテリアとして部屋にレコードだけを飾るあとむを、さんざんイジってきたおもちからのプレゼント。

「金使われたら、言いづらいじゃないですか」と拗ねるあとむを見かねて、バイダンがうしろから「もういいんじゃないの？　認めるところ認めないと」と優しく説教。そして、ついに「川嶋ありがとう」と伝えた。

この様子を見て、ニューヨークは「こんなんで感動するわけねえよ」「クソだわ」と大爆笑。ついでに、あとむは知らず知らずのうちに迷惑をかけていた、なかむたやクボシゲにも謝罪した。

史上最悪のクソゲンカも解決なるか

いったんメインの問題が解決に向かった？ところで次のテーマ「たくみスカし問題」へ。20期内でいろんな人と揉め事を起こしているというたくみは、シリーズ4回目「【アトムレイジ】東京20期問題4略奪者編」に出演したが、そのときの様子が20期内では問題視されているという。

今回の配信では、たくみの態度を責めつつ、改めてこのとき話題になったたくみと疎遠になった人たちとの確執をさらっていく。

仲がよかったのに、今では疎遠になってしまったポットやぶったまが、たくみのよくないところを証言。それを聞くニューヨークはやはりなぜ、そんなことでそこまで仲が悪くなってしまったのか、理解できない様子。結局、解決の糸口が見出せず、「いいや、ここは」と、この話題は終了した。

ニューヨークも大ちゃんに踊らされていただけなのか

最後のテーマは「大ちゃんはテイカーなのか」。動画でおもちへの恨みを語ったあとむ自身は、当初、ここまで大事にする気はなかったそう。しかし、お金の匂いを感じた大ちゃんが、さまざまな証言を集め、関係する同期を作家の奥田やニューヨークにつなげ、生配信にまでこぎつけたのではないか、と出演者たちは感じているという。そこで大ちゃんとルームシェアをしていた経験もある、めくるくんが証言。

めくるくんの証言は、あまり本人に刺さらなかったが、ほかのメンバーが悪気なく相手に迷惑をかけてしまう大ちゃんの理解できない行動を明らかにしていく。

そんな大ちゃんを相方・塚田がかばうが、なぜか大ちゃんの怒りの矛先が塚田に。そして、殴り合いのケンカをしそうな勢いで前に出てしまったブラゴーリ。危ない雰囲気が流れるも、結果始まったのはブラゴーリによるギャグの応酬だった。

総括として嶋佐は「いい加減、賞レースがんばろう。いろいろあったけど」とコメント。また、屋敷は「同期ライブあんまり盛り上がらなかったみたいなことを言ってたけど、2時間40分ずっとおもろかったよ」とその雄姿を讃えた。

シリーズ中は、ニューヨークに「史上最低最悪の期かも」と言われてしまった20期。しかし今回の生配信では、出演者全員で2時間40分を超える超大作ドラマを生み出した。配信の全貌は現在も、YouTubeで観ることができる。