「“褐色肌の色味”や“ギャルっぽさ全開の表情”を意識しました」『ガンダム ジークアクス』など最新アニメキャラに扮するコスプレイヤーに聞いた“こだわり”

2025.5.23
(左から)猫目さゆさん、Ellyさん、みのるさん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


世界最大規模のアニメの祭典であり、3月22日、23日に東京ビッグサイトで開催された『AnimeJapan 2025』。同イベントで2025年4月以降に放送中のテレビアニメや、同年に放送予定の注目アニメのキャラクターに扮していたコスプレイヤーたちにインタビューを実施。“衣装やメイクに対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。2025年も全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。

そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、本稿では今年行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

ここでピックアップするのは、世界最大規模のアニメの祭典として知られる『AnimeJapan』の最新回であり、3月22日、23日に東京ビッグサイトで開催された『AnimeJapan 2025』に参加していたコスプレイヤーたち。

最新アニメの情報解禁をはじめ、人気声優陣によるトークステージや来場特典の豪華ノベルティ、さらには会場限定グッズの販売など、アニメファンにはたまらない要素が満載だった『AnimeJapan 2025』だが、屋内外に設けられた撮影用のエリア(コスプレイヤーズワールド)をのぞいてみると、こちらにも大勢のアニメキャラクター(に扮したコスプレイヤー)が集結。

その衣装を見てみると、イベントの趣旨に合わせてアニメキャラのコスプレで参加していたレイヤーが多く、2025年4月より放送中の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』や『炎炎ノ消防隊 参ノ章』、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』(略称『パンスト』。こちらは再放送中)のヒロインたちが勢ぞろい。

ちなみに『パンスト』は、7月より完全新作の続編が放送開始予定。同時期よりテレビアニメ第2期が放送開始予定の『その着せ替え人形は恋をする』のヒロイン・喜多川海夢に扮するレイヤーも大勢参加していて、それぞれに撮影のための長蛇の列ができていたのが印象的だった。

「テレビアニメ第3期の放送に合わせて、数年ぶりに環ちゃんのコスプレをしました。ウィッグは新調して、メイクもいろいろ改善したので、以前、コスプレをしたときより、クオリティはかなりアップしたんじゃないかなと思っています」(『炎炎ノ消防隊』環古達/Ellyさん)

『炎炎ノ消防隊』環古達/Ellyさん
『炎炎ノ消防隊』環古達/Ellyさん

「こだわったポイントはスカートの柄です。青いラインが入っていることを主張しすぎず、それでいて遠目からでもわかるように、絶妙なバランスで再現しました。それと、ニャアンは肌の色が少し濃いところも特徴なので、色味を忠実に再現するようメイクにもこだわっています。それからもう1点、彼女のスラッとした体型を再現するためにダイエットもがんばりました」(『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』ニャアン/みのるさん)

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』ニャアン/みのるさん
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』ニャアン/みのるさん

「衣装に合うように強めのメイクをしてみました。同じキャラの別バージョンの衣装(赤いドレスや警察官の制服など)は着たことがあるんですけど、こちらの衣装は“大型イベントに参加するときに着よう!”と思い、ずっと取っておいたものなので、今回こうして着ることができて感無量……! 大変満足しています」(『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』アナーキー・パンティ/南野カイリ[pon]さん)

『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』アナーキー・パンティ/南野カイリ(pon)さん
『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』アナーキー・パンティ/南野カイリ(pon)さん

「喜多川さんは笑顔がチャーミングなので、明るく元気な表情を作ることを意識しました。『着せ恋』を知らない方でも、見た瞬間、“このキャラクターはギャルだな”と認識してもらえるように、全力でギャルっぽさを表現したつもりなので、うまく伝わっていたらうれしいです」(『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢/りさまるさん)

『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢/りさまるさん
『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢/りさまるさん

「こだわったポイントはアイメイクです。雫たんの目元を再現するために、アイシャドウは赤色を多く使いました。つけまつ毛も目尻にかけて毛量が多くなるように調整するなど、いろいろ工夫しています。また、鼻と頬に少し赤みを入れることで妖艶な雰囲気も出してみました」(『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢[衣装:黒江雫]/猫目さゆさん)

『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢(衣装:黒江雫)/猫目さゆさん
『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢(衣装:黒江雫)/猫目さゆさん

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。

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ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

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