ボートレース女・福留光帆の仕事遍歴「口も悪いし世の中ナメてると思われるけど…」無理せず働くためのマイルール

文=福留光帆 編集=山本大樹


AKB48を卒業し、のんべんだらりと過ごしていた無職の日々。しかしひょんなことから訪れた幸運をつかみ、ニートから売れっ子タレントに大変身! 人生は何が起こるかわかりません。気まぐれな運命に翻弄されるボートレース女・福留光帆が、日常の中から幸せをつかみ取るための法則を探し出す連載「幸せをつかむマイルール」。第4回は福留さんのちょっとまじめな仕事論。飲食店、カラオケ店員、アイドル……21歳にしてさまざまな仕事を経験してきた福留さんが今、仕事で大切にしている考え方とは?

福留光帆
(ふくとめ・みつほ)2003年生まれ、兵庫県尼崎市出身。AKB48元メンバー。『佐久間宣行のNOBROCK TV』での大喜利センスが話題を集め、ニート生活を脱出し目下ブレイク中。本連載の原稿はちょっと遅れがち。

今回は福留ちゃんの仕事の話!

髪の毛を30cmぐらい短くしました

今回でこの連載も4回目。

前回はかなりむちゃくちゃな文章を書いたので、今回はタイトルに沿った「福留光帆の幸せをつかむマイルール」っぽいことを書きたいと思います。

で、何がいいかなと考えたところ、仕事の話なんて王道なテーマで行こうと思います。

というのも私は15歳〜18歳までアイドルをして、18歳〜20歳まで事務所には所属しているもののほぼニート。つい半年ほど前に急に人生に光が差してきたそんな人生なので、自分で言うのはおこがましいですが21歳にしてはだいぶ濃いめだと思っております。

まず初めに、アイドルになる前の福留さん。

小学4年生のときに女優さんになることを志しますが、その前に掲げていた夢は『夢色パティシエール』を読んでパティシエールだったり、刑事ドラマを観て刑事だったり、看護師、ペットショップの店員さん……子供あるあるですよね、聞くたびに夢が変わるのって。

高校1年生の秋にAKB48に加入しましたが、それまでの半年間はカラオケ店員さんと飲食店の店員さんをしてました。

初めてのバイトがカラオケの店員さんだったのですが、正直まあそれはそれはわからないことだらけで、要領も悪すぎて完全に使えないやつだったと思います。

カラオケだからフードとかももちろん作るわけで、レシピどおり作ればいいのに、なんだかそれがめちゃくちゃ不安で。本当に合ってるのか? これ提供して大丈夫なのか?みたいな。よくわかんないけど不安すぎて、ほぼドリンクを作るか、配膳するか、部屋を清掃するか、その3つしかできなかった記憶があります。

ただでさえ要領が悪くて覚えも悪いのに同時進行で飲食店のバイトも始めて「覚えること多すぎ!」って忙しい自分に完全に酔ってましたね。

このころは仕事への向き合い方もなにも初めてのバイトで、高校生になって自分でお金を稼げることが楽しくて、高校生活も初めてのことばかりで楽しくて、中学生との違いを味わっていただけですね。

でも、世の中広いなって。学校という世界がすべてだと思っていた私にはすごく広く感じました。

このころの一番の思い出は、カラオケ店員のときにドリンクを届けに行ったお部屋で、お客様3名様くらいだったかな? 少々酔っていらっしゃいまして。そのころ15歳なので、うわちょっと怖いなと思っていたら、「お姉ちゃんかわいい! AKBに入れるよ!」と言っていただいたことですね。

いつかまた会えたら「本当に入ったよ、まったく人気なかったけど」と言いたいですね。

握手会もライブも楽しかった!

AKB48時代の福留さん

アイドルのときの向き合い方は、なんだろう。

見よう見まねって感じですね。

加入したのは高校1年生で、もちろんまともに社会も知らない、ただアイドルが好きでアイドルに憧れてアイドルになりたかっただけの15歳だったので、オーディションに合格したときはただただうれしくて、あまり記憶がないくらいです(笑)。

1年半ほどいろんなオーディションを受けて、自分が「やる」と言えば入れたアイドルもあったんです。

言い方がよくないかもしれないけどいわゆる地下アイドルで「私がやりたいです!」と言えば入れるというところまで行ったけど、やっぱりどうしても48グループがいいなって。なので合格できたときはとにかくうれしくてウキウキしてたのを覚えています。

加入してからもすごく楽しくて、どうやったら売れるかなんて正直あまり考えていなかったと思います。

「福留ちゃんかわいい!」ってツイートしてくれる方がいることがうれしくて、実際に握手会とかで「気になってる!」とか「これから推します!」とか言ってくれるのがうれしくて、かわいい衣装を着られることがうれしくて、ステージに立って踊ることが楽しくて。

今見返してみたら、移動のときに下ばっかり見て移動してるし、顔は強ばってるしで、全然見られるものじゃなかったんですけどね(笑)。

たまに「握手会とか嫌じゃなかったんですか?」とか聞かれたりするんですけど、これはほんとにきれい事でもなんでもなく、本当に楽しくて、今も昔もずっと変わらないのはファンの人が大好きというところですね。

ギャンブラーだし口悪いし世の中ナメてるように見えるから、意外と言われたりします。

今もファンの方とお会いできたりお話しできたりするのは本当に幸せで、みんなとお話ししてるときだけは誰よりもアイドル〜♪なんて思っちゃってます(笑)。

見てくださる方があってのお仕事なので、そんな方々への感謝は本当に忘れないように。当たり前なんですけど、それだけは肝に銘じてこの文章も書いております。

これだって読んでくださってるあなたがいなければ、ただの私の独り言になってしまうわけですから。本当にありがとうございます。

だいぶ着地点を見失ってるこの文章ですが、とにかく昔の私もそうだけど、今の私が特に大事にしているのはまわりの人を大事にすることですね。

見てくださるファンの方はもちろん、家族やスタッフさん、もうとにかく大事にしてくれる人を大事にすることです!

感謝も最大限に伝えること!

仕事の向き合い方はこれです!!!

だがしかしがんばるだけも疲れてしまうと思うので、みなさまも私も無理はしすぎないように人生歩みましょう。

無理するのはよくないですからね、生きるために働いてるんですからね! 働くために生きてるわけではないので!

でもみんな、働くなら締め切りは守りましょう。

このエッセイは今回も2日遅れで提出してしまいました。ごめんなさい。

『ワールド極限ミステリー』(TBS)収録後、パンダスタジオにて

【連載】福留光帆の幸せをつかむマイルールは毎月更新予定

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