10月12日(土)にTBSで生放送された、カーネクスト presents『キングオブコント2024』でラブレターズが優勝。初の決勝進出から13年、5度目の挑戦でついに日本一に輝いた。
直後に行われた会見では、これまでの道のりを振り返りながら優勝の喜び、そして支えてくれた人たちへの感謝を語った。
自分たちに期待しないよう挑んだ
『キングオブコント』第1回から挑戦してきたふたりは、2011年に初めて決勝に進出。その後、2014年、2016年と決勝に進出するも優勝には届かず。7年ぶりに決勝に進出した昨年も6位で終わった。それでもあきらめずに挑戦を続け、5度目の決勝でついに優勝を果たしたラブレターズ。
塚本直毅は「まだ信じられてないんですけど、僕らが出ていた中でもだいぶ粘りに粘って取ったと思うので、ちゃんと胸張って活動していければなと思います」とコメント。溜口佑太朗は「ずっと負け続けてきた人生で、こんなことがあるって自分でも信じられていなかったので、本当に続けていれば報われることもあるのかなと。今日は自分で自分を褒めてあげようかなと思います」と、優勝の喜びを噛みしめる。
また、「若い子たちと一緒に戦ってて、もう老害みたいな扱いされてたんですよ。初めて決勝に出させてもらったのが13年前なんですけど、これだけ長いことやってる芸人はもうほとんどいないので、『早く抜けろよ』って言われていたので。だから、一番最高のかたちで抜けることができて、本当によかった」と笑顔を見せた。
事務所の先輩で師匠でもあるシティボーイズの大竹まことからは、「お前らなんかどうせ優勝できないんだから。そういう気持ちでやれ!」と送り出されたというふたり。コンビ間でも「優勝なんかないんだから」と声をかけ合っていたそうで、「本当に自分たちに期待しないよう、浮かれちゃダメだっていうのを会場まで言っていました。(2本目のネタが終わって)待っているときも、どうせロングコートダディが優勝だろうな、どうせファイヤーサンダーが優勝するんだろうなって。でも、本当にまだ優勝してないかもしれない(笑)」と、自分たちの名前が呼ばれる瞬間まで、期待はしていなかったという。
そのかいあってか、これまでの4大会に比べ「一番平常心で挑めた」という塚本。さらに、溜口は「本番前にちょっと作業するために喫茶店に入ったんです。そしたら足元にどんぐりが1個だけ転がってたんで、あれ?これ、なんかあるのかなっていうのはちょっと思ったんですけど、自信に変えてやりましたね」と話した。
勝利の女神は太田光代社長
「今、一番感謝を伝えたい人」を聞かれると、塚本は「家で待っている妻と子供」と回答。一方、溜口は2本目のネタを選ぶきっかけになったとして、タイタンの社長・太田光代を挙げる。「『タイタンライブ』で2本目のネタの長尺バージョンをやらせていただいたんですけど、そのときは賞レースでやる予定はなかったんです。だけど、あの光代社長が涙流して笑ってたっていうのをスタッフさんづてで聞いたので、これあるのかな?と思って叩いていったら、優勝できた」と明かした。
さらに、「ギリギリ活動してたような我々をオードリーさんとか山里(亮太)さんとか諸先輩方がたまにライブとかに呼んでくれて、まだいていいんすね、みたいな気持ちでずっと続けさせてもらってきたので。その応援はものすごく大きかった」と、結果が出ない時期も気にかけてくれた先輩たちへも感謝を語る。溜口は、普段は返信もくれないオードリー春日俊彰からさっそく「おめでトゥース」と、お祝いのコメントが届いたことも報告した。
ともに身長160センチ台前半と小柄なふたりは、シークレットシューズを履いていることが時々話題になるが、シークレットシューズを履くことで自信が出るという。さらに「これで芸人さんからもいじられて人(にん)が伝わるようになったし、だいぶネタにも反映されたかなと」と語った。また、「サイズ感的に圧がないので子供に怖さを与えないと思う。ふたりとも子供もいるし、子供番組とか出たい」と、低身長を活かした仕事への意欲も見せた。
1年目から毎年、『キングオブコント』に挑戦してきたふたり。今後の目標について塚本が「ずっと単独ライブをやってきているんですけど、それをいろんな人に観てほしいので、全国を回ってみたりしたいなと思ってます」と話すと、溜口も「シティボーイズさんがトップにいるコントの事務所でもあるので、事務所がフィーチャーされるような活動だったり、阿佐ヶ谷姉妹さんとかザ・ギースさんとか、若手の子たちもいっぱいいるので、事務所のみなさんと営業に行きたいです」と、これからもコントを軸に活動していきたいと語った。
そして、最後には改めて『キングオブコント』への想いを聞かれ、溜口が「『キングオブコント』きっかけで芸人始めたので『キングオブコント』に人生を変えてもらって、道を作っていただきましたけど、今回優勝して自分で人生を変えた。ここから切り開いたのは自分たちなんで、自信持って『キングオブコント』なしでも活動していきたい」とコメント。塚本も「一言一句一緒です」と同調した。
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