2024年4月に『島ぜんぶでお~きな祭 第16回沖縄国際映画祭』特別招待作品としてプレミア上映され、話題となった映画『くすぶりの狂騒曲』が、2024年12月13日(金)に公開されることが決定した。
タモンズを演じるのは和田正人と駒木根隆介
2014年「大宮ラクーンよしもと劇場」オープンに合わせて、東京の劇場でくすぶり続けていたタモンズ、マヂカルラブリー、GAG少年楽団などの芸人たちが集められた。「島流し」と揶揄されながらも、大宮を盛り上げるためにユニット「大宮セブン」を結成。当初は劇場にお客さんがまったく入らず、ほぼ無観客ライブの毎日だった。そのため、大宮セブンのメンバーたちは自ら煙の中での営業、雨の中傘をさしての営業、カレー屋でほぼ外国人の中での営業など東京では考えられない数々の修羅場をくぐってきた。今では多くのメンバーは数々の賞レースで結果を残し、テレビでも活躍している。
そんな大宮セブンの真実に迫る物語が映画化! 大宮セブンの初期メンバーでありながら、仲間の活躍を横目に、飛躍のきっかけをつかめない状況に葛藤する「タモンズ」を中心に成功を夢見る芸人たちの軌跡をたどる大人たちの青春群像劇が誕生した。
タモンズのツッコミ・大波康平を演じるのは舞台『駆けぬける風のように』で文化庁芸術祭演劇部門「新人賞」を受賞し、TBS金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』、NHK連続テレビ小説『虎に翼』など数々のドラマ、映画で活躍する和田正人。ボケの安部浩章は、入江悠監督の出世作である映画『SR サイタマノラッパー』で主演を務め、その後も吉田恵輔、行定勲、犬童一心、藤井道人など数々の名監督の作品に出演する駒木根隆介が演じる。ほかにもチュートリアル徳井義実、岡田義徳など実力派俳優が参加。
このたび解禁となったポスタービジュアルでは、和田と駒木根が、スポットライトが当たるステージの上でサンパチマイクの前に立ち、漫才をする様子が写し出されている。その背景には、マヂカルラブリー、すゑひろがりず、ジェラードン、GAG少年楽団、囲碁将棋、など、タモンズと苦楽をともにした大宮セブンのメンバーたちの姿が。無観客ライブが続くなか、なんとか芸人として売れようともがき葛藤しながら、ともに戦ってきた日々を振り返る……どこか懐かしい雰囲気が漂うビジュアルに仕上がっている。キャッチコピーに「M-1グランプリを目指した男たちの軌跡」とあるように、『M-1グランプリ』の1位を目指す、本流から外された芸人ユニット・大宮セブンの真実に迫る。
映画の世界観がわかる場面写真も先行で解禁された。
歳を取るにつれて抱いていた夢をあきらめたり、今の人生に無理やり納得をしたりしていませんか? 本当に自分がやりたかったことがやれていないですか? 夢を抱いて輝いていた昔を懐かしく振り返ってばかりいませんか? 何かひとつでも当てはまった人へ贈る人生応援ムービー、それが映画『くすぶりの狂騒曲』だ。
和田正人(タモンズ大波役)コメント
いまも活躍を続ける、実在のお笑い芸人さんを演じるプレッシャーたるや…
公開日が近づくにつれ、大宮セブンファンの皆さまからの無言の圧をズッシリと感じています。ただ個人的には、モノマネ映画にはしたくないなと、舞台の上に生きるお笑い芸人さんを、役者が全身全霊で演じる事に意味があるなと。そんな事を大切にしながら、お笑い芸人さんへのリスペクトを持って演じさせて頂きました。
本作は、くすぶり続ける芸人の、何も変わることのない日々を描いた作品です。
強いて言えば、売れない芸人さんの苦悩を売りとした映画です。
そんななか、今年のTHE SECONDタモンズ決勝進出。本戦でも準決勝まで勝ち上がる大躍進。欲を言えばですが…映画公開が終わるまで、くすぶり続けて欲しかったです。タモンズさん。笑
駒木根隆介(タモンズ安部役)コメント
現場がとても楽しかったです!というとどうかと思うコメントの入りなのですが。本当に楽しかったです。平均年齢40歳前後の、自分も含めてくすぶり率高めの俳優陣が、再現ではなく、自分達なりの「大宮セブン」を作ろうという、よく分からないモチベーションの高さが充満した現場でした。
相方役の和田さんとのプライベート漫才稽古も、まだまだ足りないと思わせてくれるメンバー達でした。本物ではありませんが、スクリーンの中ではマルチバース「大宮セブン」として存在できているかもしれません。
タモンズさん始め、大宮セブンの皆さまと今作の益々の発展を願っております。
なんたって現在進行形ですから!
タモンズ コメント
・大波康平
くすぶりの狂騒曲を拝見させていただきました。自分がモデルの話なんですが、自分じゃないように見れました。なぜなら和田さんがかっこよすぎたから。あれはさすがに僕じゃないです。タモンズを知らずにこれを見た方が僕を見る機会があっても詐欺やと騒がないでください。和田さんがすごすぎるだけなんで。役者さんや製作陣の皆さんが素晴らしすぎて、あの何をやってもうまくいかなかった時期も意味があったんだと思わせてもらいました。うまくいかないことが悪いことじゃないと教えてもらいました。早く見た方と感想を言い合いたいです。是非映画館でご覧ください。
・安部浩章
タモンズをモデルにした大宮セブンの映画を撮ると聞いた時は、プロデューサーさんが出世の道を閉ざされたか何かの理由でヤケクソになったのだと思いました。
でも出来上がりを観たら本気の大真面目映画でした。タモンズのくすぶりが見事に再現されていました。
ただ辞めなかっただけの話をここまでの感動物語に仕上げて頂き、本当に恥ずかしいです。本当に嬉しく、本当に恥ずかしいです。
本当に恥ずかしいですが、是非映画館で観て下さい!
マヂカルラブリー コメント
・野田クリスタル
本当に恐ろしいのはまだまだ芸人人生は続くというところです。この映画も長い芸人人生の中では序章にすぎません。そんな序章ですらこんなに濃厚な人生を送れるなんてやっぱり芸人はいいですね。タモンズに関しては特にくすぶってきたし、今もくすぶってるし、一生くすぶってるかもしれません。でも人を笑わせ続けます。狂った芸人人生の一部始終を是非ご覧ください。
・村上
この映画を観てどんなことを思って欲しいかと聞かれても別にないですし、いい話なのかどうなのかもよくわかりませんが、とにかく説明できない涙が出てきました。開始数秒で泣きました。僕たち頑張ったよな、なんて思ってないのになぜだか涙が出ました。お笑い芸人を描いた作品は他にもあると思いますが、本当に本当のリアルを描いています。お笑い芸人、お笑いが好きな人、お笑いを目指している人、お笑いをやめたい人、お笑いをやめた人、お笑いに興味がない人全員に見て欲しいです。とにかくタモンズとこの映画が面白いことは間違いありません。
ストーリー
大宮セブンが活動する大宮ラクーンよしもと劇場は、少ない客、会社からの非難や悪口などなどお世辞にもその扱いはよいものとは言えなかった。追い打ちをかけるようにコロナ禍により劇場などの活動が停止し、収入低下などにより彼らの不安や状況は悪化の一過をたどっていた。そんな中、大宮セブンメンバーのすゑひろがりずが『M-1グランプリ』で決勝進出をはたし、YouTubeでの活動から人気を得て大宮セブンの活動にも変化の兆しが見え始める。
さらに続くように『R-1ぐらんぷり』でマヂカルラブリー野田クリスタルが優勝、『M-1グランプリ』でマヂカルラブリーが優勝をはたし一気に大宮に注目が集まる。メンバーも各賞レースで結果を残し、大宮セブンの躍進が始まる。
しかし初期メンバーであるタモンズは仲間の活躍を横目に、飛躍のきっかけをつかめないまま、手がかりをつかもうともがき苦しんでいた。現状を打開するためにコンビ名を改名したり、果てには新たにメンバーを追加してトリオになろうとしたり、明確な指針もないまま迷走を始める。そんな彼らの様子を間近で見ていた大宮セブンのメンバーは夜中に相談に乗ったり、自身の問題と重ねたりしながらタモンズをなんとか支えるのであった。メンバー間の友情、応援などを経てタモンズは芸人を目指したときの純粋な気持ちを思い出し、ラストイヤーの『M-1』へ最後の挑戦をするのであった。
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『くすぶりの狂騒曲』
■キャスト
和田正人、駒木根隆介
辻凪子、土屋佑壱、永瀬未留/徳井義実(チュートリアル)、岡田義徳ほか■スタッフ
監督:立川晋輔
脚本:中村元樹
配給:イオンエンターテイメント、吉本興業
製作:NTTドコモ・スタジオ&ライブ、吉本興業、テレビ埼玉、the ROOM
(C)2024「くすぶりの狂騒曲」製作委員会関連リンク
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