写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJカメラ部」。
ピアノロックを基調としたサウンドと哲学的な歌詞で躍進をつづける7人組ボーイズグループ「原因は自分にある。」(げんじぶ)。その中でも、カメラが趣味だという長野凌大が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
2021年11月から2023年8月まで約1年10カ月にわたって連載していた長野凌大による「QJWebカメラ部(現:QJカメラ部)」の連載が、『長野凌大フォト&エッセイ「私」』として12月7日に発売されることに。
今回はその先行予約(抽選で長野の直筆サイン・シリアルナンバー入り/ミニカード付き)が10月28日からスタートしたことを記念して、『長野凌大フォト&エッセイ「私」』に収録されるインタビュー時に長野が撮影した写真とともに臨時復活版、1回限りの「QJカメラ部」をお届けする。
僕にとってのカメラ
お久しぶりです。
いかがお過ごしでしょうか?
長野凌大です。
日差しは強いが、
涼しい風が吹き始め
秋が始まろうとしていた。
僕のことを話し、
僕のことを写してもらった日。
シャッターを切った。
たくさんの人に囲まれながら
写真を撮ったのは初めてだった。
少し恥ずかしくて、
何をどう撮ろうとしていたのか、
まったく覚えていない。
現像してみると
こんな写真が残されていた。
ふと、カメラを始めたころを思い出した。
写真を撮りたくなったあの日。
何を、どう撮ったのか、まったく覚えていない。
ただ、カメラのシャッターを切りたかった。
僕にとってカメラは
対象物をうまく、きれいに捉えるものではない。
その瞬間の感情や、熱量を残すために
写真を撮り、視覚的情報に変換をするものだ。
記憶をしておくために、記録しているのだ。
この赤色のような
弱くて強い、脆くて頑丈なものが
今の私を突き動かす。
不安定だが、揺るぎないもの。
胸の高まりと、揺れ動く感情の中で、
私は今日も生きている。
まだ、この写真を見るたびに
少し恥ずかしくなる。
『長野凌大フォト&エッセイ「私」』
発売日:2023年12月7日(木)
予約開始日:10月28日(土)17時
定価:3,000円(税別/送料別)
仕様:B5判/64ページ
販売ページ:QJストア
予約ページ:https://qjweb.myshopify.com/products/naganoryouta-photobook
発行:太田出版
※発売日や仕様などは変更の可能性があります
NAOYA(ONE N’ ONLY)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、東啓介、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR