“闇堕ち”した森三中・黒沢、理想の結婚相手の条件に「行政の紙が読める人」(ゴッドタン)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『ゴッドタン』(8月5日放送)

『マジ歌ライブ』の追加出演者を決める「マジ歌オールスター判定会」。

まず登場したのは、地元・大分に拠点を移したダイノジ大地。待望論も決まった番組もなく決断したそう。

名曲「一緒にいるよ」をアレンジし、大分で大型フェスをやりたいという夢を歌った「大分に戻ろう」を披露。さらに途中から大谷も登場する「俺たちの大分Way」も。

森三中のふたりが、まみ(大島)、ゆうこ(黒沢)に扮する「サービスブランド」は、「いろいろありました……」と闇堕ちし、ゴスロリの格好をしたゆうこのみが参加。ひとりっ子で親が高齢という境遇で苦労しているそう。

こちらも名曲「Just no side girl」を2023年バージョンにアレンジして披露するのだが、ポップな曲から一転し「シオプロ! オークラ! 呼ばりゃあしないよ! 実力ねぇのはわかるけどさ 映像・配信 吉本だからってめんどくせぇで片づけんな!」などとクリティカルな不満を叫ぶ。

「逆に45歳でその熱量よく持ってられるな」とひとりは笑うが、理想の結婚相手の条件のひとつに「行政の紙が読める人」が入っていたり、高齢の親を持つ中年の悲哀がリアルに入っていて刺さる。黒沢「いつまで白髪を染めるんだ?」。

このままではライブには出せないと言われると、オリジナルバージョンを歌うという黒沢。また闇堕ちラップになると思いきや、アシスタントを務めていた野呂佳代がマイクを持ち、歌い出す。

今の野呂が黒沢と一緒にポップな曲を歌うというのが、文脈を感じられてとてもよかった。

『さんまのお笑い向上委員会』(8月5日放送)

以前の放送できょんちぃが「九条ジョーに会いたい」と言ったことで、九条が出演。九条「番組、ゆるーって(笑)」 。

さんまに「抱かれたい?」と聞かれて、すかさず「抱きたい」と訂正するきょんちぃが主体的でとてもいい。「付き合えなくても抱けるだけでいい」と。

女性人気がある九条にテレビで「会いたい」などと言うと、DMなどで批判するコメントが届くそうだが、「今日会えるからお前らより上」と意に介さない。強い。

EDの閉店ギャグも「きょんちぃ・九条の純愛劇場」と題してコラボ。フォーリンラブのようなネタを息ぴったりで行う。オチでハグされ「きゃ!」とうれしそうにするきょんちぃがおもしろい。

ほかにも「25年芸人やって、初めてさんまさんに会いました」というマシンガンズの話などで、主役のはずの向上ゲスト・ビスケットブラザーズそっちのけで盛り上がる面々。

「おもろいテレビをサウナで観てるみたい」と秀逸なたとえで登場した原田は、登場以降もひな壇側ばかりで話が展開し「あのー、映像が大きくなっただけ(笑)」。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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