写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
金曜日はザ・マミィ林田洋平が担当する。『キングオブコント2021』では、準優勝に輝いたザ・マミィの頭脳、林田。そんな彼は、自身のインスタグラムで発信するエモーショナルな写真も話題となっている。林田が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
広告ツリー
熊本の営業の合間に、熊本城に行ってきた。次のライブが始まるまでの短い時間で、できるだけ近づいてその姿を眼球の裏側に焼きつけ、今後いつでも思い出せるようにしようという魂胆だ。
会場近くの交差点を曲がるとすぐに熊本城が見えてきた。街の雰囲気も少し柔らかくなった気がする。これが城下町の余裕というものか。
しかしまだまだ豆粒程度。もう少し近づきたい。
さすがは熊本城。近づくにつれ人が増えていく。
駐車場のおじさんに熊本城が一番よく見える場所を教えてもらってそこへ向かった。指定された場所に到着して顔を上げると、ちょうどお城に被るように大きな木が生えていた。
そのあたりを目いっぱい動き回ってみたが、どうしても木が被る。また別のおじさんに聞く。
「木が被らないところありますか?」
するとおじさんが答える。
「チケット買ってもらえたら被らないとこまで行けるよ」
アプリとかで課金したら広告消せるようになるやつの、あの広告的な意味合いの木か!!!
時間切れ。次回は絶対課金して、城側からこの広告ツリーを写真に収めてやる。
いい時間だった。それに馬刺しもおいしかったんだよ。
加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。