『足腰げんき教室×9番街レトロツーマンライブようこそ』オペラあり、ブチギレあり、まるで“全編即興コント”な60分、その結末は⁉︎見逃し配信は11月20日まで

2023.11.14

2023年11月9日（木）、シアターマーキュリー新宿で『足腰げんき教室×9番街レトロツーマンライブようこそ』が開催された。アーカイブはチケットぴあにて11月20日（月）まで販売中。

『深夜のハチミツ』で話題の2組

『足腰げんき教室×9番街レトロツーマンライブようこそ』は、『芸人雑誌』が主催する事務所の垣根を越えたネタ＆コーナーのツーマンライブ。くろさわと、うちだすぺしゃるはーたみん（以下、うちだ）のコンビ・足腰げんき教室（ワタナベエンターテインメント）と、京極風斗（以下、京極）と、なかむら☆しゅん（以下、なかむら）のコンビ・9番街レトロ（吉本興業）は、『深夜のハチミツ』（フジテレビ）で活躍する若手ライブシーンを牽引する芸人だ。本ライブでは、話題の2組が生み出すケミストリーを体感することができる。

9番街レトロに憧れるくろさわ

なかむら☆しゅんとうちだすぺしゃるはーたみんは、登場早々にふたりで息の合ったくだりを披露。その様子を冷静に見ていた京極が言ったのは、「くろさわがどうにかするんだよ」というひと言。本ライブのMCがくろさわであることが明かされると、客席から「えー!?」という驚きの声が。くろさわは、自由にボケまくるなかむらとうちだをまとめることはできるのか？　ネタやコーナー以外にも見どころ満載のライブがスタートした。

くろさわいわく、彼女にとって9番街レトロは「すっごい憧れ」の芸人。過去にはお客さんとして『9番街フェス』（9番街レトロの主催ライブ）に行ったほどだという。そんなくろさわに対して、うちだはオープニングからとにかくボケまくっていた。

9番街レトロがシアターマーキュリーに訪れたのは、この日が初めて。そこで判明したのは、シアターマーキュリーの管理人がなかむらの元同居人だったこと。うちだはこの話題の際もボケまくり、なかむらもそれに乗っかりまくっていた。このフリーダムな状態が「楽しすぎる！」（なかむら）ようでなかなか次に進まないので、ひとまずネタパートを“終わらせる”ことに。足腰げんき教室・9番街レトロの順番でひとつずつネタを披露した。

くろさわがブチ切れ、うちだが爆笑する混沌のコーナー

ネタが終わり、再び4人が集合。コーナー「オープンチャットトーク」が行われた。これはお客さん参加型の企画で、コーナー中は感想やリクエスト、質問などを自由に投稿できる。その様子はリアルタイムでスクリーンに映し出され、4人がそれに反応する形式で進行した。

本コーナーでは、ふざけまくる面々に対しくろさわがブチ切れる瞬間が見られる。怒ったくろさわは「ちゃんとやろうよ！」「なんでそんなふうにふざけられるわけ!?」と大声を出し、うちだ・なかむら・京極に次々と詰め寄る場面も。ほかにも、写真を撮るお客さんに対し「マナーが悪い」と注意したり（撮影はOK）、マナという名前のお客さんに10秒ダンスを強要するなど、コーナーは終始混沌を極めた。

お客さんから「9番街レトロ準々決勝おめでとう」のコメントが投稿されると、一気にお祝いの雰囲気に。この日は『M-1グランプリ2023』3回戦の結果発表日で、9番街レトロは見事準々決勝に進出を決めていた。「もし落ちてたらどうしてた？」と京極に問われたうちだは、「めっちゃ異常なくらい笑ってたかも」と実演していた。

即興コントで麺になる

続いて、うちだの発案で即興コントをすることに。オープンチャットで設定とオチゼリフを募集したところ、設定は「玉の輿」・オチゼリフは「サムゲタンってタコ入ってる？」に決定。京極をめぐり貯金“300万ちょい・ちょい・3京”の3人が争っていたかと思えば、韓国料理屋に行ったり、いつの間にかうちだ・くろさわ・なかむらが麺になっていたりと、次々と場面が展開。オペラ＆ダンスありの壮大なファンタジーコントは必見である。

エンディングにて、うちだはライブを振り返り「これが許されるって素晴らしい」とコメント。夢の中にいるようなツーマンライブは、最後までフリーダムを貫き終演を迎えた。本ライブは、11月20日（月）23時59分までアーカイブ配信を視聴できる。なかむらのYouTubeチャンネル『えぐいっちtokyo(仮)』にはうちだとの対談動画が投稿されているので、併せて視聴するのがおすすめだ。