【絵コンテ公開】興収12億突破『新劇場版 銀魂-吉原大炎上-』話題の“女装”は空知英秋のアドバイス!?【安藤尚也監督×前川貴史プロデューサー対談】
2009年にテレビアニメシリーズで放送された「吉原炎上篇」。それから16年の時を経て、迫力ある映像と新エピソードで完全新作として生まれ変わった『新劇場版 銀魂-吉原大炎上-』。2026年3月16日時点で興行収入12.5億円を突破する大ヒットを記録している。
2025年12月、制作が佳境に差しかかっている最も多忙な時期に、クリエイタースタッフの中心人物である安藤尚也監督と前川貴史プロデューサーに取材できることに。演出・映像・音で魅せる、限界を超えるための試行錯誤とは?

現在発売中の『Quick Japan』vol.182に収録されている映画『銀魂』特集より、ふたりの対談の一部をQJWebで公開する。
空知先生の中にある“おもしろさの正解”に喰らいつく
──映画『銀魂』シリーズに携わるのは今回が初の安藤監督。一方の前川プロデューサーはアニメシリーズでは制作デスクを、『銀魂 THE FINAL』ではプロデューサーも務めていました。吉原炎上篇は激しいアクションも見どころですが、映像美や音によって、さらに臨場感が高まりそうですね。
安藤 アクションは、最初からかなり力を入れるつもりでいました。吉原炎上篇は、原作はもちろん、テレビシリーズも作画がすごくかっこよかったので、そこに負けないものにしたかったんです。そのために、カメラワークやライティング、カット割りのテンポは特に意識しました。
さらに今回は、舞台装置として吉原の町並みだけでなく、鳳仙の屋敷の内部まで3DCGでモデリングしています。それによって、例えば阿伏兎が神楽を蹴り飛ばすシーンなら、無限に空間を突き破るような動きや、その後をぐるっと追いかけるカメラワークができる。
当時の2D美術では表現しきれなかった動きを、今回は重点的に作り直しています。また、今回はシネマスコープサイズで制作しているので、画面が横に広く、没入感やアトラクション感も強いんです。だからこそ戦闘シーンでは、観ている人が一気に引き込まれるようなカメラワークを意識しましたね。

──制作にあたり、原作者・空知英秋先生とのやりとりはありましたか?
安藤 もちろんです。今回は、真選組や桂(小太郎)を登場させるという、原作からすると大きなプラス要素がありました。
背景としては、久しぶりの劇場版で、新しいお客さんも観に来てくれるなか、彼らがまったく出てこないのは寂しいと感じる方もいるだろう、と。そうした理由から、「真選組や桂を出したい」という声は、プロデューサー側からも強くありました。
ただ、原作を無理に改変したくはなかったので、「まずは空知先生に相談しよう」ということになりました。
こちらからいくつか案を持っていったところ、桂と近藤(勲)のやりとりはおもしろい、という反応をいただき、さらに「近藤に女装させたらいいんじゃない?」というアイデアをご提案いただきました。

前川 空知先生って明確な答えをズバッと言うタイプではないんですよね。「絶対こうしてくれ」という指示はほとんどなくて、「こういうことをやったらおもしろいんじゃない?」という、基本的には雑談に近いやりとりなんです。
もちろん、「それはちょっとキモいかも」とNGをいただくこともありましたが(笑)。それ以外は意見をやりとりしながら、こちらで持ち帰って揉んで、また投げ返す。その繰り返しでした。
そうするなかで、先生の中にある“おもしろさの正解”に、こちら側がなんとか喰らいついて、近づいていく……。その線を探りながら作っていった、という感覚です。

歴代最長の2時間超え!制作陣が挑んだ限界とは?【続きは本誌で】

現在発売中の『Quick Japan』vol.182に収録されている映画『銀魂』特集のテーマは「映画の限界、超えてやれ!」。歴代最長の2時間超えとなった上映時間、アップデートされた新しさを感じさせる映像や音、冒頭5分の演出など……ここでしか読めない制作秘話と、初公開の絵コンテもたくさん!
そのほか、杉田智和(坂田銀時役)×阪口大助(志村新八役)×釘宮理恵(神楽役)の3ショット座談会や、『銀魂』大好き芸人・ぼる塾の田辺智加が選ぶ歴代映画ベストシーンなど、ファン必読の企画が詰まっている。
関連記事
-
-
Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」
Furui Riho『Letters』:PR -
4年目の今、重荷だった「王子様」を堂々と名乗れる。Last Princeが語る、プリンスを背負う勇気と楽しさ
Last Prince:PR







