ドンデコルテ渡辺銀次、『M-1』は「私はこういう人間です」だったが、『R-1』では「どうなんですか、これは!」と訴える【『R-1』ファイナリスト特集①】
3月21日(土)夜6時30分から生放送される、史上最大の“ピン芸日本一決定戦”『R-1グランプリ2026』(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)。
過去最多6,171人のエントリーの中から見事決勝戦に駒を進めたのは、しんや、今井らいぱち、ドンデコルテ 渡辺銀次、ななまがり 初瀬、さすらいラビー 中田、真輝志、ルシファー吉岡、九条ジョー、トンツカタン お抹茶の9人(※決勝出番順)。さまざまな芸歴を持つファイナリストたちが、24代目王者の称号と優勝賞金500万円をかけて激突する。
本企画のトップバッターは、ドンデコルテ 渡辺銀次。2025年の『M-1グランプリ』で準優勝を果たし、注目度を急上昇させている彼が、今大会にかける思いを語った。
最悪……。おもしれえやつばっかりじゃん
──決勝進出が決まった瞬間を振り返ってみていかがですか?
まず安心しました。というのも、私のピンネタを見た芸人が「今年は決勝、あるぞ」とずっと言ってくれていたので。「期待を裏切らずに済んだ、危ねえ」という気持ちでした。2025年の『M-1』で準優勝もしたから「今回はあるぞ」という言い方ではなく、ネタをしっかり見て期待してくれたのがうれしかったです。ただ私自身は、今の自分の状況は脳みそが全然追いついていません。どれだけ「今、がんばらなきゃ」と思っても、もう40歳ですから。20代で売れている芸人のようにはいきません。体が慣れていきませんから。私は秋と書いて“思秋期(ししゅうき)”と呼んでいるのですが、冬に向かう複雑な時期なんです。
──ファイナリスト9人を見ていかがですか?
自分が出ていなかったら「おもしろそう、見たいな」と思える大会です。他人事ならそうなんですけど、自分事なので「最悪……。おもしれえやつばっかりじゃん」です。意識している人は、ルシファー吉岡さん。決勝記者会見のときに気づいたことがあって、ルシファーさんのほうが年齢は上ですけど、芸歴は同期なんです。信じられませんよね。だって自分は今回で8回目の挑戦ですけど、ルシファーさんは決勝進出がこれで8回目。『R-1』でずっと見ていたルシファーさんと激闘を繰り広げることができたら、「ルシファーくん」と呼べるようになるかなって。今はまだ見上げる存在です。『R-1』の生き字引ですから。
──“これだけはファイナリストの誰にも負けない!”と誇れる強みはありますか?
ファイナリストの中でも私が一番しゃべると思います。いっぱいしゃべって、いっぱい届けます。正面から、まっすぐに話を伝えるのは私です。『M-1』のときは「私はこういう人間です」という話をしましたが、『R-1』では「どうなんですか、これは!」と訴えかけます。

──ドンデコルテ 渡辺銀次さんにとっての『R-1グランプリ』とは?
命綱です。なんの仕事もなく、コンビも組まずピンネタだけを作っている時期も長くあって、その間「もう、芸人を辞めようか」と考えることもありました。両親にも肩身の狭い思いをさせていたはずですし。でも芸人の道をあきらめても、この年齢で採用してくれる会社は少ないでしょうから。誰も私を雇ってくれないと思います。そんななか、『R-1』だけは私を受け入れてくれる大会だと感じていました。3回戦で落ちたときも「あっ、笑ってもらえている。自分のことをわかってもらえているんだ」って。『R-1』のおかげで芸人を辞めずに済みました。今回は、かつての自分を救ってやる大会だと思います。ここで優勝したら、あのときの自分がめちゃくちゃ喜んでくれるはず。守谷日和さんも「そのときの自分が喜ぶんちゃう? うれしいやろうな」と言ってくれました。自分にとって『R-1』は救いです。
『R-1グランプリ2026』
3月21日(土)夜6時30分~8時54分(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)※生放送
決勝戦のネタ尺は4分。ファイナリスト9人が争うファーストステージは、審査員による得点審査。ファーストステージの上位3人が進むファイナルステージは、審査員による決選投票。その結果で、優勝者が決定する。
決勝まで、あと9日。“一番面白い、一人が決まる”歴史的瞬間が、刻一刻と迫っている。
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