STARGLOW・ADAMが話す歌への揺るぎない自信「これからもどんどんトガらせていきたい」

2025.12.31
ADAM(STARGLOW)自分の歌唱スタイルは誰にもない個性

スタイリスト=鍛冶古翔三(Yolken)
ヘアメイク=伊澤明日花、高松れい、津谷成花(MASTER LIGHTS)

文=真貝 聡 撮影=ティム・ギャロ 編集=森田真規


2026年1月21日(水)、『Star Wish』でいよいよデビューを果たす5人組ダンス&ボーカルグループ・STARGLOW(スターグロウ)。『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)では、彼らが表紙&65ページ総力特集「あたらしい光」に登場した。

ここでは本誌に掲載されたメンバーのソロロングインタビューから、一部を抜粋してお届けする。第5弾はADAM(アダム)。遠回りの末につかんだ居場所と、揺るぎない歌への自信──ADAMの言葉から、その現在地に迫る。

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ
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歌いたい衝動に駆られる理想像はTakaさん

ADAM 振り返ると、最初に音楽の魅力を教えてくれたのは父でした。バックストリート・ボーイズ、BOYZ II MEN 、マイケル・ジャクソンとか、父が車の中で流していた80年代や90年代の洋楽が入口でしたね。

ADAM はい。父親はオーストラリア人で、母親は日本人です。

ADAM 日本のロックバンドを聴いてましたね。そうして幼少期から母と父が好きだった音楽に触れて育った結果、“日本のロック感”と“洋楽チック”な歌い方が自分の武器になっていて。両親の影響はかなり大きかったと思います。

ADAM 去年、韓国のオーディションを受けまして。それで少しだけ韓国語が話せるのと、英語も日常会話だったらしゃべれる感じです。世間では「トリリンガル」と言っていただいてますけど、日本語以外はペラペラじゃないので、ちょっと恐れ多いです(笑)。

ADAM 5歳とか6歳とか、物心ついたときには聴いていたと思います。小学校のころはほぼ毎日聴いていましたし。同時にリアーナさんとか、女性シンガーの歌も聴くようになりました。

ADAM 小学校の高学年で、BIGBANGさんの音楽に出会いまして。「こんなにカッコいいグループがいるんだ!」と衝撃を受けて、それを機にダンス&ボーカルグループに憧れを持ちました。でも、すぐに何かアクションを起こしたわけではなくて。ずっとサッカーをしていて、芸能の世界に入ったのは高校2年生になってから。とにかくBIGBANGさんとONE OK ROCKさんが大好きで、あとはブルーノ・マーズさんも聴いてましたね。

ADAM 小学3年生から高校2年生までの8年間です。最初はプロサッカー選手を目指して本気で取り組んでいたんですけど、途中で音楽がやりたいと思って辞めました。

ADAM ONE OK ROCKさんは本当にお世話になったといいますか。自分を奮い立たせるためにいつも聴いてました。

ADAM 楽曲もそうですし、なによりTakaさんの声と歌い方が自分のどストライクなんです。音源も素晴らしいですけど、特にライブ映像を観るのが大好きで。メンバーさんが観客に訴えかける熱量や、MCの一言ひと言も心に刺さります。ONE OK ROCKさんの音楽は聴くのもそうなんですけど、自分が歌いたい衝動に駆られるんですよね。「ライブでこう歌いたい」みたいな、僕の理想像はTakaさんなんです。

ADAM 前にいた事務所から「いずれアーティストデビューをしよう」と思って、大学に行かない選択をしたんですけど……高校卒業したタイミングで退所することになりまして。

ADAM はい。でもダンス&ボーカルグループへの憧れを捨てることができず、2024年に韓国のオーディションを受けて。だけど、結果は不合格。日本に帰ってきてどうしようかなと思っていたとき、『THE LAST PIECE』のことを知り「これがラストチャンスだな」と思って応募しました。

ADAM そこまでBMSGの音楽に触れてきたわけじゃなかったんですけど、当時『No No Girls』を観てすごくおもしろいと思ったんです。それで、SNSやYouTubeでBMSGのことを調べたら、関連動画がどんどん出てきて。その流れで『THE LAST PIECE』の開催を知りました。サイトを見たら日髙さんの熱いステイトメントが書かれていて。それを読んだときに今までにない高揚感を覚えたんです。「これは自分のためのオーディションだ」と思い、応募しました。

ADAM(STARGLOW)

ADAM
(アダム)2005年4月24日生まれ、東京都出身。歌やダンスがほぼ未経験の状態で、最年長として『THE LAST PIECE』に参加。最終審査でSKY-HIから「この数カ月のあなたの努力、そこに向かうまでの姿勢。どこまでも貪欲にやってくれた」と声をかけられた

(左から)RUI、ADAM
(左から)RUI、ADAM

自分の歌唱スタイルは誰にもない個性

ADAM 目に見えて変わったのはスキル面。特に、歌唱力はりょんりょん(佐藤涼子)先生と出会って大きく成長できました。歌詞の意味を伝える大事さや発声方法など、先生のおかげで「これまでもったいない歌い方をしていたんだな」と知れました。こんなに短期間で変われるんだ、と感動しましたね。

ADAM 自分の歌唱スタイルです。根本的な基礎とか歌唱方法は、りょんりょん先生にたくさん教えていただいて。それが間違いなく自分のプラスになってる。だからといって、自分の歌唱スタイルを一変させるわけじゃなくて。自分の根っこはしっかり持ちながら、そこにプラスαで吸収することを続けた。その結果STARGLOWという、トガった5人の中に入れてもらえたのかなと思います。

ADAM はい。そこは揺るぎない自信がありますし、自分の歌唱スタイルは誰にもない個性。これからもどんどんトガらせていければいいな、と思います。

ADAM 僕は洋楽や英詞の音楽にずっと触れてきたからこそ、根本的な発声方法がJ-POPのそれとは少し違うのかなと思うんです。「ADAMが歌うと洋楽っぽくなる」と言っていただくことが多いですけど、それは自分がこれまで聴いてきた音楽が影響し、独自のスタイルに結びついていると思いますね。

ADAM やはりBIGBANGさんとONE OK ROCKさんですね。この2組はライブ映像も楽曲も死ぬほどチェックしていたので、歌い方、パフォーマンス、ステージ上の立ち居振る舞いは自分の大きい幹になっています。

ADAM SOLさんが僕のロールモデルというか。もちろん全メンバー大好きなんですけど、特にSOLさんはかなり参考にしています。

ADAM 一番印象的なのは9月の『BMSG FES’25』ですね。4万人の前でSTARGLOWの初ステージを踏むというのは、本当にとんでもない経験をさせていただいたなと思います。

ADAM それが自分でもビックリするぐらい、緊張しなくて。昔から想像していた景色だったし、大舞台に立つ心の準備ができていたおかげで、しっかり実力を発揮できたと思います。

ADAM(STARGLOW)

SKY-HIインタビュー、Aile The Shota×REIKO対談も掲載

『Quick Japan』vol.181のSTARGLOW特集「あたらしい光」では、各メンバーへのロングインタビューのほか、STARGLOWプロデューサーのSKY-HIが5人に対する期待とBMSGのカルチャーに対する現状認識を語ったインタビュー、『THE FIRST』のころからメンバーと時間をともにしてきたBMSG所属アーティストのAile The ShotaとREIKOが各メンバーとSTARGLOWに対して抱いている印象と期待を明かした対談など、合計約4万字のインタビューを収録。

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:SKY-HIインタビュー
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:SKY-HIインタビュー
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:Aile The Shota×REIKOスペシャル対談/撮影=番正しおり
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:Aile The Shota×REIKOスペシャル対談/撮影=番正しおり

また、特集ではSTARGLOWメンバー5人による「QJカメラ部」特別復活版や『THE LAST PIECE』の振り返り企画なども掲載し、合計65ページの総力特集として、彼らの過去と現在、そして未来を立体的に掘り下げている。

『Quick Japan』vol.181未掲載のアザーカット/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181未掲載のアザーカット/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181未掲載のアザーカット。撮影では10代らしからぬカッコいい姿はもちろん、10代らしさを全身で表現したポーズも披露してくれた/撮影=ティム・ギャロ

「全ての10代と、かつて10代だった全ての人へ。さあ、世界で一番自由で大きな夢を見よう。」

このステイトメントを掲げた『THE LAST PIECE』から生まれ、新たな時代の「あたらしい光」になるであろうSTARGLOWは、これからどんな夢を見せてくれるのか──その想いに迫る。

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STARGLOW

『STARGLOW』最新情報をチェック!

BE:FIRST(ビーファースト)、MAZZEL(マーゼル)に次ぐ3つ目のボーイズグループとして、SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」から誕生した5人組ダンス&ボーカルグループ「STARGLOW(スターグロウ)」。 2025年9月19日、オーディションプログラム『THE LAST PIECE(ラストピース/通称:ラスピ)』の最終回で発表されたSTARGLOWのメンバーは、RUI(ルイ)、TAIKI(タイキ)、KANON(カノン)、GOICHI(ゴイチ)、ADAM(アダム)の5名。同日がSTARGLOWの結成日となった。
2025年9月22日、プレデビュー曲「Moonchaser」でプレデビューを果たした。

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真貝 聡

(しんかい・さとし)ライター、インタビュアー。記事を執筆するほか、MOROHA『其ノ灯、暮ラシ』(2017年)/BiSH『SHAPE OF LOVE』(2018年)/Mrs. GREEN APPLE『~Review of エデンの園~』(2020年)/PEDRO『SKYFISH GIRL -THE ..

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