芸歴5年目以内の超若手芸人を対象とした賞レース『UNDER5 AWARD 2025』の決勝戦が6月22日(日)20時よりルミネtheよしもとで開催される。
決勝に向け、ファイナリスト9組に独占インタビューを実施。第9回は『M-1グランプリ2024』では準決勝に進出し、話題を呼んだ例えば炎。昨年に続いての決勝進出となったふたりが、『UNDER5』への想いを語った。
例えば炎
タキノルイ(1995年10月8日生まれ、兵庫県出身/写真左)と田上(たのうえ/1995年5月3日生まれ、兵庫県出身/写真右)によるコンビ。『M-1グランプリ2024』で準決勝進出
たこ焼きを胸に
──決勝進出が決まったときの心境はいかがでしたか?
タキノルイ(以下、タキノ) 新幹線。(空を見上げる)新幹線に乗れる喜びっていうのがまずありまして……(おもむろにコインを机に立て出す)。
田上 は?
タキノ 去年はですね、4分間に280回噛んでしまいまして、今年はそれを払拭したいな、というふうに思ってますね。普通にシンプルにうれしかったですし、1回戦が「追記合格」というかたちで異例の合格ではあったので、「もう新幹線には乗れないのかな」と思ってたんですけど、また新幹線に乗れるということで、楽しみたいな、と思います(コインを机と机の間に立てる)。
田上 僕はうれしかったです。ぺ、っていう大阪のダメなコント師が今年上京して上がってたんで、落ちてたらほんまにやばかったなと思います。
──今年のファイナリストは大阪で一緒に活動している方が多いですよね。
タキノ 同期でいえば、シカノシンプ。ユニットライブも一緒にしているので普段から仲よくさしてもらっているんですけど、ラストイヤー同士なので一回仲いいとかは置いといて、魂の削り合い……たこ焼き。魂の削り合いのような戦いができたらいいなと。
──……たこ焼きとは。
タキノ あっ、え!? 今、僕たこ焼きって……。
田上 (頭を抱える)
タキノ たこ焼きは基本6個か8個ではあるんですけど、今回大阪から4組。奇数なんですよね。
田上 は? 偶数やろ。
タキノ 生姜猫が3やからな。そこがどうなるか。去年もピンの清川(雄司)くんがいたので、大阪が奇数の場合は波乱の年になるんじゃないかな、とは思っています。そういう意味で「たこ焼き」と言ってしまったのではないかな、と。
──そんななか、今年はどのように戦っていきますか。
タキノ 去年は足りない部分とか自信を持っていい部分が見えたので、それをやってきた1年のたこ焼きではあるので、去年はたこ焼きでいうところの……つまようじのない状態。「どうやって食べんの」っていう。
田上 は?
タキノ つまようじがないんやったら、せめてお箸。たまにつまようじが入ってるお箸もあるじゃないですか。そういう存在に。かといって、つまようじとお箸のいいところ取りはしていきたいかな、と。去年はつまようじもお箸もない状態で審査員の方に食べてもらったような状態。青のりもいらないと言われたんですけど、今年は青のりもかけてる状態で、みなさんに味わっていただけたらと思っています。
田上 去年はネタのツカミでタキノが「たこ焼き~!」って大きい声で叫んでたんですけど、それに意味あったんやと思ってちょっと怖いです。一切話を聞けない状態です。
──コンビとしてこの1年で成長や変化したことはありますか。
タキノ 太って乳輪が少しデカくなりました。スーツを着ているので見える部分ではないんですけど、見えてる部分と見えてない部分。
田上 女性の前で、乳輪の話……。
タキノ 審査員の方はプロの芸人の方々なので、嘘ついたりすると見透かされると思うんです。僕らのテクニックでは抗えないというか。なのでありのままを、本当に自分がおもしろいと思ってることをぶつけるのが重要かなと思ってます。だから、1年間自分がおもしろいと思うものはネタに入れるように。
田上 は?
タキノ スーツを着てても、「あいつ、ちょっと乳輪デカそうやな」と、なんとなくわかるじゃないですか。まともにしてても「こいつちょっと狂暴なやつちゃうか」とか、見えない部分を見透かされる大会ではあると思うので。デカい乳輪も自分にとっての弱点ではないというか、そういうのすらもおもしろがってもらえるような漫才をしていきたいかな。
──田上さんはいかがでしょうか。
田上 なんでしたっけ(笑)。
──昨年の決勝から成長してきた部分をお聞きしたのですが……。
田上 ……ないです、一切。
今後も続く大会に

──最後に改めて意気込みをお願いします。
タキノ (コイントスをする)爆笑!
田上 !
タキノ 以上です。
──田上さんは?
田上 あ、一緒です。すません、コイン持ってきてなくてごめんなさい。僕もコイントスやりたかった。
タキノ 結果としては爆笑を取って、大会自体盛り上がってほしいなというか。始まったときは、3年目やったんですけど、金魚番長さんが優勝されて、「来年あるんやったらずっと続いてほしいな」って思って。5年目になって、もう出られないけど『UNDER5』には本当にお世話になったので。
田上 うん。
タキノ 後輩のためにもずっと続いてほしいなと。だから、僕らが優勝して一番盛り上げてっていうのが一番いいかたちですけど、なんにしろ続いていくことが、今後のたこ焼き業界における重要な大会にはなると思うので。
──はい。
田上 はい? この人(インタビュアー)もおかしなってるやん。
タキノ もちろん盛り上げるだけにするんじゃなくて、
田上 「うん、うん」言うてるで。この人もおかしなってる。
タキノ もちろん優勝。僕らがラストイヤーで本気で優勝を狙いに行くっていうことに意味があるというか、本気で挑むことによって負けたときも意味が出てくるので、もちろん本気で挑みます。盛り上げて、これからも『UNDER5』が続けられるよう、いい大会になればなと思っています。
──ありがとうございます。
タキノ うん。
『UNDER5 AWARD 2025』
2025年6月22日(日)20時開演
会場:ルミネtheよしもと
MC:ニューヨーク
審査員:石田明(NON STYLE)、岩崎う大(かもめんたる)、長田庄平(チョコレートプラネット)、佐久間一行、哲夫(笑い飯)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、塙宣之(ナイツ)
出場者:あなたとネ、兄弟、シカノシンプ、釈迦虎、生姜猫、例えば炎、伝書鳩、ぺ、無尽蔵
関連記事
-
-
マヂカルラブリー×岡崎体育、自分を一番出せるキャパ「大勢の人を笑わす方法を知らない」【『DAIENKAI 2025』特別企画】
『DAIENKAI 2025』:PR -
ジュースごくごく倶楽部、対バンで見つけた自分たちのかっこいい音楽とボーカル阪本の成長【『DAIENKAI 2025』特別企画】
『DAIENKAI 2025』:PR