【MAZZEL夏合宿取材】EIKIがデビューから変わらず抱いている実感「僕たちの音楽を求めて来てくれるファンがいることが夢のよう」

2024.11.20

SKY-HIが主宰するマネジメント／レーベル「BMSG」に所属する8人組ダンス＆ボーカルグループ「MAZZEL（マーゼル）」。2023年5月にデビューし、今年10月には神奈川と大阪でアリーナ公演を開催するなど順調に活動の幅を広げている彼らが、アリーナ公演に向けて、8月某日、伊豆にて3日間にわたって極秘合宿を実施していた。

QJ取材チームはその合宿の1日目に、MAZZELメンバーひとりずつに話を聞いた。ここでは、運動神経抜群の“スポーツ男子”であり、趣味は読書という文武両道のEIKIソロインタビューをお届けします。

次のステージに進むためのチーム力

──現在のMAZZELに一番必要なものは、なんだと思いますか？

EIKI　難しいですね……ちょっと考えます。必要なものですよね……個性はこれまでにいろいろなかたちで見せてこられたので、8人でのまとまりというかMAZZELという集合体の人格とか、MAZZELといったらこれ！というものをもっと濃くしていくべきかなって思います。8人の個性がガッと集まったときの力強さ、一体感ですね。

──現時点でも一体感があるように見えますが、さらに必要なのですね。

EIKI　「団結力をしっかり持とう」という意識的な話ではなく、8人で一緒にいる時間が長くなったり、いろんな経験をしたりすることで、今よりも絆が深まっていくと思っています。現時点でもすごく仲がいいんですが、ただ仲がいいだけではなく、もっとリスペクトし合える関係になれたらいいですよね。メンバーだけでなくスタッフさんとかまわりにいる方々も含めたチーム力は、次のステージへ進むために必要な鍵なんじゃないかな。それをステージ上で爆発的に出すことができたら、もっと勢いがつくと思います。

──世の中にMAZZELの個性を知ってもらうためには、どのようなことが必要だと思いますか？

EIKI　テレビに出て話題になるのも、もちろん大事だと思うんです。でも、僕たちは一歩ずつ着実にできることからやっていって、ひとりでも多くMUZE（MAZZELのファン）を増やすという方法を取ることで、『MAZZEL 1st One Man Tour 2024 “Join us in the PARADE”』では全国8都市9公演、そして追加公演もやらせてもらえることになりました。僕たちのことを知ってくださっているMUZEを僕たちが大切にして愛を渡したことで、受け取ったMUZEが友達や家族に「こういう素敵なグループがあって」とお勧めしてくれて、広がっていったんです。

それができるのは、僕たちMAZZELとMUZEの関係の強みだと思うので、今後どんなことがあってもMUZEを大切にしていきたいと思います。こうやって地道につないでいって作り上げてきたMAZZELとMUZEの絆は、固くて深いものだし、簡単に崩れない関係です。そういったかたちで僕たちの個性や魅力を直接、手渡していけたら素敵ですよね。

“楽しい”という原動力

──現在のMAZZELのグループとしての進捗については、どのように感じていますか？

EIKI　ツアーが始まる前からなんですが、「視座を高く持とう」という話をずっとしていました。「ツアーを回れる」とか「アリーナに立てる」が目標ではなく、ツアーを回った先にあるものやアリーナに立った先にあるものを考えながら活動をしています。それと、SKY-HIさんから「歌って踊るスキルには天井がない」と言われていることもあり、最近は歌って踊ることのスキルアップをテーマに掲げて、練習に取り組んでいます。

──デビュー以前からスキルへのこだわりも強いメンバーがそろっていると思いますが、それでもさらにスキルを追求していくと。

EIKI　そうですね。やればやるだけ伸びるし、「やったぶんだけ伝わるものが出てくる」というお話をSKY-HIさんがしてくださったので。ダンスや歌の基礎を改めて学ぶ機会をいただいたり、メンバーが自主的に学ぶ機会を作ったりするなかで、もう一度基盤となるところを見直して、最善の状態でアリーナに臨めるようにキチッと基礎を固めている感覚があります。

──「歌って踊るスキルに天井はない」という体感は、実際に感じていますか？

EIKI　はい、とても感じています。特に自分はダンス未経験だったのもあり、やればやるだけ体が動くようになっていく感じがしています。新しいことができるようになったら、それを観たMUZEがいいリアクションをしてくれたりするから、「もっとやろう」って思える。改めて基礎を見直しているとさっきお伝えしましたが、それだって無理やりやらされているわけではなく、楽しいからやっている感覚がとても強いんです。やっぱり「楽しい」って一番の原動力になるし、そう思えるのは音楽のよさですよね。この気持ちは、これからも大切にしていきたいです。

──アリーナに立てることに関しては、どのように感じていますか？

EIKI　「こんなに早くアリーナに立てるなんて！」という思いはあります。でも、「マジかよ！」みたいな驚きは意外とないです。アリーナに立つのはあり得ないくらい夢みたいな話ですが、MAZZELが始まったときからそういう状況がずっと続いてきているので。今はワクワクやうれしさのほうが強いですね。正直な話、芸能界と無縁な人生を歩んでいた自分からしたら、ステージの小さい大きいに関係なく、ステージに立って歌って踊れて、僕たちの音楽を受け止めたいと思って来てくれるファンがいる環境自体が、すでに夢みたいな感じなんです。これは、ずっと言っていることなんですけど。

高台で景色を眺めるSKY-HIを見つけたMAZZELメンバーはいっせいにスマホで撮影

アリーナ公演では満足していない

──年内中に成し遂げたい目標を教えてください。

EIKI　『MAZZEL 1st One Man Tour 2024 “Join us in the PARADE”』の追加公演が、年内最後の単独ライブになると思うので、MUZEの方にアリーナ4公演を「楽しかった」「幸せだった」と言っていただくだけではなく、「これからのMAZZELにとって伝説になる4日間だった」と思ってもらえるようなステージにしたいです。

──「楽しかった」だけでは終わらせないと。

EIKI　「ツアーが終わってから追加公演までの期間で、なんかMAZZEL変わったな」と思ってもらえるようにしたいです。パフォーマンスを通して「まだここで満足していない」という気持ちを伝えていけば、MUZEのバイブスももっと高めていけると思うので。がんばって伝説の4日間にしたいです。

──最後に、この合宿で成し遂げたいことを教えてください。

EIKI　成し遂げたいことは、メンバーやSKY-HIさんだけでなく、スタッフの方も含めて、もっと仲よくなること。冒頭でお話しした上辺だけの仲のよさというより、もっとお互いのことを思い合える関係になれればと思います。ツアーがいったん終わって、アリーナの追加公演を控えている状況で、こんな合宿の機会をいただけて本当にうれしいです。

EIKI
（エイキ）2001年12月6日生まれ、愛知県出身

MAZZEL
（マーゼル）2023年5月、シングル『Vivid』でデビューした8人組ダンス＆ボーカルグループ。幸福を意味する「Mazel」に迷路「Maze」と情熱「Zeal」をかけ合わせたグループ名には、迷路から抜け出すための出口に向けて情熱を燃やし、幸福をつかみとって人々に渡していくグループになるという意志が込められている。2024年10月16日には、3rdシングル『MAZQUERADE』をリリース、また12月18日には初の映像作品『MAZZEL 1st One Man Tour 2024 “Join us in the PARADE”』のDVD、Blu-rayが発売される。