BE:FIRST(ビーファースト)を生んだ『THE FIRST』に参加していたRUIとTAIKI、MAZZEL(マーゼル)を生んだ『MISSIONx2』に参加していたKANON。SKY-HIがCEOを務めるマネジメント/レーベル「BMSG」が主催したふたつのオーディションを経て、現在はBMSGにトレーニーとして所属している3人が、2024年11月11日にEP『Forked Road』をリリースした。
そして、9月の『BMSG FES’24』で開催が発表された新ボーイズグループオーディション『THE LAST PIECE』への参加も決まっているRUI、TAIKI、KANON。新たな日々のスタートを前に、今、3人が思っていること、『Forked Road』のソロ曲に込めた想い、「QJカメラ部」連載についてなど、幅広いテーマについて話を聞いた。
目次
“自分たち”のグループを作りたい
──『THE LAST PIECE』が行われると知って、どのような気持ちになりましたか?
TAIKI 「世界一のグループになってやろう!」と思いました。オーディションが告知されてから、さらに熱量も増して、いいメンタルで練習に挑めています。あと、『THE FIRST』から始まった物語が『THE LAST PIECE』でとりあえず一回終わるんだなって。『BMSG FES’24』に飾ってあった風船にも「FIRST TO LAST」って書いてあったので、個人的にはすごくエモい気持ちでした。
RUI 自分は『THE LAST PIECE』が発表されたとき、これまで苦労したことやうれしいこと、いろんな感情がよみがえってきました。すごくエモかったし、これまでのすべてを活かして、本気で挑もうって思いました。
KANON この約2年間、3人でやってきたので、ここに新たな仲間が加わることへのワクワクと少しの不安があります。とはいえ、自分たちが今までにやってきたことをやるだけだと思っています。BE:FIRSTやMAZZELの弟分というよりは、「自分たちは自分たち」って言えるようなグループを作りたいです。
──『THE LAST PIECE』が公に発表されたのは『BMSG FES’24』でしたが、みなさんにはいつごろ知らされていたんですか?
TAIKI 『BMSG FES’24』のリハーサルです。
KANON 『BMSG FES’24』の2、3週間前。本当にいきなりでした。
TAIKI 急に社長が全員を集めて話し始めたので、まさか……とは思ったんですけど、発表されて「うわ、マジで始まるんだ!」って。
KANON 年内にそういう発表がされるんじゃないか、という話は3人の中であったんですけど、まさか『BMSG FES’24』で発表されることになるとは思わなかったですね。
──そのときは、応募資格などについても説明があったんですか?
KANON 特にありませんでした。「タイトルは『THE LAST PIECE』でやります。一人ひとりの最後のピースを、それぞれ見つけていければいいよね」みたいな話があって、そのときは開催されることだけを知らされた感じです。
TAIKI 19歳以下限定ということも、発表されて知りました。
RUI 相当絞ったよね。
──もしかしたら、KANONさんは最年長になるかもしれないですよね。
KANON そうですね。そうじゃなかったとしても、俺の1個上までしかいないので、同世代のグループになる。楽しみだな。
RUI 『THE FIRST』では、俺らが最年少だったから。
TAIKI ねっ。
RUI
(ルイ)2007年6月1日生まれ、東京都出身。2021年、中学1年のころにオーディション番組およびプログラム『THE FIRST』に参加。オーディション番組の最中に異例の練習生契約の打診があり、半年後にはSKY-HIの作品「14th Syndrome」に参加し、ライブやイベントなどでその美声を轟かせている。
「ショウタ君、ありがとう」と思えるようになった
──かつての自分たちのように、早熟で才能ある人たちが参加するであろう、ということに対して、どのように感じていますか?
RUI ワクワクしかないです。
KANON 俺もワクワクですね。
TAIKI 『THE FIRST』のとき自分がその立場だったからこそ、気持ちもわかると思います。
KANON 支えてあげられたらいいよね。
RUI 本当にそう。ショウタ君(Aile The Shota ※編集部注:『THE FIRST』で最年長の参加者)のようになりたい。
TAIKI 間違いない。本当にそう。
──今年の7月には、実際にみなさんより年下のメンバーもトレーニーに迎え入れていますよね。そのときは、どのような気持ちでしたか?
RUI ぶっちゃけ、最初はけっこう複雑な気持ちでした。何も引っかかるものなしに、「おいで」という感じではなかったというか。受け入れ難いとまではいかないんですけど、ちょっとモヤモヤしていましたね。でも、新しいトレーニーが合流してからは、「めっちゃ素敵なことじゃん!」って気づいたし、仲間が増えるってことに比例して学べることも増えるとマジで実感して、今では本当にありがたいと思っています。
KANON 僕も最初のころは複雑な感情というか、やっと3人での絆が生まれてきたと感じていた時期だったので、またイチから相手を知っていかなければならない大変さがあるのか……と不安だったんですけど、みんな本当にいい人たちで。今では誰が先に入ったとか関係なく、みんなでワイワイ楽しくできています。
TAIKI 僕は最初からウェルカムでした。けっこう前に、僕たち3人とトレーニーになるかもしれない人たちみんなで合宿をする機会があったんですけど、『THE FIRST』に参加したころの自分と同世代の子がいて。今になって、「ショウタ君ってこんな気持ちだったんだ」とわかったというか。もちろん、当時の自分を振り返ってみるとその子の気持ちもわかるし、どちらも理解できるなんてすごくいい経験をさせてもらっているなって思いました。そういう実感もあったので、仲間と出会えてよかったです。
──『THE FIRST』で最年少だったおふたりが、「ショウタ君の気持ちがわかる」とお話しされているのは感慨深いですね。
RUI 『THE FIRST』のときは、けっこう頼りっぱなしでした。当時の自分なりに誰かを支えたり、自主的に何かをやってみたりする気持ちはあったんですけど、そのときの自分にはそれがどう活きてくるのかわからなくて。でも、今年の夏にトレーニーみんなで合宿に行ったんですけど、その合宿中にKAIRIが相談してくれたときに、支える気持ちと頼る気持ちのどっちもわかって、ジワジワきました。「ショウタ君、ありがとう」って。
TAIKI
(タイキ)2007年7月28日生まれ、東京都出身。小学生のころから多くのフリースタイルバトルに出演し、実績と経験を積んできた。2021年、SKY-HI主催のオーディションおよびプログラム『THE FIRST』にて、中学生らしからぬパフォーマンスのクオリティに対するこだわりと、年相応な愛くるしい一面のギャップで話題を呼ぶと、同年SKY-HIの楽曲に客演参加。
“アーティスト”とは何かを深く知ることができた
──各々が受けたオーディションから今までの期間で、個人としてどのようなところが成長したと感じていますか?
TAIKI 当時の10倍くらい視野が広くなりました。『THE FIRST』のときは「最年少だから人一倍がんばらないと」「ラッパーだから、かまさなきゃ」と思って、自分のことにフォーカスしてしまっていたんですけど、ほかのトレーニーと練習や制作をして話し合いを重ねていくなかで、どんどん視野が広がっていったというか。
RUI 俺は最近になって自分の心を飼えるようになってきました。それこそ、新しいトレーニー10人とこの夏一緒にやった合宿で気づいたんですけど、俺って人から悩みを相談されると自分までくらっちゃうんですよ。そういうときに「こういうことは考えなくていいんだ」と捨てて、自分のことに集中できるようになった気がします。
KANON 正直にいうと『MISSIONx2』のときの僕は、自分がアーティストになる上でどういう責任を背負うのかとか、アーティストとはどういうものなのかっていうことを、自分の中で考えられていなかったところがあったんです。でも、トレーニーとして契約してから今までの間で、アーティストとはどんなものなのか、深く知ることができた。あのときそのままアーティストとしてデビューしていたら、たぶんヤバイ奴になっていましたね(笑)。
TAIKI 「ヤバイ奴」って(笑)。
KANON 「楽しくやってます」って能天気なだけの人間になっていたと思うんだよね。今では「俺はBMSGアーティストのひとりなんだ」という気持ちや責任が芽生えてきました。
──みなさん共通して、内面の変化を挙げてくださるのが興味深いですね。
KANON BMSGに入って、考え方が変わりました。たぶんBMSGじゃなかったら、みんなに技術的な成長を知ってほしくて「ここが上達しました」と言っていた気がするんですけど、それよりも内面が大きく成長しているように感じていて。
TAIKI 練習方法の影響がある気がします。どちらが良い悪いではないんですけど、ほかの事務所だと歌やラップを習う、という練習方法が多いと思うんです。でも僕たちは、トレーニーのときから自分たちで音源を作ったり、ライブに出たり、好きなように音楽をやらせてもらっている。意図的に「ここを磨こう」というより、自分の好きなことを積み重ねていく感じなんですよね。それによって、どんどんいろんなスキルが伸びていっているというか。俺らには、こっちのスタイルが向いてるんでしょうね。
KANON マジでそう。
RUI SKY-HIさんとスタッフさんのおかげです。
KANON
(カノン)2006年4月3日生まれ、福岡県出身。2022年、高校1年生のときにBMSG第2弾ボーイズグループを生み出した『MISSIONx2』に参加。セクシーな低音ボイスと表現力、そして音楽への愛情の深さにSKY-HIも惚れ込み、BMSGへの所属が発表された。『SKY-HI ARENA TOUR 2023 -BOSSDOM-』のオープニングアクトとして初ステージに立った際には、その歌声で会場にどよめきが起こるほどのパフォーマンスを見せつけた。
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