生ファラオ×弁天ランド「『漢らしさ』と『夏』を合わせて『サウナ』」【『深夜のハチミツ!!』連動企画】

2024.8.24

ハチミツ芸人8組がお笑い界のトップになるべく、話題になりそうなことに全力でチャレンジしていく芸人総合バラエティ『深夜のハチミツ!! Bee the top』通称『深夜のハチミツ』。数々の人気番組を輩出してきたフジテレビ深夜のお笑い番組の最新形だ。

ハチミツ芸人と新進気鋭のアーティストがそれぞれタッグを組み、「タオルをブンブンしたくなる曲」というテーマで楽曲を制作する「メジャーデビュー争奪戦!ハチフェス」が始動した。TikTokの再生数と、8月25日に『お台場冒険王』の特設ステージで行われるライブパフォーマンスへの観客投票をもっとも集めたユニットはソニーミュージックから正式にCDデビューすることができる。

ここでは8組による、「音楽×お笑い」の化学変化を記録するために対談連載を実施。今回は漢気あふれるアクロバットなお笑いコンビの生ファラオと、老若男女全年齢対象令和歌謡ロックバンドの弁天ランドに語ってもらった。

【連載】「音楽×お笑い」の実験ノート| NiEW(ニュー)

この記事は、音楽とカルチャーのオルタナティブメディア『NiEW(ニュー)』のコンテンツを一部転載したものです。
『深夜のハチミツ!!』の『ハチフェス』企画では、8組のアーティスト写真と楽曲ジャケットを『Quick Japan』が監修しています。

『京都大作戦』に毎年行く生ファラオと機材車でお笑いトークをする弁天ランド

生ファラオ×弁天ランド アーティスト写真(撮影=柏井彰太、協力=Quick Japan)

生ファラオ
1994年6月18日生まれ、京都府出身の石川(いしかわ)と1994年10月21日生まれ、京都府出身の東武志(あずまたけし)からなる吉本興業所属のお笑いコンビ。高校の同級生だった2人がNSC大阪校に37期生として入学し、コンビを結成。2023年4月からは『深夜のハチミツ』(フジテレビ系)にレギュラー出演し、2024年3月に大阪よしもと漫才劇場を卒業し、活動拠点を東京に移した。現在は、神保町よしもと漫才劇場を拠点に活動中。

弁天ランド(べんてんらんど)
サトウケイ(Vo / Gt)・yukai the nippon(Gt / Cho)・チャーリー(Ba / Cho)・しロくま(Dr / Cho)による2021年の夏に結成された、東京を中心に大活動している「老若男女全年齢対象令和歌謡ロックバンド」。小気味良い語感で描かれたサトウの人間らしさ溢れる歌詞と、どことなく懐かしいメロディを彩る鮮やかなバンドサウンドが耳に残る楽曲で支持を集めている。東京から全国に向け、ジャンルやシーンを問わず、2024年は『MURO FESTIVAL』『SUMMER SONIC』の出演を果たし、活動の幅を広げている。

ーこの企画に参加することが決まったときはどう思いましたか?

石川(生ファラオ):最高の気持ちです! 僕自身めっちゃバンドが好きなので、おこがましいかなという気持ちもあったんですけど、やっぱりうれしいので。

東(生ファラオ):イベントでカラオケやることはあったんですけど、がっつりレコーディングははじめてなので、テンション上がってます。

サトウ(弁天ランド):僕は27歳なんですけど、矢島美容室とかレッドシアターズのTHE BOOMのカバー(※)とか見てた世代なんですよね。

編注※:フジテレビ系列で2007年から2014年まで放送されていたお笑いバラエティ番組『爆笑レッドカーペット』から生まれた若手芸人8組レッドシアターズは“風になりたい”をリリースした。

yukai the nippon(弁天ランド):音楽とお笑いがフィーチャーされてることが多かった世代なので、こういう企画はうれしいですよ。

サトウ:テレビの企画に参加すること自体がはじめてですし。

yukai the nippon:お笑い芸人さんも元々好きで、機材車で移動中も「あの芸人さん面白いよね」みたいな話もしてました。

ー生ファラオのお2人は普段どんな音楽を聴いているんですか?

石川:ロックとかバンド系ですね。2人でライブ行ったりします。

東:出囃子もSPARK!!SOUND!!SHOW!!の曲を使わせてもらってます。地元が『京都大作戦』やってる街なんで、毎年行ってますね。

石川:バンドの人とお酒飲んで仲良くなって、イベントに呼んでもらうこともありますし。2022年の『FREEDOM NAGOYA』にも出演させてもらいました。昔はレゲエとか聴いてましたね。

東:アヴィーチーも聴いてました。

石川:今はOASISにハマってます。幅広く聴いてますね。演歌とシャンソンだけは、これからの楽しみにとっておいてます。

ー弁天ランドのみなさんはどういったお笑いを見てるんですか?

yukai the nippon:僕はテレビが多いですね。

サトウ:芸人さんのラジオとか、YouTubeも見ます。

しロくま(弁天ランド):去年の『M-1』は(サトウ)ケイさんと一緒に鍋やりながら見ましたね。敗者復活戦からずっと。

yukai the nippon:生ファラオさんのことは正直この企画まで知らなかったんですけど、ロック好きだし、何よりも顔が素敵ですよね。覇気があるというか。

『ハチミツ』のことを織り込んだ歌詞

@8mitsu_fujitv

生ファラオ×弁天ランド 「デッカサマー!」 🏆メジャーデビュー争奪戦”ハチフェス”🏆 8月25日(日)12:30開演 深夜のハチミツ!! #ハチフェス #生ファラオ #弁天ランド デッカサマー!

♬ デッカサマー - 【公式】深夜のハチミツ!! Bee The TOP

ーサトウさんが作ってきたデモをはじめて聴いたときはいかがでした?

東:こんなにバンドの曲が出来上がっていく内側を知ることなんてないので、すごいな! って。

サトウ:あれは元々サビだけあったんです。テンポ感がタオルを回すのにぴったりだったので、生ファラオさんを含めてコンセプトとかを話し合って詰めていきました。

yukai the nippon:サトウはめちゃくちゃデモのストックが多いんですよ。このバンドをはじめる前から、1人で曲を作りまくってて。そのうちの1曲を僕が聴いて、サトウに連絡してバンド結成に繋がったんです。100曲くらいストックあるよね?

サトウ:(両手でピースしながら)はい!

yukai the nippon:なので、いつもイチから曲を作るというよりは、ストックから臨機応変に組み合わせて作る方が多いかもしれないです。

バンドの演奏に合う生ファラオの声

サトウ:最初の話し合いで「テーマはサウナにしよう」って言われたときに、芸人さんってすごいなと思ったんですよ。「漢らしさ」と「夏」という2つの要素を合体させて「サウナ」になるのが、斜め上の発想というか。「おお……!」と思いました。

石川:水風呂入ったときみたいな感じになったん?

サトウ:「うああああ、すごい……」ってなりました。あと、やっぱり喋ってて楽しいですね。

東:もう普通に友達の感覚ですからね。

サトウ:うれしい!

yukai the nippon:声がかっこいいですね。今回『お台場冒険王』でのライブ審査があるので、パーン! と声を張ったときに届くかがすごく大事。バンドの演奏に対して生ファラオの2人の声はすごく合うだろうなと思います。

サトウ:ツッコミはもちろんですけど、普段のしゃべりとか滑舌とかもすごくいいですもんね。

yukai the nippon:この企画を通していろんな芸人さんにお会いしましたけど、みなさん声が大きいし、特徴があるなと思って。ちょっとふざけるときでも声張る癖がついてるんだなと。バンドマンは全然なので(笑)。

石川:でも、逆に弁天ランドのライブをはじめて観たときは「ケイくん、こんなに声出るんや!」って思いましたよ。

東:話してるときとのギャップがありましたね。迫力がすごかった。

インタビュー全編|生ファラオ×弁天ランド対談。ライバル視される強敵ペアが育んだ、6人の結束力

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Written by

張江浩司

(はりえ・こうじ)1985年、北海道生まれ。居酒屋店主、タレントマネージャーなどを経て、2020年よりフリーランスのライター、司会、バンドマンなど多岐にわたり活動中。傍目からは「あの人何して生活してるの?」とよく言われる。レコードレーベル「ハリエンタル」主宰。

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