7ORDER阿部顕嵐、俳優として上を目指すために「ネガティブな意見も愛だと思って受け止める」

2024.8.10
阿部顕嵐

文=於 ありさ 撮影=浅田政志 編集=梅山織愛


『Quick Japan』vol.173(8月6日発売)の表紙と90ページにわたる総力特集「証明する冒険へ」に登場したアーティスト・7ORDER

歩みを止めざるを得ない出来事を超えて、彼らはなぜ再び立ち上がれたのか?

特集では、数々の選択肢の先で“自分たちらしいかたち”を模索し、新しいスタートを切った6人に密着し、その真意を紐解いた。ここでは『Quick Japan』vol.173掲載の阿部顕嵐ソロインタビューの一部をお届けする。

7ORDER特集『Quick Japan』vol.173 表紙
7ORDER特集『Quick Japan』vol.173 表紙
7ORDERソロ表紙ポストカード付き『Quick Japan』vol.173 7ORDER特製しおり付き『Quick Japan』vol.173

メンバーとともに模索した新しいかたち

阿部顕嵐(以下、阿部) もちろんです! たしかにみなさんの前で踊る機会っていうのは減るかもしれないですけど、それは「ごめん! わかってるけど、今は俳優をやりたいからやらせてくれ」っていう思いです。

阿部 みゅっさん(森田美勇人)が辞めたタイミングで、今後の自分の人生をどうしていくか……って考えて。それは僕以外の人も、応援してくれる人も絶対に考えたと思うんですけど。その中で、自分がやりたいことはなんだろうって考えたときに、俳優活動を突き詰めたいなって思いました。それで今回発表したかたちでやっていきたいと提案して、みんなで一緒に模索しながら、新しいグループのかたちとしてやっていこうって受け入れてくれて。

阿部 音楽活動において、出られるところと出られないところがあると思うから、だったら僕は俳優活動に専念したいっていうことを伝えたんですね。そしたら「だったら違うやり方でグループと顕嵐の仕事をミックスできるところがあったら、そこで一緒にやっていきたいよね」って。MVでも違う出演の仕方をしたり。もともとやってこなかったことに挑戦してみようってことだったので、まずはそういう方針で今後やっていこうということになりました。

阿部 うーん……しっかりと考えたのは、この新しい節目ではありますね。ただ、正直、この5年間ありがたいことに映像作品や舞台への出演、それからグループとしての公演が常に被っていたんです。それは本当にありがたいことなんですけど「このままだとちょっとどれも“なあなあ”になっちゃうかな」と思いながらやっていたところもあって。もっとちゃんと集中したいなと。それに、自分がゆくゆくは時代劇に出たいと考えているので、それに向けたレッスンを受けたいとも思っていて。だけど、今まで自分の時間があるのって「朝イチ」か「真夜中」しかなかったんですよね。

阿部 「時間がない」は言い訳になっちゃうって思うんです。だから、なるべく時間を作ること、でも睡眠時間を削るのは本末転倒になるので、なるべくムダな時間を作らないような生活を心がけていました。けど、それが当たり前だったし、すごくありがたいことだとわかっていたので、全然文句はありませんでしたよ。ただ、こうやって節目になって考えたときに、これから先の人生をどうやって歩んでみたいかって思っただけなんです。

阿部 すごく言いづらかったですね。ゲストの方が来たりで、流れが変なのもあって(笑)。でも、自分の言葉で伝えられてよかったなって思いました。もちろんね、応援してくれる人だけじゃないし、ネガティブな意見もあるということはわかっています。でも、それもひっくるめて、すべてわかった上で僕は決断したつもりなので、どんな意見があろうと専念したいですね。ネガティブな意見も愛だと思って受け止めたいです。

阿部 根本的には今と変わっていないですね。自由にやって、もっと上を目指そうって。僕自身は変わっていないですけど、グループとしてはどうなんだろう。人によっては「この暮らしがずっと続けばいいな」とか思う人もいるのかな。僕は僕のことしかわからないのでたしかなことは言えないですけど、流れている空気感は変わっていないですよ。仲はいいですし。ただ、僕も22歳ぐらいだったこともあって「やったろう」ぐらいしか思ってなかった気もします。今はもっと思いの違いがあるし、一日一日をちゃんと大事に噛みしめているんですけど。あのころの僕は、時間が無限だと思っていたんですけど、ムダにできないなという気持ちが増えましたね。今は、たまに過ごす何もしない一日がすごく好きで、最高の贅沢だと思えます。

阿部 映画『ツーアウトフルベース』で、7ORDERが主題歌を担当したときはうれしかったですね。その演出をライブでもやったし。グループが映画に携わって、映画がグループのライブに携わってっていうのを肌で直接感じた瞬間でした。それから、「『ヒプノシスマイク』を観てファンになりました」ってファンレターをいただいたりするのも、すごくうれしいですね。そこからライブに来てくれて、僕らの誰でもいいから好きになってほしい、グループの魅力も知ってほしいっていうのは、常に思っているので。

阿部 今までと変わらないでしょうね。ライブに出ないことで距離ができてしまうこともあるかもしれないですけど、僕としてはずっとグループの一員としているのが当たり前だったので、特に変わらないんじゃないかなと思っています。たぶん応援してくれている方からのほうが見え方が変わるなって思いますし、「どこで会えるの」とか、「グループでいる顕嵐が好きなのに」って思う方もたくさんいると思うので、そこはめっちゃ申し訳ないなと思うんですけど。みんなを不安にさせたぶん、ちゃんと今後の活動で証明していきます。

『Quick Japan』vol.173表紙・巻頭特集撮影メイキング
7ORDERソロ表紙ポストカード付き『Quick Japan』vol.173 7ORDER特製しおり付き『Quick Japan』vol.173

【総力特集】
7ORDER 証明する冒険へ

▼Special Photo:CHAPTER 1
A new adventure begins.

▼ソロインタビュー
安井謙太郎:自分たちで始めた責任。信じてくれた人の希望であるために
真田佑馬:7ORDERの軌跡を守るためなら、ひとりになっても歌い続ける
諸星翔希:逆境がなかったことがない、でも、それも楽しむ僕らは強い
萩谷慧悟:自分と向き合うなかでの成長。これからもみんなで物語を作る
阿部顕嵐:今後の人生と向き合った上での決断。時代劇の魅力を世界に発信できる俳優に
長妻怜央:まわりの人がここまで導いてくれた、これからは自分の手で「これといえば長妻」を探す

▼密着取材
1「But(裏)」「But(表)」レコーディング:チームで作る決意表明の一曲
2 MV撮影:この日の記憶を糧に
3『7ORDER NEW SINGLE RELEASE TOUR 2024』リハーサル:トライアンドエラーを経て魅せる
4『7ORDER NEW SINGLE RELEASE TOUR 2024』7月4日@立川ステージガーデン:第2章の始まり

▼VOICE OF 7ORDER CREW
1 音楽:藤本夏樹(Tempalay)自由に、楽器と遊びながら
2 演出:UNO(演出家)カッコよすぎない生き様に巻き込まれて
3 映像:カジ(映像ディレクター)「なんでも撮影OK」の潔さ
4 ライブ:カワセ136(スタイリスト)独立心とパンク精神をまとうスタイル

▼Echoes of Career ~人気者の仕事遍歴~ 安井謙太郎の成長職歴

▼特別企画 7ORDERを支える1日限定スタッフを大募集!

▼Special Photo:CHAPTER 2
I’ve always had crew!

【特別企画】7ORDERを支える1日限定スタッフを大募集!

7ORDERの所属母体である「株式会社L&L’s」と『Quick Japan』&「求人ボックスジャーナル」の特別企画として、7ORDERの1日限定スタッフを募集! 求人ボックスにて応募の受け付け中。

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於 ありさ

(おき・ありさ)ライター・インタビュアー。金融機関、編プロでの勤務を経て2018年よりフリーランスに。サンリオ・男性アイドル・テレビ・ラジオ・お笑い・サッカーが好き。マイメロディや推しに囲まれて暮らしている。

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