7ORDER萩谷慧悟、いろんな界隈で仕事を経験して「第2章のスローガンを体現していく」

2024.8.8
萩谷慧悟

文=於 ありさ 撮影=浅田政志 編集=梅山織愛


『Quick Japan』vol.173(8月6日発売)の表紙と90ページにわたる総力特集「証明する冒険へ」に登場したアーティスト・7ORDER

歩みを止めざるを得ない出来事を超えて、彼らはなぜ再び立ち上がれたのか?

特集では、数々の選択肢の先で“自分たちらしいかたち”を模索し、新しいスタートを切った6人に密着し、その真意を紐解いた。ここでは『Quick Japan』vol.173掲載の萩谷慧悟のソロインタビューの一部をお届けする。

7ORDER特集『Quick Japan』vol.173 表紙
7ORDER特集『Quick Japan』vol.173 表紙
7ORDERソロ表紙ポストカード付き『Quick Japan』vol.173 7ORDER特製しおり付き『Quick Japan』vol.173

個人の活動でもボーダーを壊す

萩谷慧悟(以下、萩谷) そうですね。『仮面ライダー』作品もそうですし、ネルケプランニング(舞台公演の制作会社)さんとも出会って、劇団「少年社中」、ニトロプラス(コンテンツ制作会社)……。最初のころは本当に初めての世界に、ずっと飛び込み続けていました。朗読劇とかに出たのも7ORDERになってからが初めてだったし、声優をやらせてもらえる機会があったり、ラジオをやらせてもらったり、いろんな界隈を出入りしたなと思っています。最初に出たのは、舞台『仮面ライダー斬月』-鎧武外伝-だったんですけど、そこからいろんな演劇とかに呼ばれるようになって、『えんとつ町のプペル』THE STAGEでは主演をやらせていただけて、いろんな機会やオーディションに恵まれて。自分の中で、すごく好きでやってたものが、気づいたらけっこう多くなったなと感じています。

萩谷 戸惑うことだらけでしたよ。声優の世界に飛び込んだときは、それまでの自分が知っている芸能界とまったく勝手が違うし、しきたりも違うし。SNSをやり始めたときもそう。なんか芸能人の方がSNSを始めると「これでつぶやけてる?」とか「これ合ってる?」みたいな投稿するじゃないですか。あれ、自分も始めたころはやってたんですよ(笑)。だから、最近はそういう投稿を見て、自分もこういう見られ方をしていたんだなって、しみじみ思います。それくらいわからないことが多かったですね。

萩谷 どこの界隈もその界隈の中で回っているんだなと。ドラマはドラマ、舞台は舞台、2.5次元といわれる界隈は2.5次元って。そもそもそこに特化している人たちが活躍しているから、そりゃあそうなんですけど、7ORDERって「それを壊したいよね」みたいな浅ましい野望があるんです。そう思っていたら、このタイミングで、昔ずっとお世話になっていた東宝さんと、シアタークリエでミュージカルをできることになって。当時のスタッフさんや舞台監督チームとも再会できて、いろんなボーダーが壊れた感じがすごくうれしいんですよね。言ってるそばから「第2章のスローガン(「Break the Order, Over the Border」)、クリアしてんじゃん」って思っちゃいました。

萩谷 それに関しては、ただただ僕の多趣味な性格が直結している気がします。一個のジャンルを突き詰めているつもりなんですけど、やりたいことがどんどん増えていくんですよね。プライベートでの趣味に関してもそうなんですけど。興味が多い上に、全部深く語れちゃうからオタクって言われるんだと思います(笑)。

萩谷 やっぱりその界隈をすごくリスペクトしているからこそ、ちゃんと学びたいなって思いがあって、仕事をしない限り、業界全体のことややり方、アプローチについて知る機会がないなと思ったんです。僕自身、アニメが好きだからこそ、ファン心理として知っている人がちゃんと役に向き合ってくれたらうれしいなと思うし。それで、2年ほど通いました。

萩谷 そうですね。わりと卒業後、声優事務所に進むような子たちの中、通っていたので。でも、行かなきゃわからなかったことはいっぱいあるので、行ってよかったと思います。技術的なことから立ち回りまで。役者って体全体で表現できる一方、目線の動きから息まで声色で作るような仕事なので。そういうところも、役者やアーティストをやっているだけでは気づけなかったなと思います。

萩谷 具体的な数字はわからないのですが、僕、埼玉出身なのでNACK5さんで『7ORDER萩谷慧悟のNACK7』っていう番組を3年ぐらいやらせてもらったのは、大きかったですね。「ラジオを聴いて好きになりました」って言っていただいたりもして。あと、俳優活動を通して、一緒に共演した方や、普段は全然違う畑の方、たとえば劇団の人たちに「ちゃんとやってるんだな」っていうのもアピールできたのかなとは思っています。いろんな方とつながりが持てたのは大きいですよね。

萩谷 俳優さんが曲をリリースすることって多いじゃないですか。そういうときって、歌唱テクニックとか以上に、心を動かせる作品になっていることが多いなと思っていて。そういう世界観を作り込む技術、表現はお芝居に力を入れた中で身についた気がします。歌にも楽器にも。

『Quick Japan』vol.173表紙・巻頭特集撮影メイキング
7ORDERソロ表紙ポストカード付き『Quick Japan』vol.173 7ORDER特製しおり付き『Quick Japan』vol.173

【総力特集】
7ORDER 証明する冒険へ

▼Special Photo:CHAPTER 1
A new adventure begins.

▼ソロインタビュー
安井謙太郎:自分たちで始めた責任。信じてくれた人の希望であるために
真田佑馬:7ORDERの軌跡を守るためなら、ひとりになっても歌い続ける
諸星翔希:逆境がなかったことがない、でも、それも楽しむ僕らは強い
萩谷慧悟:自分と向き合うなかでの成長。これからもみんなで物語を作る
阿部顕嵐:今後の人生と向き合った上での決断。時代劇の魅力を世界に発信できる俳優に
長妻怜央:まわりの人がここまで導いてくれた、これからは自分の手で「これといえば長妻」を探す

▼密着取材
1「But(裏)」「But(表)」レコーディング:チームで作る決意表明の一曲
2 MV撮影:この日の記憶を糧に
3『7ORDER NEW SINGLE RELEASE TOUR 2024』リハーサル:トライアンドエラーを経て魅せる
4『7ORDER NEW SINGLE RELEASE TOUR 2024』7月4日@立川ステージガーデン:第2章の始まり

▼VOICE OF 7ORDER CREW
1 音楽:藤本夏樹(Tempalay)自由に、楽器と遊びながら
2 演出:UNO(演出家)カッコよすぎない生き様に巻き込まれて
3 映像:カジ(映像ディレクター)「なんでも撮影OK」の潔さ
4 ライブ:カワセ136(スタイリスト)独立心とパンク精神をまとうスタイル

▼Echoes of Career ~人気者の仕事遍歴~ 安井謙太郎の成長職歴

▼特別企画 7ORDERを支える1日限定スタッフを大募集!

▼Special Photo:CHAPTER 2
I’ve always had crew!

【特別企画】7ORDERを支える1日限定スタッフを大募集!

7ORDERの所属母体である「株式会社L&L’s」と『Quick Japan』&「求人ボックスジャーナル」の特別企画として、7ORDERの1日限定スタッフを募集! 求人ボックスにて応募の受け付け中。

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於 ありさ

(おき・ありさ)ライター・インタビュアー。金融機関、編プロでの勤務を経て2018年よりフリーランスに。サンリオ・男性アイドル・テレビ・ラジオ・お笑い・サッカーが好き。マイメロディや推しに囲まれて暮らしている。

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