保護猫“ろろ”が、人間の赤ちゃんのお姉ちゃんに。「温かい気持ちを教えてくれた」/Negicco・Megu【この子と暮らして〜Life With Animal〜】

文=Negicco・Megu


動物に愛情を傾ける著名人が、「動物と人間の共生」をテーマに、“この子”との出会いや生活を通じて新たに感じたことや考えたことを紹介する連載「この子と暮らして〜Life With Animal〜」がスタート。記念すべき第1回目は、2021年に保護猫の“ろろ”を引き取った、新潟県を活動拠点とし活躍するアイドルグループのNegicco・Meguが登場。

まん丸の目がかわいい“ろろ”との出会い

私の愛猫「ろろ」を家族に迎えたきっかけは、猫の保護活動をしている友人から「猫を飼ってみない⁉」と言われたことでした。

それまで私は動物を飼った経験がほとんどなく(あるのは金魚くらい)、動物は好きなのですが、ふれあった経験が少ないので、そのときは私が家族として猫を迎えてみてもいいのかと悩みました。

友人が保護した猫ちゃんたちの写真を送ってきてくれたのですが、その中でひときわ目を引き、心惹かれる子がいました。ビビビ!!!

「こ、この子はめちゃくちゃかわいいなあ」まん丸の目がとてもチャーミングで顔立ちの整った子がこちらを見ている写真でした。体の大きさでいうと、生後2カ月くらい。両手に収まるくらいの小さなキジトラの子猫でした。

命を預かることの責任

どんな経緯で保護をしたのか聞いてみると、ダンボールに入れられていた状態で捨てられているところを友人が保護したそうで、鳴きすぎていて声が枯れていたと聞き、「きっと怖くて寂しい思いをしていたのだろう。こんな思いを絶対に二度とさせたくない」と感じて、すぐ友人に、「この子を家族として迎えてみたい。けど、ペットを今まで飼ったことがないから、こんな私が飼っていいのか」という不安を正直に話しました。

命を預かるわけですから、とても大事な確認です。もしこれで断られたら、私が責任を持って、この子の里親さんを探してあげようという覚悟もありました。家族にもキチンと相談をしました。そのとき、家族から、「昔、猫を飼っていた経験がある」ということをここで初知り! それなら話が早い。

保護猫を家族に迎えてみたいと話したところ、もちろん、大喜び! お世話も、一緒に協力してくれるとのことで、無事、保護猫を家族として迎えることが決まりました。

“ろろ”が教えてくれた、初めての感情

2021年7月6日、いよいよ家に、写真で見たあのまん丸目の猫ちゃんが来る日。ドキドキ、ソワソワ、迎えるまでに、おトイレやキャットタワー、おもちゃ、ご飯など必要なものの準備はオッケー! そして、いよいよご対面です。

「きゃー!!! か、かわいいいい〜♡」思わず声が出てしまいました。実物は想像よりも、遥かに、ちっちゃくて、ふわふわで、かわいすぎ!!! 一瞬でネコ沼に落ちてしまいました。

それと同時にこの子を幸せにしたい。大切に育てなきゃ!という責任感も芽生えました。

最初は、お部屋の中をキョロキョロと見渡して、緊張している様子でしたが、「みゃ〜」と鳴きながらこちらを見ています。どうしたのかな?と目線を向けてみると、スリスリ〜と体の上に乗っかってきてくれました。「はあ、尊い♡」もうこんな感情初めてです。「幸せだっ」

名前は“ろろ”と名づけました。

私の名前は「めぐ」ですが、昔、お父さんが私のことを“ろろ”という愛称で呼んでいたことがありました。そのころがなんだか懐かしくなり、親しみがこもった名前を猫ちゃんに名づけました。

お姉ちゃんになっても甘えん坊

あれから2年。

新たに、家族が増えました。

今度は人間の赤ちゃんです。

ろろちゃんはお姉ちゃんになりました。普段は遠くから優しく見守ってくれていますが、赤ちゃんが寝ると真っ先に甘えに来てくれて、相変わらず甘えん坊です。ろろちゃんが家族になってくれて、知らなかった猫ちゃんの世界を教えてくれました。そして私に、優しくて温かい気持ちをたくさん教えてくれました。子供にも、猫ちゃんを大切に優しくできる子になってほしいです。

そして、まだまだ助けを求めている猫ちゃんたちは、沢山います。一匹でも多く幸せな猫ちゃんたちが増えるよう、保護猫の未来についてこれからも考えていきたいです。

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