グローバルボーイズグループ・INIが、5TH SINGLE『TAG ME』のリリースを記念したイベント『INI 5TH SINGLE『TAG ME』PREMIUM EVENT』を10月10日に開催。
予約購入者の中から抽選で選ばれたファン500人を招待した同イベントでは、トークとゲームで盛り上がったほか、ともに10月10日生まれの木村柾哉と佐野雄大のバースデーをサプライズでお祝い。リリースの前夜に、楽しいひとときを過ごした。
INIの日常がうかがえるタレコミ?
開始時刻の19時を目前に、物音ひとつ立てず、メンバーの登場を今か今かと待つMINI(INIのファンネーム)。機材トラブルのため開演が遅れる旨がアナウンスされると、会場中を包んでいた緊張感が一気にほぐれ、朗らかな空気が流れる。
そんなトラブルもユーモアに変え、しっかりと会場を温めた司会・おいでやす小田の進行により、いよいよプレミアムイベントがスタート。佐野を先頭にメンバーが登場すると、悲鳴のような歓声が沸き起こった。
まずはひとりずつ、MINIに挨拶。尾崎匠海は「今日はとことん、楽しんじゃおうー!」と元気よく右手を掲げ、木村は「26歳になりました!」と大きな声で宣言。それに続くように、佐野が「ぼくちゃん、23歳になりましたー!」と元気に発表すると、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
イベント開始早々には、「さっき、男子トイレから奇声が聞こえてきた」と小田からタレコミが。「誰だ?」と顔を見合わせるメンバーたちのなか、「よくあることなので……」と、後藤威尊が穏やかに微笑む。INIの賑やかな日常がまたひとつ、明らかになった。
ルールも無視!白熱した心理戦
この日は、メンバーの個性を発揮するふたつのゲームが行われた。ひとつ目は「NGワードゲーム」。トークテーマに沿って話しつつ、自分のNGワードを予測して避けながら、相手にNGワードを言わせるという心理戦だ。
第1回戦は西洸人vs後藤。「威尊はピュアな子なので、どんどん騙してやろうかな」と、西は余裕たっぷり。トークテーマは“収録曲「HANA_花」の振り付けのポイント”。探り探りの西&後藤もおもしろいのだが、そのうしろでミーアキャットのように首を伸ばした9人のメンバーが、ふたりの表情をきょろきょろ交互に見る姿もかわいらしい。
初戦は「史上稀にみる防御線」(おいでやす小田)により引き分け。第2戦は佐野vs松田迅。「うるさそうなふたりやなぁ……」と、ぽつりとこぼした池﨑理人の低音ボイスが、マイクを通して会場に響く。「いけるよ、いけるよ!」と、どちらを応援しているのかはわからないINIらしいポジティブな応援が飛び交うなか、「わちゃー」「ぱーん」「びくっ」と、擬音とボディランゲージが多めな佐野と松田。勝敗こそつかなかったものの、MV撮影の裏話をたっぷりと披露した。
さらには「しゃべり足りない」「もう少しで言わせられそう」だと、急遽30秒ずつ攻撃の時間が追加され、「自分のNGワードを当てられたら勝ち」という新ルールも誕生。なんでもありのなか、松田が勝利を収めた。
第3戦は田島将吾vs藤牧京介。なぜか勝利を確信した様子の藤牧が優雅に大きく、会場中に手を振る。「テンポ」(田島)、「メロディ」(藤牧)というNGワードを引き出すべく、ともに「曲調」を連発し誘い合うふたりに、会場からはくすくすと笑いが。何度もかするもNGワードは引き出せず、宣言どおり「ごく普通の会話」を交わしたふたり。勝手にヒントを出したりルールをさらに追加したりと、INIの自由さがさらに加速した第3戦も、なんだかんだと引き分けで終えた。
HANA言葉で伝えたMINIへの感謝
続いてのゲームは「HANA言葉で褒めろ選手権」。ボックスから花の名前が書かれた紙を引き、そこに書かれた花言葉を織り交ぜながら、甘いささやきでMINIを褒めちぎるというコーナーだ。
トップバッターは、トーク上手の髙塚大夢。「親愛なるMINIへ……」から始まったミュージカルのワンシーンのような時間に、メンバーから「フゥー!!」と歓声が起こり、「きゅんきゅんしたし、百点くらいあげたい」と、審査員(?)の池﨑もときめく。髙塚が引き当てた花は菊。「高貴」などの意味があるそうだ。
「ひまわり」を引き当てた許豊凡は、「いつもいつも、あなたは僕たちの太陽。生きるエネルギーになっています」と、さながらライブのエンディングコメントのように語り始める。「ありがとう、大好き」とたっぷりと気持ちを込め、会場中が感動……と思いきや、花言葉である「憧れ」を言っていないという見事なオチ。自分なりの解釈で「憧れ」を入れ込んだと主張する許に、「たしかに、聞いてると頭の中にひまわりが思い浮かんだ」と、西のフォローが入る。
続いてINIのアイドル・尾崎。「来た来た来たー!」と、メンバーも待ちに待った愛されキャラの登場だ。「くちなし」を引き当てた尾崎は、まずMINIに手を振り、「MINI、あのさ」と、甘くハスキーな関西弁で語りかける。花言葉である「とても幸せ」を連発する尾崎に、くすくす笑う田島と西や、「普段はこんなに関西弁じゃないのに」とツッコむ後藤に、尾崎は必死で弁解。持ち前のユーモアを見せた。
「すすき」を引き当てた池﨑が渋い声で「活力が湧きます……」と話し始めると、ワードチョイスのあまりの違和感に、壇上にいる全員からストップが。仕切り直すもなお「活力」を織り込む池﨑に会場は笑いがこらえられず、「甘いささやき」はどこへやら。
最後のチャレンジャーは木村。花は「ブーゲンビリア」、花言葉は「あなたしか見えない」。言葉こそスムーズではなかったものの、最後には「俺にはMINIしか見えないです!」と何度も伝え、笑顔を見せた。
最終的に、会場の拍手によって勝者を決めることになったのだが、結果は「全員優勝」。メンバー全員がハイタッチを交わし、ゲームは平和に終了した。
トト兄弟(木村・佐野)にサプライズ
イベント終盤、INIが1列に並び、感想をひと言ずつ述べようとすると……ハッピーバースデーのメロディとともに、松田と池﨑がケーキを持って登場した。実は、ふたりがいないことにいち早く気づき、舞台裏を見に行こうとしていたリーダー・木村。その配慮に、小田やメンバーが焦る一幕も。
バースデーサプライズを受け、「23歳でオーディションを受けました。それから3年、MINIと時を刻めていることがうれしい。26歳もよろしくお願いします」と木村。「(木村)柾哉くんと西くんがオーディションを受けた歳(23歳)になったんだな」と、もうひとりの主役・佐野も感慨深げに言葉を紡ぐ。
甘党であることを認めてもらえないとこぼす佐野に、「(今もらったケーキを)全部食え! 全部食ったら認めてやる」と、「INIの甘いもの担当」の藤牧から冗談めいた一喝が。果たして結果はどうだったのだろう。
最後には改めて全員から挨拶。「新曲を発売するたびに、みなさんに支えられているなと実感します。みなさんの心に寄り添う作品になれたら」と、丁寧に述べた許。髙塚は本作について「INIのひとつのターニングポイントかなと思う」と位置づけ、「これからもたくさんの景色を見に行けたら」と未来を語った。尾崎もまた「挑戦的な曲で、試行錯誤しながら作った作品。これからも、楽曲を通してみなさんを支えていく」と意思表明。さらに「また新たな(INIの)一面を見せられるんじゃないかなと。これから年末にかけて楽しみなことがいっぱいある。みなさんと楽しめたら」(西)、「これからみなさんに喜んでいただけるようなことがいっぱいあるし、見せたいものがいっぱいある」(池﨑)と、わくわくする言葉がつづく。
「楽しい」を何度も口にし、MINIと歩んでいく日々への期待を繰り返したINI。名残惜しそうに手を振り、会場をあとにするメンバーたち。配信用のカメラにも愛おしそうな目を向ける姿が、実に印象的だった。
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