なすなかにし「より漫才が好きになった」全22公演にわたるライブを完走!最終回では笑福亭鶴瓶とトーク
なすなかにしが結成22周年を記念して、2022年2月2日よりスタートした全22回の漫才ライブ『なすなかと22』のファイナル公演が9月18日に草月ホールで行われた。
これまで、ウエストランド、男性ブランコ、インディアンス、ナイツなど毎回さまざまなゲストを迎えて開催してきた『なすなかと22』。記念すべき最終回はゲストに事務所の先輩でもある笑福亭鶴瓶を迎えた。
漫才だけでなく「あずさ2号」の披露も
公演はふたりの漫才からスタート。まずは満員の客席に「これまでの公演は100くらいのキャパだったんで、草月ホールでやるのは不安だったんですけど即完で。本当にありがとうございます!」と感謝を伝える。そして披露したのは、なすなかにしが芸人人生で初めて開催した単独ライブで1本目に披露した思い出のネタ。20年以上前に作ったとは思わせないかけ合いで会場を沸かすと、つづけてそのネタを副音声つきで展開。1本目から、芸歴23年の実力を見せた。
また、幕間の映像ではこれまでの『なすなかと22』のポスターを再現していくというラストらしい演出。これまでの公演を振り返りながら、ふたりの仲のよさが垣間見られる映像となった。
2本目の漫才では、会場のスクリーンを使用。ふたりが普段からお世話になっている松竹芸能の先輩たちや那須(晃行)の奥さんの微笑ましい写真などが映し出された。
そして4本目の漫才が終わると、ネタで話題に出たふたりの代表曲?でもある「あずさ2号」を生歌唱。ふたりの甘い歌声に合わせて、会場からは手拍子が送られる。さらに、歌の途中で客席に降りると、黄色い歓声も。先日の『LOVE IT! ROCK 2023』でも1万人の前で堂々と「あずさ2号」を歌い上げたふたりだが、今回はさらにその歌声に磨きをかけていた。
鶴瓶のマシンガントークがさく裂
歌唱後はいよいよ鶴瓶とのトークコーナー。今回の出演は『なすなかと22』がスタートした当初から、ふたりが熱望していたものだったというが、鶴瓶はこの出演を機にほかの後輩芸人のライブにも出演することになってしまったそうで「俺、辞めるわ松竹」と愚痴からスタート。さらに現在、ドラマ撮影中のため、スケジュールもかなり立て込んでいるようで、ふたりに不満をぶつけていく。最終的に撮影現場での話から、次々とネタバレをし始めた鶴瓶にふたりも、思わず「(それ言って)大丈夫ですか?」とツッコんだ。
その後も鶴瓶のトークは止まらず、夫婦間の話や声をかけられたときの対応についてなどさまざまなエピソードを披露。また、声をかけられたときは(サインや握手などを)ほとんど断らないという話から、打ち上げにスタッフだけでなく、その場にいた人がみんな来て、120人近くで行くことになっていたという武勇伝も。これに那須が会場の観客を指して「今日、塗り替えられますよ」と言うも、「俺、明日も撮影あんねん!(笑)」と、断った。約50分間マシンガントークを繰り広げた鶴瓶だが、最後は足早に降壇。なすなかにしが再度、舞台袖に声をかけるが、すでに楽屋に戻っていた。
最後の演目は、もちろんふたりの漫才。最後まで大きな笑いに包まれ、公演は幕を閉じた。
22回を終え、改めて気がついた漫才の魅力
22回の公演を終え、那須は「あっという間といえばあっという間だったんですけど、本当にいろんな方にお力添えいただき、やってこられました。ゲストとしていろんな事務所の方にご協力いただき、本当に救われてます」とコメント。中西(茂樹)も「本当に皆さんに感謝ですね。皆さんのおかげで22回できたなと思います。最初はまだ1回か、まだ2回かって#を見るたびに思ってましたけど、気がついたら22回やってこられました」と感謝を語った。
最終回でゲストに迎えた鶴瓶については、『なすなかと22』の開催を決めた段階で、最終回のゲストとして来てもらいたいと思っていたという。中西は「まさか自分らのライブにゲストで来ていただけるとは思ってなかったんで、かなり早めに打診をしたんですが、師匠は『全然行くよ』と言ってくださって。願いが叶いました」と明かす。また、今回のトークについては「めっちゃ楽しかったです。ライブなので時間に限りがありましたが、本当はもっと長く話したかったです」と振り返り、那須も「不思議な感じでした。小さいころから観ていたすごい方と同じ舞台に立って、横並びで草月ホールでしゃべってるっていうのは本当に感慨深かったです」とうなずいた。
1年半以上にわたる単独公演を走り抜けたふたり。今後について中西は「今はロケ芸人と言われることが多いですけど、やっぱり僕らは漫才師なので、漫才はやりつづけたいです。漫才師に戻れるのは漫才だけなので、新しいネタをどんどん作って、この軸は忘れずにいたいです」と話す。また、那須も「今回の単独ライブでより漫才が好きになった感じがします。今日で終わりましたじゃなくて、また、新たに漫才をする場所を増やしていきたいです」と展望を語った。
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