芸人たちが語る今年の『M-1』。まだまだ熱が冷めない人必見の動画を紹介

2022.12.28
M-1動画

文=古林 萌 編集=梅山織愛


12月18日に決勝戦が開催された『M-1グランプリ2022』は、ウエストランドの優勝で幕を閉じた。彼らの毒舌漫才にひやひやしながらも、どこかスカッとする共感を覚えた視聴者も多かったのではないだろうか。

そんな興奮冷めやらぬなか、多くの芸人が今年の『M-1』について話す動画をYouTubeにアップしている。ライバルであり、仲間であり、一視聴者でもある芸人たちは、今回の『M-1』をどのように観たのか。おすすめの動画をいくつかピックアップして紹介する。

優勝後の王者のアツさを感じられる ウエストランド

漫才では攻め役の井口浩之、攻められ役の河本太という立ち位置だが、動画では、ネタからは想像できない仲のよさが感じられる。発言を切り抜かれてネットニュースにされることを恐れながらも、毒舌の切れ味は抜群。ウエストランド優勝の瞬間、所属事務所タイタンの太田光代社長が取っていた衝撃の行動をリークする!

審査員泣かせの決勝戦 ナイツ塙

現役の審査員であるナイツ塙宣之の頭の中をのぞくことができる貴重な動画。『M-1』出場者は、ネタについて緻密に考えているのだろうというのは想像に難くないが、審査員も出場者と同じくらい緻密に考えていることがわかる。決勝出場者のネタと今回の審査について、ひと組ずつ丁寧に解説してくれ、その点を踏まえてもう一度今回の決勝を観ると、納得感が増す。

王者ウエストランドと同世代のニューヨーク

今回優勝したウエストランドと芸歴が近いニューヨークの嶋佐和也と屋敷裕政は、「自分たちの言いたいことを全部言ってくれた」と声をそろえる。ウエストランドの優勝はもちろんふたりの胸を打ったが、オズワルド伊藤俊介のあるコメントに彼らはどハマりしたという。2019年決勝の「細稲垣」以来の名言とはいったい?

決勝経験者ならではの目線で解説 かまいたち

つい3年前まで『M-1』戦士だったかまいたちの山内健司と濱家隆一による細かい解説と感想を聞くことができる動画。自分たちが『M-1』決勝に出場したときの経験談や反省点を交えながらテクニック部分などを説明してくれる。

『M-1』への愛が止まらない! Mおじ・スーパーマラドーナ武智

スマイル・ウーイェイよしたかと藤崎マーケット・トキをゲストに呼び、誰よりも『M-1』を愛する「Mおじ」ことスーパーマラドーナ武智が決勝を語る。さらに各組に対する細かい分析動画も。

前説中や舞台袖の裏話をちょい見せ マヂラブ野田とBKB

『M-1グランプリ2020』王者のマヂカルラブリー野田クリスタルと、ここ数年『M-1』決勝の前説を担当しているバイク川崎バイクが、裏話をゆるく聞かせてくれる。当日の舞台袖や客席など、ネタ以外の芸人たちがどんな様子だったのか知ることができる。

敗者復活で勝ち上がれなかった理由を分析する令和ロマン

敗者復活戦で約42万票を勝ち取ったオズワルドに一歩届かなかった令和ロマンの髙比良くるまと松井ケムリだが、くるまは「勝ち上がれなかった原因は簡単だ」と言う。オズワルドと令和ロマンとの間にある約12万票の差の理由は……?

出番順の妙を力説!? チョコプラ

笑御籤(えみくじ)による順番が今回の結果を左右したと語るチョコレートプラネットの松尾駿と長田庄平。「トップバッターを引いていたらまた違う結果になった。2番目でもやっぱり違う……」と『M-1』についての考察が始まるかと思いきや?

ファイナリストたちと切磋琢磨してきたぺこぱ松陰寺とメイプル・カズレーザー

『M-1』決勝経験のあるぺこぱの松陰寺太勇とメイプル超合金のカズレーザーだが、今回の決勝を観て、「もう挑戦できねぇな」と感じたという。王者のウエストランドをはじめ、真空ジェシカやキュウたちとライブシーンで活躍してきたふたりは、今回の決勝をどのように観たのだろうか?

実はガチお笑いファン!? ハローキティ

https://www.youtube.com/watch?v=_-PCglnMgKg

国民的キャラクターのキティちゃんは、敗者復活戦の出番順抽選会から観ていたというから驚きだ。決勝に進出したロングコートダディやヨネダ2000がおもしろかったと話すなか、彼女が一番気になったのは、敗者復活戦でトップバッターを務めたシンクロニシティ。天真爛漫なキティちゃんと淡々としたシンクロニシティの3人でやるネタも必見だ。

各々に思うところはあれど、どの芸人たちも「誰が優勝しても不思議ではないくらい全組おもしろかった」と口をそろえる。過去の決勝進出者も、今回の出場者も、審査員も、今回の厳しいバトルを最後まで戦い抜いた『M-1』戦士たちに畏敬の念を払う姿勢は変わらない。そして、今回の決勝に奮い立たされ、芸人たちはまたネタを磨き始めるのだろう。

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