代名詞となった「許せない!」
クールな風磨くんだったが、そのイメージをガラリと変えたのは『ドッキリGP』(フジテレビ)というのはファンのみならず、周知の事実だろう。
『ドッキリGP』で開花した圧倒的なバラエティ力。
口にするワードはすべてテロップにしやすい、印象に残るようなものばかり。
特に「シャワー中の天井からアパゾンビが覗き込むドッキリ」で誕生した「許せない!」は、ほかの方が使うときも「(C)菊池風磨」と表示されるくらい代表的なものとなっている。
ジャニーズという看板をフリにして、いろいろなことに挑戦する風磨くんは“裸ジャニーズ”という新しいワードも生み出した。
なにわ男子の高橋恭平くんにはYouTubeの動画内で、“バラエティお兄さん”と言われる。(その回では西畑大吾くんが『ジャにのちゃんねる』に出たときの風磨くんを絶賛しているので、まだ観てない方にはチェックしていただきたい)
菊池風磨といえば“バラエティ“と言われるなんて、先ほど話した“クール”なイメージからはかなりかけ離れている。
同級生からは、今の風磨くんは「プライベートそのままでテレビに出ているね」と言われるという。しかし本人は昔とやっていることは変わらないと言ってるので、飾らずにいた結果、見られ方が変わっただけなのかもしれない。
そして、さらにひと皮むけるきっかけとなったのが『ジャにのちゃんねる』。
『ジャにのちゃんねる』で風磨くんのイメージが、ガラリと変わった人も多いだろう。
ジャにのが始まる前から、風磨くんが先輩から愛される後輩力があることは伝わっていた。
櫻井翔くんを慕う後輩が集まる会・通称”兄貴会”では、翔くんを引き立てつつイジるというポジションでテレビに出演。『Johnny’s Village』という配信でのトークでは関ジャニ∞の村上(信五)くんと交流があって相談したり、旅行に連れて行ってもらう仲というのが判明。最近だとKinKi Kidsの堂本剛くんとの距離が縮まり、楽器を始めたらと勧めてくれたらしい。(剛くんが人に楽器を勧めることは珍しいと友達のKinKi Kidsファンが教えてくれた)
言葉遣いも丁寧で品がある。風磨くんは、内側からも外側からもデキる後輩力があふれ出ているのだ。
『ジャにのちゃんねる』では、二宮(和也)くん、中丸(雄一)くん、山田(涼介)くんの中で一番後輩なのだが、全員にツッコんだり、中丸くんに対してはタメ口を利く失礼ボケを連発。しかし、それが許されている(?)。
ただのちゃらんぽらんだったら、観ていて怒られるんじゃないかとドキドキするのかもしれないが、愛される後輩というイメージが前提としてあるからこそ、失礼なボケも安心して観れるのだ。
裏ではしっかりしてるからこその信頼感。
クラスの1軍男子が授業中もウェーイって騒いで目立つけど、実はちゃんと勉強していて成績優秀みたいな。
このチャンネルで「陽キャ」イメージが確立されたからこそ、『新しいカギ』(フジテレビ)でのコント『イケメン陽キャには騙されない』に抜擢されたと思うし、『ファイトソング』の夏川慎吾役が風磨くんに来たのだろう。
『ファイトソング』の夏川慎吾は、もう菊池風磨そのものだと僕は思うのだ。
菊池風磨よりも菊池風磨な夏川慎吾
慎吾を観ていると、演じているのかそのまま風磨くんが出てきているのかわからない。それぐらい役がハマっている。
ツイッターやTikTokで観た第6話の告知動画の凛ちゃん(藤原さくら)との会話も慎吾としてやっているのか、風磨くん自身なのかわからなかった。
夏川慎吾が菊池風磨にしか見えないから。
慎吾ちゃんは幼なじみの木皿花絵(清原果耶)がずっと好きで、花絵のことを常に想って行動している。
鼻歌を歌ってみたり「レッツダンス!」と言ったり、慎吾ちゃんも風磨くん自身と同じくらい陽キャなのだが、ドラマでは花絵のことが大好きだからこそ、浮ついてるだけではなくしっかりと怒る場面もある。
第1話で慎吾の仕事を手伝うことになった花絵がまったくやる気がなかったため、怒る場面があったのだが、このとき「どう見えてっか知らねえけど、こっちは魂削ってやってんだよ。仕事なめんなよ。花絵」と慎吾は言う。
これはもう全ながちに刺さりまくった。このセリフをSexy Zoneとしていろいろな経験をしてきた風磨くんが、風磨くんの声で言うところにすごく重みがあった。ドラマのセリフなのにすべてが菊池風磨の言葉として心に響く。
第6話では、間違ってお客様の物を壊してしまったサンシャインクリーニングの俊哉(窪塚愛流)とヒデ(若林時英)をかばい、弁償代を稼ぐためにキャバクラの掃除をしていた。その際、キャバクラに行っていることで花絵たちから怪しげな疑惑を持たれたが、本当の理由をまわりに自分から言いふらすことはしなかった。
Sexy Zoneの菊池風磨もそうだと思う。
多くは語らずに、わかる人にだけわかればいいというスタンスでいつづけていると僕は思う。真意は語らないので、誤解されてしまうこともあるが、でっかい芯があるので絶対に倒れない。
その姿を知ってるからこそ、メンバー間での信頼があるのではないだろうか。
風磨くんには安心感がある。
それはバラエティで見せる顔とドラマで見せる顔、ステージ上で見せる顔どれも裏表がないからだ。
裏表のない人物というところが菊池風磨の魅力なのだ。
だからこそ好感度も高いし、ボールドのCMも来る。
学生のころ、クラスメイトにいたら絶対楽しいし、友達になってたいし、集合写真は真ん中にいるだろうし、クラスのグループLINEがあったら一番稼働させる人であろう。(そんな人生もよかった……。ふまけんがバックハグし合ったり、わちゃわちゃしたりする男子校ノリを観ているだけでも幸せだけど……。FC動画では如実に出てるので、ぜひ入会して観ていただきたい。沼だよ。)
裏表のない飾らない姿は、今後もたくさんの人々を魅了していくだろう。
何年か前、『嵐にしやがれ』(日本テレビ)に出演したときに風磨くんは遠くの景色を見ながらこうボヤいていた。
「売れてぇ」
今の彼は、このときの放送を観てどう思うのか。この景色を見てなんて言うのだろうか。
夢を現実にしていく姿を見せてくれるからこそずっとついていきたいし、心から応援したいと思える。
たくさんいろんなお仕事をして培ったチカラをSexy Zoneに反映して、そのときの“5人のSTAGE”を楽しみにしている。
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