羽生結弦&ネイサンの牙城を崩すか!?“日本人初の4回転ジャンパー”を父に持つ新星・鍵山優真の躍進

2022.2.5

父・鍵山正和は“日本の4回転ジャンパー”の先駆者

世界選手権のあと、優真君のいろんな記事を読み漁っていると、父でコーチの鍵山正和氏の話題が目に入った。なんと正和氏もトップスケーターで、アルベールビル(1992年)とリレハンメル(1994年)の五輪代表だったのだ。「あの伊藤みどりさんと同じアルベールビルの代表選手!?」と驚いたのも束の間、日本の男子選手で初めて4回転ジャンプをプログラムに組み込んだ偉大な選手だったことを知った。フィギュアに本格的にハマる前の出来事だったから知らなかった……。

一番身近な存在である父がコーチ、しかも“日本の4回転ジャンパー”の先駆者。けれど、ふたりの道はけっして平坦ではなかったようだ。2018年に正和氏が脳出血で倒れ、優真君は急遽、自分で練習メニューを組み立てるようになったという。もうひとりのコーチで振付師の佐藤操氏によれば、優真君は当時泣き言ひとつ言わなかったそうだ。インタビューのときの初々しくて飾らない人柄からは想像がつかない。この事実を知ってから、私は優真君の芯の強さに感服し、心の底から“鍵山親子”を応援するようになった。

【フジテレビ公式】鍵山優真選手☆全日本フィギュアスケート選手権2018<男子フリー>インタビュー

五輪の舞台で自己最高の演技を更新できるか

優真君の魅力は、なんといっても父譲りの柔らかい足首と膝を活かした、質の高いジャンプ! 「え?いつ降りたの?」と思うくらい着氷が静かで、着氷後の流れもスムーズ。おそらく、フィギュアスケートに詳しくなくても「スケートがうまい」「ジャンプがきれい」と思えるほど、彼のジャンプは特徴的だ。軸が細く回転速度の速いジャンプ、その着氷の柔らかさにはぜひ注目してみてほしい。

速報!男子SP 3位 鍵山優真選手 ショートプログラム <ノーカット> 【全日本フィギュア選手権2021】

そして、高いスケーティングスキルを活かしたステップも見逃せない。個人的に特におすすめなのが、ショートプログラムのステップ。使用曲「When You’re Smiling」の軽快なメロディと優真君の伸びやかなスケーティングがピッタリとマッチしている。なめらかな滑りで、ぐんぐん進んでいく姿は見応え抜群。上半身の振り付けはもちろん、足元も必見なんです。

北京オリンピックでは、難易度の高いジャンプである“4回転ループ”を投入する可能性も示唆している優真君。日本代表選手の中でも成長率と伸び代はピカイチなので、オリンピックの舞台で自己最高の演技を更新すれば、ひょっとすればひょっとするかも!?

【QJWebスポーツ関連記事】

この記事の画像(全5枚)




関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

アニメよるマイナースポーツ振興が起こる?男子新体操アニメ『バクテン!!』から考える

ドルヲタ目線で見た女子プロレスの魅力──アプガプロレス・渡辺未詩の話をしよう

オグマベスト

大坂なおみ、森且行、新庄剛志、羽生結弦…2020年スポーツ「ヒーローインタビュー」ベスト10

エバース

「ウケるからやるは『M-1』では失敗する」。3位だったエバースは2026年、自分の感覚を信じる【よしもと漫才劇場10周年企画】

豪快キャプテン×ダイタク

ダイタク×豪快キャプテン、認め合うお互いの漫才の魅力「簡単そうに笑いを取る」【よしもと漫才劇場10周年企画】

三遊間×ゼロカラン

三遊間×ゼロカラン、人気投票との向き合い方の正解は?「やっぱり有名にならなあかんな」【よしもと漫才劇場10周年企画】

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

EXILE NAOTOが語る、「勝負する身体」がステージと水面で魅せる“攻めの0.1秒”。大きな影響を与えるオーディエンスのパワーとは【『SG第40回グランプリ』特別企画】

4年目の今、重荷だった「王子様」を堂々と名乗れる。Last Princeが語る、プリンスを背負う勇気と楽しさ

甲斐田晴/ローレン・イロアス/3SKMの撮り下ろし表紙を公開! VTuberのトップランナーたちを徹底解剖【春のQJ×にじさんじ祭り!】

ニューヨーク『Quick Japan』vol.181

ニューヨーク、60ページ総力特集「普通は勝てない?」を考える。バックカバーにはSHUNTO×MANATO×RYUHEI(BE:FIRST)が登場【Quick Japan vol.182コンテンツ紹介】