『「強み」「知識」「顔出し」ナシでも成功できる SNS共感起業』:PR

インスタ投稿から月収5〜200万円アップ!SNSビジネスの教科書『SNS共感起業』

2021.12.27
インスタ投稿から月収5〜200万円アップ!SNSビジネスの教科書『SNS共感起業』

会社員をこのままつづけていくべきか悩んでいる。初期投資ゼロで副業を始めたい。しかし、自分には売りになる価値がない。そんな思いを抱える人に、手に取ってほしい本がある。

『「強み」「知識」「顔出し」ナシでも 成功できる SNS共感起業』(宮中清貴/大和出版)は、会社員時代に自身のダイエット成功方法をインスタグラムで発信、大きな反響を呼んだことをきっかけに、オンライン講座にてダイエットのメソッドを教える事業を興して独立し、成功した著者が、SNSを使った起業術を5つのSTEPに分けて明かした一冊だ。

会社勤め以外の働き方を知りたい人にとっては、自由に稼いで生きるためのマニュアル書になることだろう。

インスタをきっかけに、1年で年商3000万円を達成

SNSを使った起業。そう聞けばきっと、凡人が持っていない特別な技術や知識、人の心を掴む文章力、本人の見た目のキャッチーさなどが必要だと感じるかもしれない。もしそれらがなくても、SNSビジネスで成功可能と聞いたらどう思うだろうか。きっとすぐには信じられないはずだ。

本書はタイトルにあるように、「強み」「知識」「顔出し」がなくてもSNSでの起業を成功させる方法をマニュアル化したもの。まず著者が伝えるのは、自分の好きなものや興味があることの情報を「まとめるだけ」でも価値があり、それを必要とする人がいるという事実だ。

検索すればあらゆる情報が手に入るとはいえ、検索の仕方にはそれぞれのジャンルならではのコツがいる。そのコツを得る手間をスキップしたい人たちに向け、あなたが好き、または興味のある分野の役立つ情報をピックアップ、使いやすくまとめることができればビジネスとして成立する。そう聞けば「自分にもできるかも」と感じられるのではないだろうか。

ここに記されるのは、すべて著者の経験に基づくものである。著者は就職後1年で15kg太ったことで一念発起、ダイエット本20冊を読み込み、トライ&エラーを繰り返しながら半年で10kgの減量に成功。その後、独自のダイエット手法をインスタグラムで発信したところ大きな反響を呼び、のちにオンライン講座として事業化。創業1年目で年商3000万円を達成したという。

さらには、この経験をもとにSNSを使った集客方法やセールス指導の事業を行っている。実際に彼のもとで学んだ人たちは、「IT企業勤務の男性が起業コンサルをスタートし月収200万円」「会社員が副業でセラピストを始めてプラス月収100万円」など、驚くほどの成果を上げている。

著者のメソッドを、誰でも簡単に再現できるようテンプレ化して紹介したのが本書だ。

『SNS共感起業』の著者、宮中清貴

STEP0:完璧主義を手放し、20%の出来でも世の中に出す

SNSビジネス未経験者から、SNSビジネスを始めたものの商品やサービスの発信に苦労している人、長期的なビジネスの継続に不安がある人まで、あらゆる段階の人にとって役立つのが本書。

STEP0では、主に自分でビジネスを興した経験のない読者に向け、ビジネスとは何か、SNSを使う目的、起業の流れ、自分の経験をマネタイズするための基本的な考え方を紹介。

ビジネス未経験者の多くが行動を起こせないのは「完璧主義」だからだと指摘し、たとえ20%の出来だとしても世の中に出すことが重要だと著者は主張する。不完全であっても世の中に出し、そこから修正・改善を繰り返してよりよいものにしていくのが効率的だと語り、一歩目を踏み出せない読者の背中を押している。

STEP1:イライラ・ザワザワにはあなたの長所が隠れている

SNSビジネス未経験者にとっては、0を1にすることが最初の大きなハードルとなる。そういう人に対しては、STEP1「あなたの魅力が伝わる、自分らしいビジネスの見つけ方」が参考になる。

ビジネスの種を見つけるため、自分の特徴を知る9つの質問が用意されているが、一つひとつ考えるうちに自分を客観的に捉えることができる仕組みになっている。中でも白眉なのは、「イライラ・ザワザワすること、残念に思うこと、もったいないと思うことは何ですか?」という質問だ。

たとえば飲み会中、気が利かない人に対してイライラ・ザワザワする人は、「気配りすることが当たり前で、得意である」「気配りをして、みんなが心地よく過ごせる環境を作ることが大切」という価値観を持っている。その場合の才能は、人よりも気配りできること、無意識に人の気持ちを汲むことができる心の優しさだという。

ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情からも自分を知ることができると考えるとおもしろい。

STEP2:尊敬、敬意を持って「徹底的にパクる」

自分の強みを把握し、ビジネスにする方法を4つの項目で説明するのがSTEP2。

著者は、自分の人生経験や好きをビジネスにするための近道として「TTP」を手法に挙げている。なんの略か。「徹底的にパクる」だ。

世の中の商品やサービスの9割以上は「オマージュされたもの」であり、既存のもの同士を組み合わせたり、よりよい機能が追加されたりして新商品とされているため、自分でビジネスを始めるにもこの発想が必要だという。

ただし「丸パクリ」は絶対にダメで、その構造や仕組み、本質をモデリングするよう注意を促す。オマージュはあくまで、尊敬や敬意を持ってアレンジすることである。

STEP3:「自分の発信は誰かを救う」と信じる

つづくSTEP3では、情報発信をビジネスにするパーツ作りや見込み客を集めるためのSNS戦略を紹介。

SNS上では、自分が誰のどんな悩みに対してどんなサービスを提供できるか、なんの専門家なのかわかりやすく明記するプロフィールの作り方、ビジネスで成功するために必須な4種類のSNS投稿などを紹介しながらも、重要なのは「あなたの発信で救われる人は必ずいる」と念頭に置くマインドセットだと強調する。

そのほか、いいね!が集まり売り上げにつながる投稿の書き方、お客さまになってくれる「友だち」と増やし方も紹介されるが、SNSを使いこなすのに何より大事なのは自分で体験することだという。顧客側の視点に立ち、人の心を掴むSNSの運用を学ぶべし、ということだ。

STEP4:マクドナルドもAmazonも最初は無料でサービスを提供する

STEP4ではさらに踏み込み、好きなことや経験でファーストキャッシュ(初めての売り上げ)を得る方法を解説。ここで興味深いのは、情報を小出しにしていき、無料ゾーンから有料ゾーンにまで抵抗なく導くノウハウ。

初期の段階では無料で情報を提供、そのあとはお試し商品・サービスを低価格で、最終的には、本来販売したい商品・サービスを高額で提供するという流れである。

いきなり高額商品を販売しても、顧客のイメージと違った場合はトラブルにもなりかねない。そのぶん、お試し購入を挟むことはミスマッチを防ぎ、お互いにとって気持ちのよい取り引きを可能とする。

考えてみれば、マクドナルドのコーヒー無料券、Amazonプライム・ビデオの30日間無料体験など、大きな企業も最初は無料で間口を広げ、その商品・サービスを体験するステップを設けている。身の回りのビジネスは、自分が事業を始めるときの参考にもなる。

またこの章でも販売やセールスに必要なマインドセットを紹介。自分の商品・サービスの宣伝ばかり押しつけるのは悪手であり、相手の話に耳を傾け、そこから浮かび上がった悩みの解決や目標の達成を手助けするものだと相手に感じてもらうことが重要だと語る。

「ストアカ」「タイムチケット」「ココナラ」といったスキルシェアサービスで自分の商品・サービスを販売する方法も解説しており、まずビジネスを副業として始めたい人には参考になるだろう。

STEP5:SNSビジネスはLINEを使い倒せ

『「強み」「知識」「顔出し」ナシでも 成功できる SNS共感起業』宮中清貴/大和出版
『「強み」「知識」「顔出し」ナシでも 成功できる SNS共感起業』宮中清貴/大和出版

最後はすでにビジネスを始めていて、短期的には売り上げを上げている人が、長期的、爆発的に売り上げを上げる方法を紹介。

ここで重要になるのが、顧客や見込み客の個人情報である「リスト」だ。顧客にこちらから何度も自由にアプローチし、情報を浴びつづけてもらうには、リストが必須である。なお本書では、LINE公式のリストの取り方を解説しており、「リスト=LINEの友だち」と規定している。ちなみにLINE公式を選ぶ理由は、メールマガジンに比べて開封率が高いからだそう。

期間限定プレゼントを配布してリストを集める「一人キャンペーン」、集客に欠かせない「LINE配信テンプレート」、LINEで何かしらのアクションを起こしたお客様へ個別にメッセージを送る「個別プッシュ」など、それぞれ具体的に手順を示しているので、すぐにでも試すことができる。

また、巻末にはどの段階の人にも役立つおまけ、「うまくいかないときのつまずき解消法」も。ビジネスがうまくいかない12の理由、たとえば、「楽しめない」「人と比較してしまう」「成長のスピードが遅いと感じる」「自信がない」などに対して、それぞれの解決法を提案。「うまくいかない」と思ったら、巻末の提言を参考にしてほしい。

今やインフラと言っても過言ではないほど身近な存在となったSNS。プライベートな交流に使うだけではなく、自分の強みを活かしたビジネスを始めたい、あるいは興したビジネスを発展させたいなら、本書がそのマニュアルとしてあなたの背中を強く押すことだろう。


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