写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優による連載「QJカメラ部」。
日曜日は、SKY-HI主宰のマネジメント/レーベル「BMSG」にTRAINEEとして所属し、デビューを控えるYUTA、KEI、RAIKI、TAICHI、KANTAの5人が月替わりで連載を担当する。2026年9月は、4月に続いてYUTAが登場。
YUTAの連載最終回となる第8回は、「スポットライト」と題された写真です。
心を豊かに
最近、落ち込んだときにあまり泣けない。気づけば年を重ねて、簡単に弱音を吐ける年でもなくなってしまった。
いつからか自分の気持ちにいったん折り合いをつけて、「やらなきゃいけないこと」に逃げるのがうまくなっていた。気持ちの浮き沈みが減ったことを最近実感している。
それはメンタルが安定したともいえるけど、その反面一つひとつの感情に鈍感になってしまったともいえる。人はそれを成長というけれど、こんなに起伏がなくなってしまうなら成長なんてしたくない。


この連載が始まってから、日常の小さいことを気にかける機会が増えた。すると、日々の些細なことにも想いを馳せ、いろんな感情が働くようになった。
たとえば、ここ最近は雨が多くて、雨は嫌いだなーとばかり思っていたけど、普段は特に気に留めないアスファルトが、雨に濡れることで光を反射して輝いているのに気づいた。
地面が乾いてしまえば、その輝きは失われ、もとのただの地面になってしまう。その刹那性に心を奪われた。
それ以外にも、この連載で投稿した写真はどれも僕がその1週間で心を動かされたものたちだ。こういう小さな観察や感傷の積み重ねが心を豊かにしていくのだと思う。


こんな機会をいただけて本当にありがたいし、楽しい期間でした。ありがとうございます。
そして、僕の独り言を読んでくれたみなさんもありがとうございました。


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