ExWHYZ・mikinaが生活の中で降り立ったなじみの駅で、自分なりの新たな好きや自分自身の知られざる一面を探して散歩する連載「自分開拓さんぽ」。
動物園を目的地に上野を訪れたmikina。慣れたファミレスに寄り道をして、“慣れ”や自分の評価に対して向き合ってみる。
閉園直前の動物園
わたしは今上野を駆け抜けている。あと10分で上野動物園の最終入場時間だからだ。
なぜ急に上野動物園なのかといったら、
上野あたり攻めるか→上野といえば動物園?→動物園って自分の意思で行ったことないな〜→GO♪
という流れなのだけど。
知らなかったぜ……動物園って閉園の1時間前には入れなくなるんだね。
30分前くらいまでは大丈夫かなって油断して、中華食べてた。
でも昔のわたしと違うのは、もしや?と時間を調べたり、自分で決めたことを実行したいという意思が生まれたところであって。
全力ダッシュは計算外だけど、無事その日最後のお客様として入場できたってわけなの。
ただ、園内は1時間前にしてもうすでにおしまいムード。閉園30分前には、ほとんどの動物が客よりも先に帰宅するらしい。
わたしは早々にあきらめてかろうじて残ってる鳥を横目に、人間ばかり見ていた。
パパ「たのしかった?」
子供「たのしくなかった!」(即答)
パパ「まじか……」(落胆)
その3秒間くらいの高速ラリーが動物園のハイライトだったよ。



園を出たのは17時。
出てすぐのところは高い建物もないし、空が広くていいなと思った。

ちょうど日が落ちるころのオレンジ色がきれいで、少し座って、風を浴びるだけの時間を過ごした。
肌寒くなったころに歩く。


今はインプットしたい時期
上野駅まで進んだら、昔、ここらを歩いたなと急にぽんぽん思い出した。
というわけで思い出コースを巡る。
上野駅の中の本屋にちらっと寄ったあと、すごく履き心地のいい靴を買ったことのあるお店が御徒町にあったような。なかったような。と思い出す。記憶だけ頼りに歩く。
この中央の通り、こんなに呑み屋さん多かったっけな。きっとお酒に興味がそこまでなくて目を向けてなかったんだと思う。
でも最近は、お酒を飲むと人と接するハードルがひとつ減る感覚を知って、ちょっとだけ興味があるなぁ。楽しいんだろうなぁ。
でも今日はひとりなので。するする道を抜けて目的地へ。

脳みそってすごい。ちゃんと近くになると思い出して、お店にたどり着けたのだ。


ギリ間に合わなくてお店はもう閉まってたけど、歴代スニーカーの中で一番心地いい靴だったのでまた買いたいな。
あと少し上野のカオスさを味わいたかったけど、ちょっと疲れたし、パフェが食べたいし。すぐそこのファミレスに入ってしまうことにした。
ファミレス界で一番おいしいパフェを食べて、よさを知ったばかりのノンカフェインのコーヒーを飲みながら、さっき買った本を読んだ。

本は時間を食うことを怖がって読んでなかったけど、なんなら一番食わない最高のインプットかもしれない。
今はあらゆるインプットをしたい時期なのです。
少し前は各所に種を蒔きまくり、基準に持ってくまでにすごく時間を使ってたんだけど。ようやく慣れが増えてきたころだと思う。
慣れってまだ怖くて。達成感もあるし、あえて振り返ると自分の頭を撫でられる気持ちになって、それでちょっと涙が出るのに。そのあとすぐに、急に虚無る。
自分のやってきたことに対して、まだ全然足りてないのにね。って頭も撫でられなくなる。
えー! コワァ!
だからまた深め始めないといけないんだなぁ。
人の需要を探すことばかりしてたら(それも全然いいが)人の評価が自分の評価になりがちで。自分から始めたことを自分で評価するためには、納得いくまで深めないといけないんだなぁ。
最近思うことです。
なのでインプット! その先で自分の意思でいろいろ決めてみる!
……と慣れたファミレスで考えついたわけなんだけど。たぶん、自分のペースで歩き続けられてるわけですね。
動物園はまた余裕持っていくことにするよ。じゃまた来月。


