毎年初夏に愛知県名古屋市で行われていたコスプレイベント『ホココス』に代わり、2025年よりスタートした新イベント『コスサミパーティー』。同イベントに取材参加して見つけた、人気スマートフォンゲームのキャラクターに扮するコスプレイヤーたちにインタビューを実施。“衣装や装飾に対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。昨今ではほぼ毎週末、全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。

そうしたイベントに興味はあるものの、まだ参加したことがないという方に向けて、本稿では2025年上半期に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

ここでピックアップするのは、5月31日、6月1日に名古屋市の複合施設・オアシス21で開催された『コスサミパーティー』に参加していた、スマートフォンを中心に複数のデバイスで展開している人気ゲームのキャラクターに扮したコスプレイヤーたち。

『原神』をはじめ、『崩壊：スターレイル』や『ゼンレスゾーンゼロ』など、中国のゲーム会社であるmiHoYoが開発・運営しているタイトルはコスプレ界隈でも人気が高く、どのイベントでもこれらの作品のキャラに扮したレイヤーをよく見かける。

この夏開催された『世界コスプレサミット2025』や『コミックマーケット106』といった大型イベントでもmiHoYo作品は人気で、これらのタイトルのキャラクターたちが続々と集結。同じタイトルのキャラ同士で集まり、“併せ”を楽しんでいたグループの姿も会場内の各所で見れらた。

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「ウィッグは、もともと形が整っていたキャラウィッグに自分なりのアレンジを加えたものです。前髪の立ち上げに毛束を貼りつけて、立体感が出るようにしてみました。また、ニコといえばギャルなので、ギャル感を出すために、つけまつ毛は束感を強調してバサバサに。メイクもピンクを強めにして、色味に統一感が出るように心がけました」（『ゼンレスゾーンゼロ』ニコ・デマラ／すぴかさん）

「もともとがつり目なので、丸目になるようにアイメイクを工夫しました。それと、トリビーの幼い顔立ちを再現したくて、丸顔になるように輪郭などを調整したのもこだわったポイントです」（『崩壊：スターレイル』トリビー／miLaさん）

「武器を携えた姿が格好いいキャラクターなので、イメージを崩さなようにポージングや表情を意識して。写真を撮っていただく際は、常に姿勢に気をつけていました。また、目元をキリッとさせたかったので、アイメイクにもこだわりました」（『崩壊：スターレイル』飛霄／りょくさん）

「一番こだわったのは顔まわりの印象です。ウィッグの跳ねは納得いくまで何回も作り直しました。特徴的な大きな帽子は、普通に被るとどうしてもズレたり落ちたりしてしまうので、中に留め具を仕込んで。風が吹いても簡単には脱げないようにしています。マダム・ヘルタの素敵な雰囲気を少しでも表現できていたらうれしいです！」（『崩壊：スターレイル』マダム・ヘルタ／まろまおさん）

「帽子から靴まで、すべて手作りの衣装です。服は型紙から作ったので大変でしたが、そのぶんかわいくできたので、仕上がりには大満足です！」（『原神』ナヴィア／なおさん）

「シロネンはカッコかわいいキャラクターなので、“かわいいんだけどかわいすぎない”という独特の雰囲気を、メイクと表情の作り方にこだわって再現してみました。あと、お腹がもろに出ている衣装なので、きれいに着こなせるよう体型の管理にも気をつけました」（『原神』シロネン／カナさん）

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。