「ハッスルダンスを踊れちゃう賢者ちゃんって魅力的じゃないですか?」『ドラクエIII』コスプレイヤーらに聞いた“こだわり”

2025.4.14
(左から)ももちよさん、菊紫あもさん、ミンミコさん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


世界最大規模の同人誌即売会であり、2024年12月29日、30日の2日間で約30万人が来場した『コミックマーケット105』。東京ビッグサイトで行われた同イベントで、新旧さまざまなゲーム作品のキャラクターに扮したコスプレイヤーたちにインタビューを実施。“衣装やメイクに対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。2025年も全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。

そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、本稿では2024年末に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

ここでピックアップするのは、世界最大規模の同人誌即売会として知られ、2024年12月29日、30日の2日間で約30万人が来場した大型イベント『コミックマーケット105』に参加していた、新旧さまざまなゲーム作品のキャラクターに扮したコスプレイヤーたち。

2024年11月に発売されたHD-2D版 『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、多くのレイヤーにとって“コスプレ欲”を掻き立てられる作品のようで、『コミケ105』の会場にも大勢の『ドラクエ』レイヤーが集結。中にはリメイク版(HD-2D版)ではなく、スーパーファミコン版のキャラクターデザインを参考に衣装を用意したという参加者もいて、それぞれに撮影のための長蛇の列ができていたのが印象的だった。

そのほかにも『ゼノブレイド2』のキャラクターや、『ポケットモンスター』に登場するポケモンの擬人化など、こだわりの光るコスプレで参加していたレイヤーは非常に多く、撮影の合間にはゲーム談議で盛り上がっている姿も見られた。

「2024年発売のHD-2D版『ドラゴンクエストIII』では、賢者のサークレットは真ん中に青い宝玉がはめ込まれていますが、旧作では赤い宝玉だったんです。衣装を制作するにあたり、どっちの色にするか3日ほど悩んで、今回は思い入れのある赤にしました。お写真を拝見して、やはり赤にしてよかったなと感じています。ちなみに、HD-2D版ではキャラクターの髪色を変更できるので、いずれは“遊び人から転職した金髪賢者”のコスプレとかもやってみたいですね。ハッスルダンスを踊れちゃう賢者ちゃんって魅力的じゃないですか?」(『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』賢者/ミンミコさん)

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』賢者/ミンミコさん
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』賢者/ミンミコさん

「幼いころから大好きだった『ドラゴンクエスト』のコスプレで取り上げていただけて、大変光栄です。強さだけでなくかわいらしさも兼ね備えた女賢者ちゃんになれるように、愛をたくさん詰め込みました。こだわったのはサークレットの大きさやスカート丈などで、シンプルな衣装だからこそ全体的にバランスよく見えるよう、細かく手を加えました」(『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』賢者/ももちよさん)

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』賢者/ももちよさん
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』賢者/ももちよさん

「『ドラゴンクエストIII』の勇者のコスプレに挑戦するにあたって、1カ月かけて衣装、ウィッグ、武器を制作しました。イラストやゲーム画面と照らし合わせながらデザインを確認し、型紙から作り上げるという作業は試行錯誤の連続でしたが、その中でも特にこだわったのは武器・防具の造形です。アリアハンの勇者として、ゾーマを倒すまで戦い抜いた装備を再現するため、盾には傷をつけて塗料を塗り、使い込まれた雰囲気を出してみました。また、盾の中心にあるドラゴンの装飾は、石膏粘土を用いて再現しました。

勇者特有のツンツンヘアは、ロングウィッグにワッフルアイロンでふかしを入れ、どの角度から見ても違和感がないように細心の注意を払いながらセットしました。なかなか納得がいかず、イベント当日の朝まで微調整を加えて、なんとか完成したのがこちら。これほどの長期間、準備に時間をかけたコスプレは今回が初ですが、そのかいあって大勢の方に『ドラクエIII』の勇者だと気づいていただけて、ファンの方々と交流できたことは本当に楽しくて幸せな体験でした」(『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』勇者/菊紫あもさん)

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』勇者/菊紫あもさん
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』勇者/菊紫あもさん

「衣装はオーダーメイドで制作してもらったもので、私自身はウィッグの制作にこだわりました。まずは一番しっくりくる色味のものを選び、そこから形を整えていって、特徴的なふたつ結びはそれぞれ中にペットボトルを仕込むことでふくらみを再現しています」(『ゼノブレイド2』ニア/葉月ゆいさん)

『ゼノブレイド2』ニア/葉月ゆいさん
『ゼノブレイド2』ニア/葉月ゆいさん

「『ポケットモンスター』のスマホゲームをプレイしているのですが、ゲンガーのいたずら好きで活発な性格と、常に笑顔でいるところにハマってしまって。今回はこのキャラクターの擬人化コスプレに挑戦しました。衣装に関してはフードの部分が滑り落ちないように、内側をヘアピンでしっかり固定しています。ウィッグは最初、紫色のものを考えていましたが、それだと全体の色味と合わず、少し不調和に思えたので、半分が紫、半分が黒の地雷系ウィッグを選び、ゲンガーのスタイルにぴったり合うように仕上げました」(『ポケットモンスター』シリーズ:ゲンガー[擬人化]/Alenaさん)

『ポケットモンスター』シリーズ:ゲンガー(擬人化)/Alenaさん
『ポケットモンスター』シリーズ:ゲンガー(擬人化)/Alenaさん

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。

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ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

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