TBSアナウンサー田村真子、「闇の6年半」が終わって運を使い果たす結果に…?【明日の朝はどんな朝?】

田村アナ連載サムネ

文・撮影=田村真子 編集=山本大樹


TBS『ラヴィット!』でおなじみの田村真子アナウンサーが日々の悩みや心の動きを徒然なるままに語るエッセイ連載。入社7年目、中堅会社員として大奮闘する田村アナの日常をお届けします!

昨年は「好きな女性アナウンサーランキング」1位に輝くなど絶好調だった田村アナ。生放送で歌ったり特番のMCをこなしたりとますます慌ただしい日々を過ごしましたが、ふと1年前に聞いた占いの結果を思い出して……?

そんな田村アナの今年の心がけは「徳を積むこと」だそうです。

今回は『Quick Japan』vol.175からの転載です。本連載はQJ&QJWebで毎月連載中! 次回はQJWebで2025年3月中旬に配信します。

風邪を引いても月曜日には元どおり

2025年が始まり1カ月ちょっとが経ちましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私がこの文章を書いているのは2024年の12月です。なので、まだ2025年が始まっての所感は書けないのですが、代わりに2024年の振り返りをしてみようと思います。もう上半期のことなんて遠い昔すぎて思い出せないよという感じですが……仕事の予定を管理しているGoogleカレンダーを片手に思い出していきましょう。

1月後半に夏休みを取ったわけですが、そこからいろいろと忙しくさせてもらっている中で、28歳なりたての2月に体調を崩しまして……。「アラサーともなると風邪でこんなにもしんどいのか」と人生に不安を覚えました。金曜が祝日だったため駆け込んだ休日診療の先生に「インフルでもコロナでもないからがんばるしかないね〜」と言われ、高い休日診療代と薬代を払い、なぜよりによって祝日なんだと悔しい思いをしました。でも無事に日曜の夜になるころには熱が下がったのです。

いつしか私の体は平日朝帯シフトに順応しているんだなぁ、と無駄な感心を覚えました。その後何回か体調を崩しましたが、毎回金曜日に具合が悪くなり、日曜日のうちには復活するのです。祝日の金曜だけはやめておくれと思いますが、なんと聞き分けのいい体なんでしょうか……。

番組で「好きな女性アナウンサーランキング」 のお祝い、うれしかったです!
番組で「好きな女性アナウンサーランキング」のお祝い、うれしかったです!

歌もアナウンサーの仕事……なのか?

前半はそんな大変な思いをしつつも、2024年は『ラヴィット!』でも4年目にしていろいろな挑戦をしたり、不定期でやっていた特番の収録が頻繁にあったりと、仕事の面ではとても充実していました。

 『ラヴィット!』で挑戦したことといっても、ほぼ「歌」なんですけどね。みなさんの記憶に残っているのは、私が最初のオンエアで失敗した「セロリ」だと思います。これはのちに夏の『ラヴィット!ロック』でリベンジすることになり、ありがたいことにたくさんの方に温かく見守ってもらいました。

でも実は私の中で思い出深いのは2月にスタジオで見取り図・盛山(晋太郎)さんとさらば青春の光・森田(哲矢)さんと披露した「Grateful Days」のほうなのです。きっと初めてちゃんとフルで披露した曲だし、3人で一緒に歌えたことが大きかったのだと思います。あとボイトレの先生とも練習したし、プレッシャーもかなり感じていたので達成感があったのかも……。まぁ歌はまったくもって本職ではないのですが「いや『ラヴィット!』にいる上では本職なのか?」と感覚が麻痺してきます(笑)。

2024年の『ラヴィット!』の締めは 赤荻(歩)さんと
2024年の『ラヴィット!』の締めは赤荻(歩)さんと

闇の6年半が終わって絶好調!?

本職のアナウンサーのほうでは、新しい番組にもたくさん携わらせてもらいました。進行に関しても新たに学ぶことや、失敗して「まだまだ難しいな」と頭を悩ませることも多かったです。「『ラヴィット!』をやっているから大丈夫でしょ!」と言ってもらうことも多かったり、私自身もこの4年間で成長したと思うところもあります。

でも同じバラエティであっても、番組が変われば進め方や空気感も違いますし、新しくレギュラーが始まると収録のたびに課題が見つかります。そうこうしているうちに1週間があっという間に過ぎることを繰り返し、気づけば12月。そしてふと1年前の12月のことを思い出しました。

2023年の年末、同期が仕事で有名な占い師さんに会う機会があるからと、私の生年月日を伝えて占いの結果を聞いてきてくれたのです。その占いによると「2024年は闇の6年半が終わり絶好調に。人気と注目を集めます」とのことでした。え、6年半闇だったの??? 入社してからずっと闇だったってこと!?

まぁそりゃ気楽な大学生のころに比べれば、慣れない社会人生活は「闇」という見方もある……。ひとり暮らしを始めてちゃんと生活をしながら毎日働くというのは想像以上に大変だし、いろんなことに頭を悩ませた6年ではありましたが、まさか「闇」だったとは(笑)。

12月は年末特番ラッシュでした
12月は年末特番ラッシュでした

普段は占いに行くことはないのでこれを聞いても半信半疑、びっくりしながら2024年を迎えましたが、結局序盤で体調を崩したこともあって「え、今年はさんざんなんじゃない?」と思ったまま、その後はすっかり占いのことは忘れておりました。

でも今振り返ってみれば、昨年はオリコンさんの「好きな女性アナウンサーランキング」で1位をいただくことができたのです。これは本当に驚きで「なぜ私??」となったわけですが、もちろん各番組をおもしろく作ってくださったり、支えてくださるみなさんのおかげだと思います。

でも……それを含めてもさすがに私は運がよすぎないか!?と思っていました。でも疑問が解決! 占いで言われた「2024年は絶好調で注目を集める」が結果としてそのとおりになりました。まぁ12月まで絶好調という実感は全然なかったのですが、最後にまとめて来たということですよね(笑)。

幸運のタクシーは不幸なときにやってくる

久々の赤振袖!
久々の赤振袖!

思い返すと、私昨年中に「幸運のタクシー」に2回乗っているんです。このタクシーは日本交通のおよそ4万台のうち7台だけ存在する、ピンクのサクラマークの行灯がついたタクシーです。実は2023年にも一度だけ母と一緒に出先で乗せてもらったのです。2024年は会社から外のスタジオへ向かう際に、電車では間に合わないというタイミングでこのタクシーが幸運にもやってきてくれて、無事スタジオに送り届けてくれました。

そしてもう一回は、暑い夏の日。私が仕事を終え帰宅する際に、これまで感じたことのないような謎の胃痛が起き、なんとか家にたどり着いたものの痛みが治まらず……病院に行く際にアプリで呼んだタクシーでした。「幸運のタクシーが不幸なタイミングで来た」これはどういうことだ、あとあとこの痛みが幸運につながるのか、それともこの不幸の先はもうハッピーなことしか起きないという意味か。痛みに朦朧としながらこのタイミングで幸運のタクシーを与えた神の采配に考えを巡らせたのでした。

運転手さんの話によると、幸運のタクシーに乗ることができる確率はアマチュアゴルファーがホールインワンを取る確率、宝くじで高額当選する確率と同じだとか。たしかにそんなタクシーに2度も乗ることができるということはどちらかといえばツイているはずだ。

次のチャンスに備えて徳を積もう

以上のことを踏まえると、占いどおり6年半の闇で貯めてきた運を使い果たす結果となっていました。このような感じで2024年は結果としてたくさんの方のおかげでハッピーな年になったわけです。でもここで不安になるのは今の私には「運貯畜」がないということ。盛大に使ってしまいましたからね。徳を……積まねば……。 

具体的な行いはすぐに思いつきませんが、気を引きしめます! そしてとりあえず今年は無病息災を願って10年以上サボっていた節分の豆まきを開催するところから始めてみようかな。自分の誕生日にかまけて疎かにしておりました。あとは次のタイミングに備えてコツコツと努力して、イチからまたがんばってみようかな。

何かの種を蒔くような感じで、なんの種かはまったくわかりませんが、数年後かに何かしらが収穫できるのを楽しみに。こんな感じの私ですが、皆様今年もよろしくお願いいたします。

2025年も楽しい一年になりますように
2025年も楽しい一年になりますように

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田村真子

(たむら・まこ)TBSアナウンサー。1996年生まれ、三重県出身。2021年より『ラヴィット!』MCを務める。趣味は博物館、美術館に行くこと。

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