『THE W 2024』優勝はフリーで活動中のにぼしいわし「1000万円で事務所を作りたい」
12月10日(火)に日本テレビで放送された『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』では、にぼしいわしが優勝。生放送直後に行われた記者会見にて、喜びの言葉を語った。
「漫才2本で勝てたことがうれしい」
やました、ぼる塾、もじゃによる1stステージAブロックを勝ち抜き、初の最終決戦進出を決めたにぼしいわし。最終決戦では、紺野ぶるま、忠犬立ハチ高を抑えて『THE W』8代目女王に輝いた。
会見の冒頭、優勝した感想を問われ、伽説いわしは「漫才2本では優勝できない大会だと芸人界隈では言われていて、でも“勝ってやるぞ”と思っていて漫才をずっとこすっていたので、結果が出てうれしいなと思っております」と胸中を吐露。単独ライブ以外では、基本的に漫才のみで勝負してきたことを明かした。
これに対し、香空にぼしは「コントをやると荷物が多かったりするんですけど、我々の楽屋の机だけ本当にシンプルで衣装しかなかったので、殺風景だったんですけど、優勝できてよかったです」とマイペースに回答した。
また、漫才中に感じていた決勝での出来について問われると「1本目は緊張しちゃって、口がプロペラみたいになり、1回ミスったんですよ(笑)」といわし。「やましたもぼる塾もちゃんとウケていて、その流れを受けての漫才だったので、去年とかに比べるとやりながらしんどいと思うことはなかったです」と冷静に分析した。同じ質問に、にぼしは「2本目が思っていたところと、ちょっと違ったウケ方をしました」とのこと。「ここが一番ウケるなと思っていたところの前でウケちゃったから、思っていた感じではなかったです。そこでちょっと(優勝できるか)心配な気持ちになりました」と不安だったと話した。
フリーならでは、マネージャー問題も
また、芸能事務所に所属しないフリーの芸人として初優勝したことについては「控えめに言って……すごいですよね?」と問い、記者たちの笑いを誘ったいわし。「フリーでいると決めたからには、売れないとフリーでいる意味はないなと思っていたので(売れるための)一歩は踏み出せたかなと思っております。1000万円入ったので、個人事務所とかも作りたいです」と続けた。これに対し、にぼしは「あ……」と少々困惑気味。いわしから「初耳ですか?」と聞かれると「あ、うん、初耳です(笑)。わかりました〜! 女社長と雇われ社員ということでやっていくと思います」と回答した。
また「(マネージャーは)まだいないのですが、今日は親友を連れてきてて。その子にいったん手伝ってもらおうと、先ほど、我々のメールアドレスとパスワードを教えました。ただ、(番組が終わってから)姿が見えないので……」とフリーらしい一面も明かした。
勝ち得た権利への思い
優勝者には賞金1000万円と、日本テレビの各番組に出演できる権利などが送られる『THE W』。
優勝賞金1000万円の使い道については「大阪で大きな規模のライブをしたいです!」といわし、対してにぼしは「紹介映像にもあったとおり、東京の道は本当にアップダウンが激しくて、電動自転車が欲しいと思っています。でも、先日、マシンガンズの滝沢(秀一)さんが『優勝したら電動自転車をひとり1台買ってあげる』と言ってくださったので、浮いたお金でおいしいものを食べたいです」発言。これを聞いてにぼしは「そうや! 滝沢さんにたかりに行かな」と目を輝かせた。
さらに、出演を楽しみにしている(日テレ系の)番組については、いわしが「何したろと思ってます」と言い『有吉の壁』と回答。対してにぼしは『満点☆青空レストラン』と回答し、「一生懸命にんじんを引っこ抜きたいです!」と元気よく語ってみせ、会場を温かなムードに包み込んだ。
最後に、今後の芸人人生については「ネタ番組にたくさん出たいです」と意欲的に答えたにぼし。いわしは「大親友のオダウエダに聞きながら、テレビにも出たい」と話すも、やはり主戦場は「ライブ」だそう。各お笑い賞レースに出るのもすべてはライブに来てもらうためだと語った。また、数日後には新ネタライブがあるそうで「新ネタをあと4本書かなくちゃいけないんです」とも語る。困惑しながらもそう語るふたりの姿は、漫才、そしてお笑いへの愛に満ちあふれていた。