【写真107枚】SEVENTEENが最新作に込めた“意味深”なメッセージとは?『SPILL THE FEELS』に潜む謎を考察

2024.10.11

(P)&(C)PLEDIS Entertainment

文=紺野真利子 編集=菅原史稀


いよいよ10月14日、SEVENTEENが12th Mini Album『SPILL THE FEELS』でカムバック! リリースを前にさまざまな情報が公開となっており、ますます大きな注目を集めている。

アルバムタイトル『SPILL THE FEELS』とは、「感情を吐き出せ」という意味なのだそう。SEVENTEENのアルバムはいつも、楽曲を通じてCARAT(ファンネーム)へ向けて大切なメッセージが込められているが、今作ではどのような想いが込められているのだろうか?

本作に込められたメッセージとは

そのヒントは、すでにアルバムティザー動画(予告動画)にちりばめられている。まずは、薄暗い地下鉄の壁に記された「I FELT HELPLESS」という言葉が、アナグラム(文字の配列を変えて新しい単語や文章を作ること)を活用してアルバムのタイトル「SPILL THE FEELS」とまったく違った意味合いに変わる、まるで“謎解き”のような動画。

“I FELT HELPLESS=私は無力感を覚えた”だなんて、いつものポジティブで明るいSEVENTEENからはかけ離れたワードすぎて、「どういうこと!?」と気になって仕方ない。薄暗い地下鉄が舞台となっているのも、意味深だ。これはアルバムのメッセージと、何か関係があるのだろうか……?

続いて公開されたティザー動画「Speak Up」には、メンバー13人が登場。ひとりずつの映像とともに、ここでも気になるワードが登場するので、メンバーの登場順に紹介していきたい。

・S.COUPS(エスクプス)「WHER ARE WE?」(僕たちはどこにいる?)
・MINGYU(ミンギュ)「TO GO OR NOT」(行くか行かないか)
・WONWOO(ウォヌ)「FINDING OUR WAY」(僕たちの道を見つける)
・THE 8(ディエイト)「THE REAL ME?」(本当の私?)
・JUN(ジュン)「STEREOTYPE」(偏見)
・DK(ドギョム)「ATTENTION!」(注目!)
・DINO(ディノ)「CAN I BE BETTER」(もっとうまくできるか)
・SEUNGKWAN(スングァン)「DO NOT DISTURB」(じゃましないで)「NEED SOME SPACE」(ひとりだけの居場所が必要)
・HOSHI(ホシ)「CHALLENGING」(挑戦)
・JOSHUA(ジョシュア)「NOT TO FALL」(落下しないように)
・VERNON(バーノン)「POSITIVE VIBES ONLY」(ポジティブな雰囲気だけ)
・WOOZI(ウジ)「HIGH EXPECTATIONS」(高い期待)
・JEONGHAN(ジョンハン)「HOW TO LOVE」(愛する方法)

JEONGHAN/(P)&(C)PLEDIS Entertainment

そして動画の最後ではJEONGHANの声で、「それであなたの悩みは何?」と問いかけが入る。

これらの言葉たちは、多くの人の頭に人生で一度はよぎったことのある普遍的なものなのではないだろうか。だからこそ、全世界のCARATが「私も似たような考えを抱いたことがある」と共感を寄せられるワードであると思う。

「声を出そう」という意味のトレーラータイトル「Speak Up」と、「感情を吐き出せ」という意味を持つアルバムタイトル『SPILL THE FEELS』。そして動画ラストの「それであなたの悩みは何?」という3つのワードが示すのは、SEVENTEENが私たちの悩みや心配事に共感し、一緒に解決していく……のようなメッセージが込められているようにも感じる。

(P)&(C)PLEDIS Entertainment

さらにこの動画の長さは2分14秒なのだが、「2月14日」はCARATの誕生日! SEVENTEENはこれまでのアルバムでも、こういう“うれしい仕掛け”をたくさん作ってくれていたので、絶対に確信犯だ。

これまでとは異なる曲調に、さらなる進化が感じられる

また10月3日には、ついにアルバムのトラックリストが公開された。タイトル曲「LOVE, MONEY, FAME(feat.DJ Khaled)」を含め、グループ曲「Eyes on you」と「1 TO 13」、ユニット曲「Candy」(VOCAL TEAM)、「Rain」(PERFORMANCE TEAM)、「Water」(HIPHOP TEAM)と計6曲が収録されていることが明らかになった。

WOOZI/(P)&(C)PLEDIS Entertainment

今回のアルバムにはWOOZIはもちろん、S.COUPS、HOSHI、WONWOO、MINGYU、VERNON、DINOなどメンバーの半分以上が新曲作業に参加したそうで、さらにSEVENTEENの進化が感じられる一枚となりそうだ。そして個人的には、タイトル曲「LOVE, MONEY, FAME(feat.DJ Khaled)」が、ティザー動画で示された“悩みや心配事”と相反する言葉たちが並んでいるのもすごく気になる。あの薄暗い地下鉄やメンバーたちの言葉と、タイトル曲がどのようにつながるのだろうか。

そう思っていたら、10月7日にハイライトメドレーが公開され、「LOVE, MONEY, FAME(feat.DJ Khaled)」ほか、全6曲の一部が明かされた。

「LOVE, MONEY, FAME(feat.DJ Khaled)」はSEVENTEENらしい爽やかで聴き心地がいいサウンドで、よりいっそう期待が高まる。SEVENTEENは「Super」、「MAESTRO」のようなバチバチの激しいダンスも圧巻だが、今回はまたガラリと雰囲気を変えたパフォーマンスでCARATを魅了するのではないだろうか。また、「誰もが欲しがる、愛・お金・名誉。But only want you」と、率直でドキッとするような歌詞にも注目だ。

CARATをワクワクさせる予定が目白押し

そしてカムバックに伴い、10月9日にはYouTubeで配信中のバラエティ番組『GOING SEVENTEEN』で、カムバックスペシャル「チェ・スンチョル、ブ・スングァンの気持ちのいい朝」が配信! このタイトルだけでもう楽しそうすぎるし、幸せな気持ちになる。

SEVENTEENはアルバムリリース後、いよいよ日本ドームツアー『SEVENTEEN [RIGHT HERE] WORLD TOUR IN JAPAN』をスタート。11月29~30日の愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演を皮切りに、4都市10公演のドーム公演を予定している。

残念ながらJEONGHANは兵役中のため、JUNは中国で俳優活動を行うためツアー不参加となる。しかしきっとSEVENTEENは今回のアルバムで、そして今回のツアーで、さらに進化した姿を見せてくれるだろうし、きっと今まで以上にCARATをワクワクさせてくれるはず。そう思えるのは、SEVENTEENとCARATの間にこれまで築き上げてきた絶対的な信頼関係があるからだ。

もちろん13人完全体ではないことに寂しい気持ちもあるが、常に期待以上の景色を見せてくれる彼らだからこそ、今回のツアーも絶対最高なはずだと、もうわかっている。ひとまず今は、『GOING SEVENTEEN』スペシャル、そして最新アルバムのリリースを今か今かと楽しみに待っている最中だ。

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紺野真利子

エンタメ系ライター。俳優、アイドル、声優などのインタビュー記事やK-POP関連のコラムなどを執筆中。

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