DXTEEN、1STアルバムの発売イベントで語った理想の将来像。寺尾香信「多趣味、多彩な大人になりたい」
JO1とINIが所属するLAPONEエンタテインメント3組目のアーティストとして、1年以上におよぶ韓国でのトレーニングを経て、2023年5月にデビューした6人組グローバルボーイズグループ「DXTEEN(ディエックスティーン)」。
2024年7月17日に1STアルバム『Quest』をリリースしたことを記念して、同日にイベント『Dance On! DXTEEN!』を開催。ここでは同イベントの前に行われたメディア向けの囲み取材の模様をお届けする。
Da-iCE花村想太の提供曲に、大久保波留「僕たちらしい勝負曲」
DXTEENが7月17日に1STアルバム『Quest』をリリースした。これを記念したイベント『Dance On! DXTEEN!』が同日に東京・ダイバーシティ東京 プラザ フェスティバル広場にて行われ、駆けつけたNICO(DXTEENファンの呼称)たちの前でアルバムリード曲「Dance On Open World」など3曲を生披露。そのステージに先立ち、メディア向けの囲み取材が行われた。
最初にアルバムの聴きどころを尋ねられると、谷口太一は「今までのDXTEENにはなかったようなジャンルやダンススタイルの曲もあって、一つひとつ色が違う。いい意味でファンのみなさんを裏切ることができるアルバムに仕上がっているんじゃないかな」と手応えを口にする。
寺尾香信はリード曲の「Dance On Open World」を挙げて「初めてダンスブレイクがブリッジのところに入っていて。展開が激しい曲なので、そこを楽しんでもらいたい」とアピールし、平本健は「『I’ll Grow Up. ~大人になる僕たちへ~』というアルバムコンセプトどおり、今までとは違う大人っぽい僕たちを見せられるアルバム。特に『モグモグ(Yum Yum)』や『Switch』では新しいDXTEENが見られると思います」と自信をのぞかせた。
大久保波留は花村想太(Da-iCE)の提供曲「Good Luck」に言及し、「僕たちらしい勝負曲が今回のアルバムに入っているのがうれしい」と満足げ。福田歩汰は「DREAMLIKE」をピックアップして「自然な笑顔でパフォーマンスできているし、ライブでみんなが一緒になって盛り上がれる曲。これからDXTEENのパフォーマンスを作っていく上で大事な曲になるんじゃないかな」と主張すると、田中笑太郎は「モグモグ(Yum Yum)」について「かっこいい曲がやっと来てくれたなって。レコーディングではがなりを入れてみたり、パフォーマンス中もすごくかっこつけてます(笑)」と顔をほころばせた。
アルバムタイトルについては、谷口が「1STシングルの『Brand New Day』が“入学式”だとすると、そこから1年間いろんなストーリーがあり、この『Quest』は“卒業”。ひと区切りという意味があって、これからいろんなことに挑戦や冒険をしていく意思が込められています」と解説。寺尾もそれに続いて「いろんな“クエスト”、つまり困難があっても、僕たちが一緒なら乗り越えていけるよっていう意味が込められていたりもします」と補足した。
また、つい先ほどのリハーサル時に降っていた雨がすっかり上がったことに司会者が触れると、口々に「全員もれなく晴れ男です!」と証言。大久保が「本番になると晴れることが多くて、さすがだなって(笑)」と自画自賛すると、寺尾も「雨に打たれてのライブを経験したことがないので、どんな感じなのか逆に楽しみ。雨に打たれながら『Switch』とか歌ってみたい」と前向きに語り、メンバーの激しい同意を誘った。
野外でのパフォーマンスが増えてくる季節に向けた暑さ対策の話題になると、まず田中が「僕は夏でもお風呂に浸かるようにしていて。ちゃんと汗を流して出たあとのクーラーがハンパないですね」という回答で笑いを誘うと、寺尾は「結局は水分補給が一番大事。野外ライブのときはひんやりするスプレーを使ったり、首のうしろに冷たいものを当てたりはよくしてますね」との真っ当なコメントで軌道修正を図る。
しかし福田が「暑いとついアイスを食べすぎてしまって体によくないので、僕は1個だけ食べて北極の写真を見るようにしてます」という変化球回答を繰り出し、メンバーから「なんでやねん!」などの総ツッコミを引き出すことに成功した。
リーダーの谷口太一「今の僕たちにはない魅力も確立させていきたい」
「どんな大人になっていきたいか」と将来的な展望を尋ねられると、谷口は「これからも曲を通して自分たちらしいスパイスを入れていきたい。それこそ先日のワンマンライブでは僕と健がユニットを組んだりとか、笑太郎と僕で振り付けを作らせていただいたりとか……もっと違ったかたちでも、DXTEENの中に僕たちがしっかり関わっていけたら」との構想を明かし、寺尾は「多趣味、多彩な大人になりたい。自分が楽しいと思えることを突き詰めた結果、かっこいい大人になれたら」と夢をふくらませる。具体例として「3日坊主だった自炊を来月からちゃんとやろうかなと。和食に挑戦したい」とし、メンバーからはアヒージョや納豆パスタ、サバの味噌煮、親子丼といった和洋さまざまなメニューのリクエストが殺到した。
続いて平本は「年を重ねていくごとにアーティストとして確立していきたい。ラップの歌詞を書いたりもしているんですけど、いろんな面で自分の意見を出してプロデュースしていくことをやっていきたい」、大久保は「10年20年経っても今と変わらずかっこよくいたいし、子供心を忘れずに上を目指したい」、福田は「単純に見た目で子供っぽく見られがちで、実際にグミや昼寝が好きだったりもするので、かっこよくコーヒーを飲めるようになったりとか……想像できないでしょ?(笑) 大人っぽくレベルアップしたい」と力強く表明。
そして田中が「体型をがっちりさせて、大人な体つきになりたい。波留くん目標で!」との願望を吐露すると、すかさず大久保から「肩のシルエットが一番わかりやすい」とのポイントが助言される。さらに体作りのトレーニングにおいて「継続は特に大切じゃないです」との大胆な見解を示した大久保は、「僕自身が継続できていないので(笑)、波があったとしても長期的に見て続けられたらいいのかな」と大らかなエールを送った。
最後にリーダーの谷口が、「アルバムを通して僕らの雰囲気やカラーを伝えていけたら。この前のワンマンライブですごくいいステージを作れたので、これからそのいい空間をいろんな方と共有していきたい。今後の活動では僕たちらしさにプラス、今の僕たちにはない魅力も確立させていきたいです」と総括。さわやかに囲み取材を締めくくった。
その後、ステージはミニライブに移行。会場となったフェスティバル広場に屹立する実物大ユニコーンガンダム立像も背中で見守るなか、「Dance On Open World」、「Switch」といったエッジィかつ開放的なダンスチューンの連発でNICOたちを熱狂させた。
MC中にはアルバムリリース記念ケーキもサプライズで登場したほか、ラストにはお別れのあいさつを済ませた直後に「まだまだ終わらねえよ!」と「DREAMLIKE」のパフォーマンスに突入するなど、短時間ながらも工夫を凝らした小粋な演出でオーディエンスを魅了。全3曲、約30分の濃密な時間を届けた6人は笑顔で手を振りながらステージをあとにした。
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