INI、ハーフミリオン達成のショーケースで見せたファンとの信頼関係「まだまだ伸びしろがあります。信じてついてきてください」
![『INI 6TH SINGLE "THE FRAME" PREMIUM SHOWCASE』より (C)LAPONE Entertainment](https://qjweb.jp/wp-content/uploads/2024/06/6d2cece43c7326011f998e3f17ff838f.jpg)
2024年6月26日、11人組グローバルボーイズグループ・INIが6枚目となるシングル『THE FRAME』をリリース。同日には、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて『INI 6TH SINGLE “THE FRAME” PREMIUM SHOWCASE』を開催した。
イベント同日に発表された「Billboard JAPAN “Top Singles Sales”」において、早くも6作連続となるハーフミリオンを突破した本作。記録は積み上げてゆくほどに、誇りと同時に重みを増す。「継続しなければ」「前作を上回らねば」、そして「お互いの期待に応えたい」という思いもあるだろう。
喜びと同時に緊張感も押し寄せるリリース日。しかしこの日のINIは、心から楽しそうに、晴れ晴れとした表情を見せていた。INIのファンであり、パートナーであるMINI(INIのファンネーム)との絆を改めて感じた、温かなショーケースをレポートする。
ひとつ大人になったINIのパフォーマンス
この日、披露したのは3曲。オープニングを飾ったタイトル曲「LOUD」では、ステージから飛び出さんばかりの気迫あふれるダンスパフォーマンスを見せ、藤牧京介はタイトルどおりの雄叫びを響かせた。
西洸人が作詞・作曲に参加した「Walkie Talkie」は、跳ねるような細かなステップが楽曲のポップな世界観をさらに彩る。生き生きとした豊かな表情変化も見逃せないステージ。歌い終わったメンバーたちは、息切れすらも気持ちよさそうに「楽しい!」と言い合った。
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そして、許豊凡が作詞に初参加した「I’m a Dreamer」。楽曲について「この場所に来るまでの僕たちの経験だったり、夢を追う人たちへの思いが込められています」「今日を経て、もっとこの曲を好きになってもらえたら」と、許が丁寧に言葉を紡いだ。ステージ上をのびのびと歩きながら、お互いに、自分自身に、そしてMINIに思いを伝えるように、それぞれが穏やかな表情で歌う。
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木村柾哉のボーカルも、存在感を増した。時には肩に触れ合ったり、うしろの席や2階席を見つめたり──のびのびと音楽を楽しむINIの姿がそこにあった。結成3周年を迎えてから、初のリリースとなるシングル。ひとつ大人になった、新たなINIの表情を見せた。
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3年の歴史を感じたゲームコーナー
2チームに分かれてのゲームコーナーは、まさに”個性の渋滞”。そして元気いっぱいだ。松田迅、池﨑理人を中心に終始ハイテンションながら、それぞれが奔放に、肩肘張らずに過ごしている。この「作られていない明るさ」も、彼らの魅力だろう。チーム分けの結果、チームホワイトは田島将吾、佐野雄大、後藤威尊、松田、池﨑。チームブラックは尾崎匠海、許、髙塚大夢、藤牧、そしてMCを務める西と木村が交代で入ることに。
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「鏡文字早書き対決」で才能を見せたのは許と後藤。彼らの健闘に、会場からは悲鳴に近いほどの驚きの声が上がった。紙の上に2人1組で乗る「FRAME内にいつまで乗れるか対決」では、最終的に両チーム代表4名でチャレンジすることに。全員が倒れ込むなか、チームの壁を超えて池﨑が髙塚を支える姿勢になっているのを見つけたメンバーたちは、「結局“りひろむ”か!」と笑う。
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3人1組でのムカデ競争では、ゴールを前にスイッチが入った藤牧が勢いを増し、それに引きずられるかたちで許と西がなだれ込む。そんなふうに、随所で裏ボス的な存在感を見せていた藤牧だが、フレーム越しに胸キュンなセリフを言うシーンでは、尾崎が好演を見せたドラマからセリフを引用。メンバー愛を見せた。
「ノイズに惑わされるな、真実の音を探せゲーム」は、超スロー再生、逆再生、3曲同時再生されたINIの楽曲を当てていくゲームなのだが、集中するのも、答えがわかってはしゃぐのも、はしゃぎすぎて反省するのも、全員が同時なのだからおもしろい。「ひとつの課題においてこうも個性が出るものか」と思うほどバラバラなようでいて、そこは、3年の月日を数える彼らの歴史。総じて言動や笑いのツボが似ている。
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きっとどのようなチーム分けになろうとも、その都度ケミストリーを発揮し、新たな楽しさを生み出すのだろう。大声ではしゃいだかと思えば、ここは楽屋だろうかと思うほど普通の会話をするし、それはMINIに対しても同じだ。ごく自然にMINIに話しかけ、ゲームではMINIにヒントをもらおうとする。こうした友達のような関係性も、3年間で培ってきたたしかなもの。ステージだからとかしこまらず、いつでも等身大のままMINIの前に立ってきたからこそのものだ。
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池﨑理人「Let’s Go!ですね、ここから」
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冒頭でも述べたように、どこか緊張感も漂うリリース当日。しかし、INIは本当に清々しい表情を見せていた。MINIの思いを「わかっている」と伝えていたし、主語はなくとも、MINIにはそれが伝わっていた。「まずは自分(MINI)に拍手。すごい! みんなすごい! 愛してます」と松田が言えば、「ファンのがんばりにふさわしいグループになりたい。まだまだこれから」と、許が誠実に伝える。
「MINIが僕たちの誇り。大好きやで! 本当に!」と屈託のない笑顔で佐野がまっすぐに伝え、「ありがとう。心の底からありがとう。みんな本当にありがとうね、ありがとうしかない」と、藤牧は優しくも力強い語調で感謝を繰り返す。MINIが誇りだと、宝物だと、それぞれが思いを伝えていく。
「結果を残します」と髙塚がはっきりと言えば、「いろんな人にシングルを手に取ってもらって、たくさん愛してもらえるグループになりたい。まだまだ伸びしろがあります」と木村。「信じてついてきてください」と、これまた頼もしく微笑んだ。
“何が”とは言わず、「悔しい思いをさせてしまってごめんね」と言った池﨑。しかし「Let’s Go!ですね、ここから」と、この日、何かあるたびに連呼した「LOUD」のチアリングガイドのワンフレーズ「Let’s Go!」を引用。最後にはMINIとともに声を合わせて「Let’s Go!」と叫ぶと、大きな拍手が鳴り響いた。
彼らの言葉を借りれば、ハーフミリオンという「大きな愛」を受け止めていること、そして「ついてきてほしい」という思いを最大限に伝えたショーケース。6THシングルを世に送り出したINIは、何かが吹っ切れたように、ひとつ階段を登ったように見えた。以前よりも自信に満ち、これからの自分たちにワクワクしている。そんなふうに感じた。ずっと変わらないのは、心からMINIのことだけを思っているところ。見ていてうらやましいほどに、だ。
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■『INI 6TH SINGLE “THE FRAME” PREMIUM SHOWCASE』セットリスト
1.LOUD
2.Walkie Talkie
3.I’m a Dreamer
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