「網タイツの“透け感”でかわいさとセクシーさをアピール」バニーガール&獣耳レイヤーたちに聞いた“コスプレのこだわり”

2024.6.27
(左から)ぱるむさん、ぐぐるさん、かえでさん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


世界最大規模のアニメの祭典として知られ、3月23日、24日に開催された『AnimeJapan 2024』で、“バニーガール”&“獣耳”コスプレのレイヤーたちに、“衣装やメイクに対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。2024年も全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。

そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、本稿では春に行われた大型コスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

ここでピックアップするのは、世界最大規模のアニメの祭典として知られ、3月23日、24日に開催された『AnimeJapan 2024』に参加していた、“バニーガール”&“獣耳”コスプレのレイヤーたち。

コルセットやガーターベルト、網タイツなどを着用することでスタイルがよく見えるバニースーツは、コスプレ界隈でも人気の高いコスチュームのひとつ。昨今のアニメやゲームでは、ヒロインたちの別バージョン衣装としてバニースーツが実装されたり、そういった衣装を着た姿のフィギュアやイラスト入りグッズなどが発売されるケースも多く、各種イベントでそのコスプレをしたレイヤーを見かける機会は増えてきている。

『AnimeJapan 2024』では、『ドラゴンボール』のブルマや『冴えない彼女の育てかた』の澤村・スペンサー・英梨々、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の一之瀬アスナ、『Fate/Grand Order』のバーヴァン・シーといったキャラクター(に扮したレイヤー)がバニー衣装で参加しており、それぞれに撮影のための長蛇の列ができていたのが印象的だった。

「こだわったポイントを挙げるとしたら、ウィッグや衣装の色味がビビッドなので、それになじむようにメイクの色味も調整したことですね。ドラゴンレーダーはテレビ用のリモコンなんですけど、サイズ感がちょうどよくて気に入っています!」(『ドラゴンボール』ブルマ/ぐぐるさん)

『ドラゴンボール』ブルマ/ぐぐるさん
『ドラゴンボール』ブルマ/ぐぐるさん

「身体のラインがハッキリ見える衣装なので、きれいに着こなしたくて。キャラクターの体型に似せることも意識して身体を絞ってきました。それともう1点、かわいらしさの中にセクシーさも感じてもらいたくて、網タイツの透け感にもこだわりました」(『冴えない彼女の育てかた』澤村・スペンサー・英梨々/かえでさん)

『冴えない彼女の育てかた』澤村・スペンサー・英梨々/かえでさん
『冴えない彼女の育てかた』澤村・スペンサー・英梨々/かえでさん

「衣装は購入したものですが、それ以外の装飾や小道具は自作で用意しました。100円ショップで購入した素材をたくさん使っていて、頭上のHALO(ヘイロー)は、クリアファイルとフィギュアスタンドを加工して作ったものです。銃の塗装も自分で行いました」(『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』一之瀬アスナ/ロロさん)

『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』一之瀬アスナ/ロロさん
『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』一之瀬アスナ/ロロさん

「バーヴァン・シーはつり目でハッキリとした目元が印象的なキャラクターなので、その再現にこだわりました。アイラインの目尻は上向きに跳ね上げ、下まつ毛もマスカラだけでは目立たないので、ペン先が細いタイプのアイライナーを使って、1本1本描いたりして。そうして目元をくっきりさせたので、注目していただけるとうれしいです」(『Fate/Grand Order』バーヴァン・シー/KAZUさん)

『Fate/Grand Order』バーヴァン・シー/KAZUさん
『Fate/Grand Order』バーヴァン・シー/KAZUさん

「バニラは猫っぽいけど丸みのある、独特の目元が印象的なキャラクターなので、そうした雰囲気を再現できるようアイメイクにこだわりました。それと髪の長さも特徴的なポイントなのでウィッグセットには気合いを入れて、イベントで長時間動いても絡まないように加工を施しています。衣装は購入したものですが、自分の体型に合うように手直ししました。丈やパーツの造形にもこだわったので、原作のシルエットに近づけたんじゃないかなと思っています」(『ネコぱら』バニラ/ぱるむさん)

『ネコぱら』バニラ/ぱるむさん
『ネコぱら』バニラ/ぱるむさん

QJWebでは6月以降も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。

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ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

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