賞レース王者の誕生から路チュー事件まで、4年目もいろいろあった神保町よしもと漫才劇場。スタッフが選んだNo.1やばい人は?
1月27日(土)~1月29日(月)の3日間、神保町よしもと漫才劇場で4周年記念公演が開催された。
本稿では、所属芸人たちがこの1年間でのさまざまな出来事を振り返った、『ジンゲキの4年目を1時間で振り返るライブ』の模様をレポートする。
バイトを辞めたカンノと始めた西野
公演では、スタッフや出演者が挙げた神保町劇場にまつわる出来事を年表を用いて紹介。最初に話題に上がったのは、2023年2月に起きたエバース町田和樹による「路チュー事件」。芸人仲間と合コン中、突然、姿を消した町田を探すと歌舞伎町の駐車場で女性とキスをしていたという事件だが、「この事件、知ってたよって人」とMCのミカボ山田裕磨が観客に問うと、半数以上が挙手。プライベートでの事件ながら、神保町劇場ではおなじみのエピソードだったようだ。
楽屋のリニューアルなど大きな変化があった4月には、フリーで活動していたゼロカランとシンクロニシティの所属も大きな話題となった。ゼロカランは神保町劇場の所属になり、上り調子だというが、対照的にシンクロニシティ西野諒太郎は、昨年11月にバイトを始めたそう。収入に不安があるのかと周囲も心配したが、『M-1グランプリ』の結果を受け、相方のよしおかが「芸人辞めます」と言い出したことが理由だった。よしおかはすぐにその言葉を撤回したそうだが、すでに面接なども終了していたため、結局、西野は現在も週に4日、朝5時~8時でバイトをしていると明かした。
そのほかにも上半期には、「オフローズ捻挫コントを7本やるライブを開催」、「ゼロカランたいが、素敵じゃないか吉野晋右から叱咤される」、「金魚番長『UNDER5 AWARD』で優勝」など、大小さまざまな出来事が並ぶ。
そんな中、7月には「ナイチンゲールダンスが『ツギクル芸人グランプリ』で優勝」という話題も。反響はかなりあったそうだが、翌日に『ABCお笑いグランプリ』があり、神保町劇場からも令和ロマン、素敵じゃないか、オフローズ、ヨネダ2000が決勝に進出していたため、ナイチンゲールダンス中野なかるてぃんは自分がフィーチャーされずに終わってしまうんじゃないかと気が気じゃなかったそう。最終決戦でダブルヒガシが令和ロマンに競り勝ったときには、「思わず『よっしゃー』って言ってた」と、当時の心境を明かした。
9月に「神保町よしもと漫才劇場初の2日間フェスイベント『神劇祭2023』を開催」、「なんばグランド花月で開催した『神保町よしもと漫才劇場の大阪上陸大作戦!』に軟水つるまるの父が参加」、11月に「ゼロカラン・ワキユウタが同期ライブ『24期のくだり100連発ライブ』で、喫茶ムーンの阿部南斗にキレられる」など、下半期も次から次へとエピソードが挙がる。
ラストを飾ったのは「オフローズ・カンノコレクション、バイトをやめる」。素敵じゃないか柏木成彦に「お前まだバイトしてるよな? 俺もバイトを辞めて(芸人の仕事だけで)食えるようになったから、お前も今日、辞めてこい」と言われ、その日にバイトを辞めたという。しかし、この先の生活が不安で眠れなくなってしまったそうで、柏木に毎月3万くれないかと要求した。
観客も驚愕の“やばい”エピソード
ライブ後半では、出演者22人の中でスタッフが選んだ「“やばい”芸人ランキング」を発表。
“やばい”という言葉には、「いい意味」も「悪い意味」も含まれているため、
・16位(同率) 11月のリサ・大森慎介「ここ1年でサッカーの腕前がかなり上達していて、とんでもないシュートを打つ運動神経がやばい」
・16位(同率) エバース佐々木「ライブの道具の準備をするとき、必ず使いたい道具の前でエバースさんがネタ合わせをしている。毎回スタッフのジャマになる場所を選ぶ嗅覚がやばい」
・9位(同率) オフローズ宮崎駿介「台本が誰が見ても明瞭で丁寧でやばい」
・7位 世間知らズ・さおり「生御不能な相方・椎木ゆうたの行動に対応できているから、むしろ、さおりさんのほうがやばい」
・4位 オフローズ・カンノ「寝坊しないためにとなぜか家に固定電話を引いたそうだが、翌日寝坊している」
など、ランクイン理由もそれぞれ。
そんなランキングの3位は「帝王感が“やばい”」というナイチンゲールダンス・ヤス。スタッフからは「芸人用の楽屋は別であるのに、取材や打ち合わせをするためのフロアの一画を我が物顔で使っている。とにかく汚い」というコメントが寄せられた。
2位はエバース町田。「行き当たりばったり感がやばい」そうで、「YouTube企画で喫煙者のメンバーを調べる際、調査のために町田に聞いたがその情報がほとんど間違ってた」、「ライブのコーナーで2択の質問を考えたが、町田が考えた『生まれ変われるなら小さい女の子がいいか』という質問が気持ち悪すぎた」と、こちらも独特なやばい”エピソードが。
ふたりを抑え、1位に選ばれたのは金魚番長・箕輪智征。「出番ギリギリに飛び込んできたら、すでにスーツ姿。どこで着替えたのか聞くと、『電車の連結部分』と答えた」、「まじめな話をしていたら結構、時間が経ってしまった。終わりぎわに『長々とありがとうございました』と言われた」など、次々と飛び出すエピソードに観客も驚愕。しかし、当の本人は何がやばいのかわからないと主張しており、真の“やばさ”を感じさせた。
あっという間に1時間が経過。この公演をもって4周年記念公演がすべて終了した。
2025年の1月にはどんな出来事が年表に並んでいるのか。節目の年に向け、新たなスタートを切った。
なお、本公演の模様は配信で視聴可能。配信チケットは1月31日(水)12:00まで販売される。
神保町よしもと漫才劇場4周年記念『ジンゲキの4年目を1時間で振り返るライブ』
■出演者
ミカボ/11月のリサ/素敵じゃないか/世間知らズ/エバース/オフローズ/シンクロニシティ/ナイチンゲールダンス/軟水/金魚番長/ゼロカラン
2024年1月29日(月)配信開始21:00/配信終了22:00
※見逃し視聴は1月31日(水)21:00まで
※販売は1月31日(水)12:00まで
配信チケットはこちら
神保町よしもと漫才劇場4周年記念ブック「大舞台で響かせたい」
発売日:2024年1月30日
価格:2,420円(本体2,200+税)
仕様:B5判/64ページ
ISBN:978-4-7783-1913-7
発行:太田出版
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