R-1新王者・田津原理音、ドラマ出演決定に「やっぱり夢ありませんか?」
3537人がエントリーした『R-1グランプリ2023』は、ピン芸人の田津原理音が優勝。決勝の直後に行われた優勝者会見では、芸人仲間への感謝や優勝で掴んだ夢について語った。
仲間と共に作り上げたネタ
『M-1グランプリ2022』王者のウエストランドが漫才中、「『R-1』には夢がない」と発言したことで注目を集めていた今大会。そんななか、「今大会のダークホース」と紹介された田津原が芸歴10年目にして悲願を達成した。
今回が初の決勝進出だったが、本番は「あんまり緊張せずに挑めた」という。ネタ中もあまり緊張はなかったようで、「お客さんの顔を見ながら落ち着いてできました。1本目のネタは、昨年の『R-1』が終わってから、1年間劇場でやりつづけてきたネタだったので、ミスもなく。2本目では最後、カードを入れるファイルの大きさをキチキチに作り過ぎちゃってスッと入らなかったんですけど、気にせず平常心でできました」と振り返った。
自作のバトルカードを使ったネタは、これまで試行錯誤を繰り返してきたようで「最初はフリップくらいの大きさの紙をカードにして銀紙で包んでたんですけど、そのかたちでやっていたらビスブラ(ビスケットブラザーズ)の原田(泰雅)さんが「本物のカードで作ったほうがいいんじゃない?」と言ってくださって。趣味でカメラをやっているので、(カードを写すための)設備とかも問題ないし、Photoshopも使えるし、イラストも描けるので、できるなと思って」と、今回披露したかたちになるまでの経緯を説明した。
さらに「このネタはビスケットブラザーズさん、ニッポンの社長さん、真輝志などいろんな人がネタを見て、僕にはない発想をくれてできた。だから、みんながやりたいなって思ってることを僕が代表してやっている感じだったなと思います」と述懐。「劇場の仲間には本当にありがとうございますと伝えたいです」とアドバイスをくれた仲間への感謝を語った。
トロフィーは持ち歩かない
優勝賞金500万円の使い道を聞かれると、「今使ってる電子レンジが5回に1回しかちゃんと温まらないので、買い換えたいです」と明かす。また、副賞として4月から始まるドラマ『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』(カンテレ・フジテレビ系)への出演決定が発表されると、「ほんまに? 何をするの?」と困惑しながらも「やっぱり夢ありませんか?」と早くも掴んだ『R-1』の“夢”を主張した。
さらに、出演したい番組について聞かれると「大好きな『相席食堂』に出たい」と回答。しかし、トークは苦手なようで、芸人仲間からは「銀河一平場が弱い」と言われているという。「このままだとやばいよと先輩からも言われてるんで、いろんな人と相談して『R-1』には夢があることを証明できる活躍ができるよう、がんばっていきたい」と意気込みを語った。
昨年優勝したお見送り芸人しんいちが1年間、トロフィーを持ち歩いていたため「トロフィーはどうするのか」という質問も。田津原は悩みながらも「僕がやめないと持ち歩くムーブを作ってしまうことになるので、持ち歩くのはなしにしようかなと思ってます。大事に置いておきたくないですか?(笑)」と、しんいちの意向は継がないと話した。
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