10.28全世界デビュー、ジャニーズの新星Travis Japan。飛び抜けた“ダンス力”を武器にしたニュースタイルのアイドル
2022年10月28日、いよいよメジャーデビューを果たすTravis Japan。ジャニーズJr.内ユニットとして、舞台出演はもちろん単独ライブを開催するなど根強い人気を誇っていた彼らが、武者修行のために渡米したのが2022年3月。ダンスコンテストへの挑戦や、人気オーディション番組『America’s Got Talent』への出演と賞賛など、彼らの健闘ぶりは、海を越えて伝わってきた。
本稿では、Travis Japanの歩みを改めて振り返ると共に、その魅力についてまとめたい。
Travis Japan
(トラビス・ジャパン)ジャニーズJr.内のユニット。通称「トラジャ」。2012年に結成し、2017年より川島如恵留、七五三掛龍也、吉澤閑也、中村海人、宮近海斗、松倉海斗、松田元太の7人で活動している。2022年3月より、メンバー全員でアメリカ・ロサンゼルスに留学。同年10月28日、ユニバーサルミュージックグループ傘下のCapitol Recordsより『JUST DANCE!』の全世界配信リリースをもってメジャーデビューすることに。
「世界的に活躍する日本人アーティスト」Travis Japanがいずれ背負う肩書
誕生は10年前、2012年のこと。グループ名にも冠しているように、マイケル・ジャクソンとも縁の深いダンサーであり振付師のトラヴィス・ペインに師事し、彼のオーディションに合格したジャニーズJr.によって結成。初期メンバーは、吉澤閑也、中村海人、宮近海斗を含む5人で、同年7月の舞台から、川島如恵留、七五三掛龍也を含めた9人体制で活動をスタートさせた。
グループとしては当初、ジャニーズの伝統演目である『PLAYZONE』ほか、舞台を中心に活動。しなやかなジャズダンスから、ポップなアイドルスタイルに至るまで幅広く踊りこなし、ショーにふさわしいダイナミックさや表情の豊かさも兼ね備えていた。そうした、トラヴィスの名に恥じないパフォーマンス力を強みとする一方、正統派舞台の所作を知り、求められる役割を全うする彼らは、次第にバックダンサーとしても重宝されるようになる。
メンバーはたびたび流動したが、2017年、「松松コンビ」としてジャニーズJr.内で人気を得ていた松倉海斗、松田元太が加入。こうして、現在の7人で活動をスタートさせた。
以降、2019年にインスタグラムを開設、主演舞台『虎者-NINJAPAN-』がスタート、個人でのバラエティ出演などグループの勢いが増すなか、2021年には単独YouTubeチャンネル『+81 DANCE STUDIO』を開設。歴代ジャニーズの名曲を、人気振付師と共に新たなパフォーマンスで世に放つと、確かなスキルのみならず「踊る楽しさ」を体現するパフォーマンスが見るものを圧倒し、ジャニーズファン以外からも注目を集めた。
『〜EP.1:ROCK〜 Travis Japan × MIYAVI』に始まり、全4回にわたって、世界的に活躍する日本人アーティストとのコラボレーションを行ったBSフジのドキュメンタリー番組も印象深い。いずれも内容を知らされずに集められ、「課題曲に6時間で振り付けを行うこと」「メインの振り付け担当者をくじ引きで決めること」といったミッションが課せられる過酷な内容だったが、彼らはやり切った。そして、困難な状況でも妥協を許さぬプロフェッショナル精神と、どんなときも楽しむことを忘れない温かなチームワークを見せた。
「世界的に活躍する日本人アーティスト」。彼らが、いずれ背負うだろう肩書だ。
不可思議な魅力を放つTravis Japanのメンバー紹介
どれほどストイックな7人なのだろうと想像するだろうが、パフォーマンスから離れれば、ひとたび賑やかな集団となるのがTravis Japan。平和的でありながら、時に不可思議な彼らのユーモアは、過去のジャニーズJr.チャンネル内動画や、このたび開設された単独チャンネルで知ることができる。
以下に、簡単なプロフィールを紹介しておきたい。
・川島如恵留(かわしま・のえる)
1994年生まれ、東京都出身。頭脳明晰で、クイズ番組での活躍ぶりは周知のところ。国家資格である宅地建物取引士をはじめ、複数の資格を保有している。海外への留学、渡航経験が多く、英語が堪能。手話も習得しており、折に触れ、手話でメッセージを送ることも。2020年の緊急事態宣言下では、動画でファンにレッスンを行った。「貴方のおかげで、このバカ6人は助かっています(笑)」(※ジャニーズJr.チャンネル内「Travis Japan【涙の川島如恵留】半年遅れの誕生日をサプライズ!?」より)と、松倉から感謝の言葉を送られるほどの心優しきしっかり者だが、怒ったときにはバック転で威嚇するらしい(2021年4月19日放送の『Travis JapanのオールナイトニッポンPremium』より)。
・七五三掛龍也(しめかけ・りゅうや)
1995年生まれ、茨城県出身。グループの中でも、振り付けを得意とするひとりである。ファンやメンバーから「あざとい」と評されることも多いが、すべてはそのアイドル力の高さゆえ。中性的なルックスとはギャップのある、低い声やキレのあるダンスも魅力。穏やかかつマイペースだが、発言や押し引きのバランスにおいてはメンバーを俯瞰で見ており、いざというときには潔い決断力を発揮することも。クイズ番組では珍回答を連発し、クローズアップされた。
・吉澤閑也(よしざわ・しずや)
1995年生まれ、神奈川県出身。ジャニーズJr.チャンネル時代の人気企画「童謡で踊ってみた」シリーズにて振り付けを担当。回を追うごとに「前回を超えたい」思いが高まり、第3弾には2時間睡眠で臨むなど“やるからにはガチ”な、まじめな性格。これはバラエティ企画でもいえることで、オチを引き受ける際には全力のサービス精神を発揮する。大のバスケットボール好きで、Bリーグの一戦に副音声でゲスト出演をするなど関連仕事も増えつつある。
・中村海人(なかむら・かいと)
1997年生まれ、東京都出身。手足の長いスラっとしたスタイルが目を引く存在で、オーディションで出演を掴み取ったドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ)でのスーツ姿も注目を集めた。マイペースでさらっとした、大人しい印象を抱かれやすいが、ジャニーズJr.のオーディションに合格したのち、一度現場を経験したきり声がかからなかった時期、ジャニー喜多川宛てに手紙を綴ったことでチャンスをつなぎとめた、ガッツあふれる経歴の持ち主。なお中村、宮近、松倉の「トリプルカイト」は同期である(年齢、高校、血液型も同じ)。
・宮近海斗(みやちか・かいと)
1997年生まれ、東京都出身。Travis Japanのリーダー。センターとしてショーを牽引する華を持ち、エンタテインメントを体現する一方、ジャズ系のダンスやバラードでの表現にも長けている。『特捜9』(テレビ朝日)や『RISKY』(MBS)などドラマ出演の経験も多数。ムードメーカーと呼ばれることも多いが、達観した一面も。リーダーゆえか人柄ゆえか、メディアにてメンバーを形容する言葉には、愛情と説得力がある。
・松倉海斗(まつくら・かいと)
1997年生まれ、神奈川県出身。大きく口を開けて笑う顔がとにかく印象的な、ハッピーオーラの持ち主。ダンスを筆頭に、すべてのことに全力で向き合う性格。小柄なこともあってか、かつては大きく身体を動かすしゃかりきなダンスを強みとしていたが、現在も魅力はそのままに、表現の幅を広げている。ギター演奏や作詞作曲も行い、髪型にもこだわるアーティストタイプで、ボーカル面の評価も高い。
・松田元太(まつだ・げんた)
1999年生まれ、埼玉県出身。2020年、『監察医 朝顔』(フジテレビ)第2シリーズの第1話に、オーディションを経てゲスト出演すると、その悲痛な芝居が話題に。俳優としての経験は多くはないものの、今年2月公開の映画『君が落とした青空』では福本莉子とダブル主演を果たすなど、そのポテンシャルは高く、期待が寄せられている。大人びて見えるが人懐っこい性格で、年上メンバーから甘やかされる場面も多々。まろやかな歌声にも注目。
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デビュー曲のタイトルは『JUST DANCE!』。ベースが効いたディスコサウンドが、懐かしさとワクワクを呼び覚ます。Travis Japanは、ジャニーズ事務所所属のエンターテイナーであり、ステージで「楽曲」というショーを演じるニュースタイルのアイドル。これから、どんな鮮やかな世界へといざなってくれるのだろうか。
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