『R-1グランプリ』20代目王者・お見送り芸人しんいち、今後は「天狗にならず感謝を込めてやるだけ」
『R-1グランプリ2022』は、ラストイヤーのお見送り芸人しんいちの優勝で閉幕。毒舌ネタで見事栄冠を手にした彼だが、直後に行われた優勝者会見では終始、周囲への感謝を口にするなどネタ中とは違う姿を見せた。
負けても一番楽しもうと決めていた
優勝が決まった瞬間、泣き崩れたしんいち。会見ではそのときの心情について「いろんな人への感謝だったり、本当にダメピン芸人だったので、ここまで来るのにきつかったっていう思いでした。あと、実は裏でほかのファイナリストが祝福してくれて。本当にいい大会だったなとか。(あのときの涙には)全部入ってました」と振り返った。
番組終了後には、一番に母親へ報告の電話をしたそうで、「クビ寸前だった僕を全力で止めてくれたマネージャーがいるんですけど、僕のお母さんとも付き合いがあるので、マネージャーさんへの感謝を忘れたらだめだよって最初に言われました」と助言があったという。
また、電話では賞金についても話し、「分配方法が甥っ子姪っ子、姉・妹たちとの間で、すでに決まってるみたい(笑)、僕に戻ってくる文はゼロです(笑)」と決まったそうだ。
今回ラストイヤーで初の決勝進出となったが、大会前の心境については「楽しむことだけ考えてました。最初で最後のピン芸人の大会なので、ほかの7人に点数で負けても、一番楽しもうっていう気持ちでいました。ピン芸人で評価されたいっていうのが強かったので、R-1グランプリで優勝するっていう景色よりは、1回でも出て、グレープカンパニー初のR-1ファイナリストとしてサンドウィッチマンさんとかと営業回れて、バイトせずに食えたらいいなくらいにしか思ってなかったです」と振り返る。
しかし、暫定ボックスでの心境については「(ネタ順が)2番手だったので、残り6人に対して、口悪く言うと『全員スベれ、スベれ』って思っちゃいました」と明かした。
芸名の名づけ親で、ギター漫談を進めてくれた恩人でもあるサンドウィッチマンに伝えたいことを聞かれると、「率直にありがとうございますと伝えたいです。小遣いもたくさんもらって『自分が後輩に払えるようになれよ』と言われたので、がんばってそうなりますと伝えたいです」とコメント。
さらに、オンエアの最後に「10年以上の先輩もおもしろい人いるんでライブ来てください」とコメントしたことについては、「このネタをやるまでに、街裏ぴんくさんだったり、石出奈々子ちゃんとか、わらふぢなるおさんだったり、いろんな方に相談しました。(ネタにはそんな)『R-1』に出れなくなった方の思いがかなり乗ってたんです。だから、R-1に出られなくなった上の世代もおもろいぞっていうのをわかっていただきたい」と真意を述べた。
20代目の王者となったしんいちだが、今後の展望については「グレープカンパニーに1円でも多くお金を落としたい。あとは、いただいてる仕事を天狗にならず感謝を込めてでやるだけかなと思います」と謙虚なコメント。会見中も記者に対して「(答え方)合ってますか」「慣れてなくてすいません」と、口にするなどネタからは想像できない謙虚な姿勢が垣間見える会見となった。
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