BiSHアイナ・ジ・エンドの根底にあるもの「本心を伝えられるのがダンスと歌」
2021年12月24日に開催した、中野heavy sick ZEROでの緊急ライブ『THiS is FOR BiSH』で2023年をもっての解散を発表したBiSH。2022年1月からは「12ヶ月連続リリース」をスタートし、3月は第3弾シングル『愛してると言ってくれ』をリリースする。
彼女たちが表紙を飾った『クイック・ジャパン』vol.144(2019年6月発売)では、それぞれ単独インタビューの中で解散やBiSHの未来について語っていた。そこで「BiSHラストイヤー記念」として、6カ月連続でこの単独インタビューを掲載。
今回は、BiSHのボーカルの柱で、振り付けも担当するアイナ・ジ・エンド。BiSHとして歌への気持ちの変化もありながら、本当の私として根底にあるものはダンスだという。メンバーへの想いを話しながらポツリと出てきた、ダンスが大切だという“本当の理由”に、アイナの新たな一面が見えたインタビューとなった。
ダンスは生きやすい場所
──今回の特集テーマは「BiSHとしての私、本当の私」なんですけど、どこかでアイナ・ジ・エンドを演じているような感覚ってあるんでしょうか。
アイナ・ジ・エンド(以下 アイナ) そんなにないですね。活動初期の話なんですけど、ほかのメンバーはBiSHの仕事が終わったら早く帰りたがってたんですよ。でも私は家に帰ってもすることもないし、ひとりぼっちだから帰りたくなくて。そのときは私の世界がBiSHしかなかったからプライベートも変わらなくて、それが今も続いている感じですかね。でも今はプライベートの時間も大切だと気づけました。
──きっかけは何でしょう?
アイナ 活動3年目くらいかな、ふいに寂しくなって友達に会ってみたら、翌日BiSHの練習に向かう気持ちがすっきりしていて。それを繰り返していくうちに、みんなこうやってリフレッシュしてるから生き生きと仕事ができるんだ! プライベートって大切!って気づいたんです(笑)。
──(笑)。最近だとプライベートではどんなことをしているときが一番楽しいんでしょう。
アイナ ダンスですね。踊るのも好きだし、友達と舞台を観に行くのも好きです。最近は忙しくてなかなかできないんですけど、夜中に妹とスタジオに入って振りを作って踊るのも好きで。この前もツイッターに載せましたし、妹とはよく踊ったりしますね。
──そうやって作ったダンスが、BiSHに活かせると思っているところもありますか?
アイナ 昔はそういう気持ちがあったんですけど、その見方をして出す表現って薄っぺらいんですよね。心身で感じていないというか。だからそれは辞めて、何かのためにということは忘れて、全部ゼロの状態で感じるようにしています。100パーセントでその表現を染み渡らせるというか。そうじゃないと本物の自分がにじみ出てくる表現にならないんです。
──MONDO GROSSO とのフィーチャリングや、CMの歌唱など、ソロ歌手としてのオファーも増えています。歌が評価されていることはどう思っているんでしょう?
アイナ ありがたいです。自分の居場所になりそうな感じもしていて。ただ、SUGIZOさんとレコーディングをしたとき、あまりにも真剣に向き合っていて、自分がいかに未熟かを痛いほど知らされました。簡単に「私は歌をやってます」なんて言えないなと。技術面もですが、音楽に対する姿勢が根本的に改善させられました。
──アイナさんにとって歌とダンスは違うもの?
アイナ 私は、その場の空気に適している言葉や、本心ではないことを言ってしまうことがあるんです。そういうことが一切なく伝えられるのがダンスと歌だと思っていて。歌には言葉があるけど、ダンスには言葉がないので、嘘が本当につけない。そういう意味で、自分はダンスのほうが生きやすい場所ですね。もちろん歌うことは好きだし、自分が書いた歌詞を歌っているときはより一層自分自身でいられる。それに共感してくれる人がいることはうれしいことだと去年のソロ活動で気がついたので、ソロでの歌唱もやりたいなとは思っています。
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