東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)と吉本興業株式会社が、4月9日(木)に上京するすべての方々へのエールを込めて、特別列車「ファイト!エクスプレス~上京芸人と笑って出発~」を運行。4月より活動の拠点を東京に移す、ツートライブ、カベポスター、たくろうが、113名の乗客とともに乗車した。本稿ではそんなイベントの15号車の模様を中心にレポートする。

大阪の空気を東京へ!
新大阪駅9:51発「のぞみ346号」に乗車予定の3組は、まずホームで行われた出発式に参加。MCはアイラブ地球のコウノ・オブ・ザ・イヤーが務める。
乗車に向け、ツートライブ周平魂は「東の大都会に“のぞみ”を求めて。大阪のほうにも“ひかり”が届くように。そして日本全国に僕たちの名前は“こだま”するように!」と新幹線の名前を混ぜながら、コメント。さらに、「新大阪から新幹線にプシューと乗り込むと、扉が閉まった時点で大阪の空気が入ってるんですよ。京都、名古屋、新横浜と何回か扉は開くものの、東京に着くまで大阪の空気が新幹線の中に残ってる!」と熱く続け、相方のたかのりも「メモってください!」と、うまいことを言ったとアピールする。しかし、コウノから、「意味がわからんって!」とツッコまれた。
『M-1グランプリ』チャンピオンの看板を引っさげて東京に進出するたくろうは、意気込みを聞かれると「大阪で空気をたくさん吸い込んで、吸い込んで、東京に1ccでも多く大阪の空気を持っていきたいと思います!」と、周平魂の“空気”の話に被せながら答えた。
この日が正式な「上京日」となることに感慨深い表情を見せたカベポスター永見だったが、イベント翌日に大阪で収録があるため、この日中に再び大阪に帰ってくることに。それでも「今日が、この日上京したんだなって感じられる日になったらいいなと思います」とコメントした。

今回の特別列車には、芸人たち3組のほかにもこの春から上京する一般の方も特別招待で乗車するということで、そんな招待客も会見に登壇。芸人とはまた違う、新生活への不安や期待を語った。
さらに、そんな上京者と3組に向けて、新大阪駅の酒井駅長から「東海道新幹線は開業して60年が経ちます。新たに旅立たれる方々や、新生活を始められる方々を、しっかりと安全に東京までお送りして、60年以上が経ちました。今日はお笑いというエンタテインメントの世界とともに楽しく出発され、東京へたどり着いたときには、きちんといい思い出になってるといいなと思います。また、東京でいろいろあって、ゆっくりしたいなと思ったときや、ちょっとまた粉もんとかソースがちょっとな、食べたくなったなというときには、また飛行機ではなくて、新幹線で大阪へ戻ってきていただければ」と、エールが送られた。
最後は新生活に期待を込めて、勝どきを上げることに。たくろう赤木の「ファイト!エクスプレス!出発」の声をきっかけに、全員で「エイエイオー」と拳を掲げた。

新幹線の車両を広く使った漫才

そして、3組を乗せた新幹線は、新大阪から東京に向けて発車。まずは3組が15号車(ツートライブ周平魂/カベポスター永見大吾/たくろう・きむらバンド)と16号車(ツートライブたかのり/カベポスター浜田順平/たくろう赤木裕)に分かれて乗車する。15号車に乗車した3人は、今回特別に車内に飾られた満開の桜に「うれしいですね~」と笑顔を見せる。また、今回のイベントのために大阪だけでなく、東京や福岡からも駆けつけた乗客がいると知ると、驚きの表情を見せた。
その後は、ひと組が片方の車両で漫才・コーナーを、残りふた組が別の車両で企画・コーナーを行っていくことに。15号車は、カベポスターの漫才からスタート。車両の先頭に設置された三八マイクで、漫才を披露する。ポーズを見せるボケでは車両の後方まで移動して乗客を沸かせ、ネタ終了後には永見が「一番やりやすい舞台。漫才劇場にも(中央の通路が)欲しい」と感想を述べた。


カベポスターのコーナーでは、まずは号車内すべての乗客から質問に対する答えを聞き、抽選で選ばれた乗客がなんと答えていたかを当てるという企画を実施。永見が「カラオケに行ったら絶対に歌う楽曲は」という質問で挑戦するも、50人以上の答えを覚えられるわけもなく、失敗。罰ゲームとして、「初めてバイトした飲食店で、店長が怖すぎて泣いちゃいました」と、大阪での恥ずかしかったエピソードを披露した。
続いて、15号車にはツートライブとたくろうが登場。当日は快晴ということで、絶対に窓から富士山を見てくださいと、乗客に呼びかける。コーナーでは、「上京クイズ」を実施。これから東京に活動拠点を移すということで、東京にまつわるクイズに挑戦していく。「東京タワーがあるのは何区?」という問題では、周平魂が「港区」と即答。そのあともクイズに挑戦していたが、「大阪の天神祭、京都の祇園祭と並ぶ日本三大祭りは何?」という問題で、「頭文字は“か”」というヒントが出ると、そこからなぜかカバと爆ノ介・カバの話で大盛り上がり。結局、答えが出ないまま時間切れとなってしまった。

22年前に出会ったふたりで東京へ
ツートライブは、漫才の冒頭で22年前に大学で出会ったことや、お互いの学生時代の思い出を振り返り。そして、足元が不安定な中でも、普段の舞台と同じ熱量で漫才を行った。

たくろうとカベポスターは登場するやいなや、「15号車最高!」「16号車を追い越せ!」と気合いの入った煽り。今回のイベントでは、出演者と乗客のオープンチャットが開設されているということで、その中で質問を募集。「肌の手入れはしていますか?」という質問が寄せられると、木村はメディア出演が増え、メイクをされる機会も増えたということで、「上京に向けて、番組で化粧水とパックを買った」と明かす。
さらに、テーマが上京にまつわる話に展開すると、時間が取れず、東京の新居をリモートのみで決めたという浜田が、テレビ電話で駅から家までの道のりや家の中を事細かに紹介してもらったが、最後に洗面台の鏡を写したときに初めてその担当の人の姿を見て驚いたというエピソードを語った。また、永見が東京で骨を埋める覚悟でがんばるという気持ちを込めて「棺桶を買おうと思っている」と話すと、「棺桶には何を入れたいですか」という質問が。これに赤木は好物である「みかん」、永見は「不安だからWi-Fiルーター」と答えた。

あまりにもめでたい富士山が
そのまま、たくろうが漫才へ……というタイミングで左手に富士山が! 3組の上京を祝うようにも見えるきれいな富士山に、ふたりもいったん漫才を止めて、全員で撮影タイムに。さらに、漫才後にも窓をのぞくと後方に見えた富士山に、赤木は驚きを見せた。

漫才後には、木村が考えてきたという企画を実施。乗客に質問を実施し、その回答に当てはまる人に手を挙げてもらう。たくろうのふたりはその挙がった手の数をもとに、ビンゴを開けていくというもの。最初はなかなかカードにある数ぴったりにならなかったが、「今、メガネをかけている人」という質問で、ようやくひとつ開けることに成功。そのあとは、だいぶ甘い判定をして、なんとかビンゴを達成した。

そして、15号車では最後、カベポスターとツートライブがトーク。先日、このふた組とぎょうぶの3組で東京・水道橋にあるIMM THEATERでユニットライブを行った際、ちょうど東京ドームでのプロ野球の開幕戦とかぶっていたため、たかのりと浜田とぎょうぶ為国が乗る予定のタクシーがなかなか来なかったという。駅にはなんとかギリギリで到着したものの、後輩を先に行かせて、支払いをしていたたかのりだけが最終の新幹線に乗れなかったそうで、浜田が改めてそのときの、たかのりの漢気に感謝した。
エンディングでは「パレード」として称して、6人が15、16号車を練り歩き。2時間以上の旅路をともにした乗客の歓声に応えた。終始、進行方向と逆向きで立っていたため、東京駅に着いたときには「かなり酔った」という赤木だったが、しっかり「東京行ってもがんばります!」と誓った。


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