Aile The Shota×REIKOが語り合うSTARGLOWの未来「BE:FIRSTもMAZZELもやってこなかった音楽性にトライすると思う」

2025.12.31
Aile The Shota×REIKOが語り合うSTARGLOWの未来

ヘアメイク=鈴木望恵扇

文=岸野恵加 撮影=番正しおり 編集=森田真規


2026年1月21日(水)、『Star Wish』でいよいよデビューを果たす5人組ダンス&ボーカルグループ・STARGLOW(スターグロウ)。『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)では彼らが表紙&65ページ総力特集「あたらしい光」に登場している。

特集では、SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」の先輩アーティストであり、オーディションプログラム『THE FIRST』などでもSTARGLOWメンバーと時間をともにしたAile The ShotaとREIKOのスペシャル対談を実施。

ここでは、「全員のレベルが高かった」という『BMSG FES’25』全体の振り返り、BMSGの今後についてなどが話題になった、本誌には掲載しきれなかったふたりの対談を特別にお届けする。

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ
STARGLOW限定ミニカード付き『Quick Japan』vol.181 【5%オフ】STARGLOW & BE:FIRST『Quick Japan』2冊セット(SG限定ミニカード付き) STARGLOW表紙&65ページ総力特集『Quick Japan』vol.181

RUI&TAIKIのデビューに大号泣

REIKO いやいやそんな、全然ですよ!

Aile The Shota ……大号泣だったやん!(笑) 隣に座っていて、嗚咽(おえつ)が聞こえてきたよ。

REIKO (笑)。それはもう……めちゃくちゃうれしかったです! できるだけ音を発さないようにと思っていたけど、止まりませんでした。

Aile The Shota SKY-HIのライブ、Novel Coreの(日本)武道館に続いて、REIKOの嗚咽を隣の席で感じた(笑)。僕はちょっと違う気持ちだったかな。RUIとTAIKIがデビューしない未来は自分としてはあり得なかったから、「それはそうだよね」というか。まず安心したし、RUIの悩みをTRAINEE時代から聞いていたのでグッときました。あと、最後に「Forked Road」を歌うときのTAIKIがカッコよすぎて。もはや誇らしくて、笑いが止まらなかった。

REIKO 僕も笑ってた(笑)。ファイナルって、それまでの期間に抱いていたデビューが待ち遠しい気持ちや悔しい気持ちが、全部乗るんですよね。自分のデビューが決まったときと同じ気持ちになって、気がつけば大号泣でした。

REIKO うーん……あのころはちょうど、自分がどういうアーティストでありたいかを、一回崩してまた作り上げるタイミングだったんです。だから最終審査で、熱い志を浴びたかったんだと思います。僕はBMSGの先輩アーティストという立ち位置だけど、視聴者のみなさんと同じように刺激をもらっていたので、「ただのオーディエンスとして来ているよ」という思いでした。

(左から)REIKO、Aile The Shota

Aile The Shota(写真右)
(アイルザショウタ)2021年、オーディションプログラム『THE FIRST』に参加。2022年1月、「AURORA TOKIO」でBMSGレーベルよりデビューを果たす。ダンスをルーツにブラックミュージックに傾倒しつつ、J-POPとも高い親和性を持つ稀有な音楽性を持ったアーティスト
REIKO(写真左)
(レイコ)2021年、SKY-HI主催のオーディション『THE FIRST』に歌・ダンス未経験ながら参加。成長速度と音楽へのポテンシャルの高さからトレーニーとして契約し大規模音楽イベントに参加するなど活動を広げ、2023年「BUTTERFLY」でメジャーデビュー。 音楽への強い愛情、圧倒的な歌唱力、持ち前のグルーヴ、独特な柔らかい感性を持ち合わせた次世代シンガー

BE:FIRSTともMAZZELとも違う音楽への挑戦

REIKO はい。みんな社内のスタジオを使うので。会えるとうれしくなりますね。

Aile The Shota ちょうど今日も彼らがレコーディングしていたので、顔を出しました。あらゆる面でどんどん研ぎ澄まされている印象があります。天才タイプがいるがゆえに、これから場数を踏むことでもっと化けると思うんです。「今の俺の年齢になったら、こいつらどうなるんだろう?」と、末恐ろしくなりますね。

REIKO めちゃくちゃわかる! 自分も「ショウちゃん(Aile The Shota)の歳になったらどれだけカッコよくなれるかな」と想像するので。

Aile The Shota たぶんSTARGLOWは今後、BE:FIRSTもMAZZELもやってこなかった音楽性にトライすると思うんです。めちゃくちゃイケてて、たくさんの人に聴かれて、気づいたらアジアまで行っちゃうような曲。自分もどこかのタイミングで、クリエイティブチームの一員としてセッションに参加したいなと、本気で考えています。

REIKO 僕も作詞したい!

(左から)REIKO、Aile The Shota
(左から)REIKO、Aile The Shota

エモーショナルとレベルの高さが共存した『BMSG FES’25』

Aile The Shota それぞれで違うとは思うけど、確実にみんな気合いは入っていると思います。誰かがかますたびに毎回そうなんですけどね。『BMSG FES’25』では、BE:FIRSTが特殊なカッコよさを見せていてやられました。

REIKO うん。1カ月経った今でも余韻がまだ続いてる。社内のジムでみんなに会う頻度もすごく増えたんですよね。僕がお世話になっているトレーナーさんから、MAZZELのEIKIやNAOYA、BE:FIRSTのMANATOの名前を聞いたりもするし。みんなさらに奮い立って、健やかな体作りにフォーカスしている印象です。

Aile The Shota BMSGの歴史の厚みがそのままステージに出てエモーショナルな面も強かったけど、一方で、そのエモさを抜きにしてもいいものが作れたと思います。日髙さんの中ではどちらも大事にしたい要素だと思うので、手応えがあったんじゃないかな。当たり前のように全員のレベルが高かったと思います。

REIKO 今年はみんな、しっかりプロだったよね。

BMSG ALLSTARS / GRAND CHAMP -Music Video-

ひと段落した“ユナイト”するフェーズ

Aile The Shota ここで全員が“ユナイト”するフェーズはひと段落するのかなと。側で見ていてNovel Coreも目指すシーンが明確になったと感じるし、僕自身も振り切って、自分の道にまっすぐ進もうと思っています。

REIKO それぞれの道を歩むことで、逆にBMSGのホーム感が増しそうだよね。それこそ、STARGLOWがちゃんと10代でいられる場にもなると思うし。

Aile The Shota うん。『BMSG FES’25』でBMSGのつながりはこんなに固いんだと感じたし、なかなか外からは見えづらいかもしれないけど、それは今後さらに強くなっていくんじゃないかな。

REIKO 本当に仲がいいし、お互いを信頼しているし、リスペクトしている。それが“Be MySelf”しやすさにもつながっていると思います。外で変わったアプローチをしても、BMSGに戻ってきたらみんなが肯定してくれるし、自信が持てる。

Aile The Shota 逆に“Be MySelf”だからこそ仲がいいとも言えるかな。学校でもないし、家族でもない。不思議な関係性だけど……“仲間”というのが一番近いと思います。

REIKO そうだね。アーティストは仕事だけど、それを超越する絆を感じる。

STARGLOW / Moonchaser [BMSG FES’25] DAY1

スターになったときに問われる人間性

Aile The Shota いろいろな要素が必要だと思いますが、大衆と噛み合うタイミングを含め、全部がそろわないとスターにはなれないですよね。その上で、スターになったときには「どんな人間であるか」がフォーカスされると思います。

REIKO 難しい……「常識の向こう側に行ける人」という言葉が、すべてを表しているような気もします。あとは、たとえ画面越しに届けるとしても、いつでも1対1の感覚で伝えられるのがスターの性質なのかなって。

Aile The Shota うん。個人的には、TAIKIは視座が高いから、そういう部分がよく見えている気がして、だからこそ心配にもなってしまうんだよね。スターを目指すべきだけど、STARGLOWにはそのために自分を削ってほしくないというか。スターになるしんどさも同時に想像してしまうけど、彼らには彼らのまま進んでほしいし、とにかく元気に過ごしてほしいです!

(左から)REIKO、Aile The Shota
(左から)REIKO、Aile The Shota

【Information】Aile The Shota

Aile The Shota
Aile the Shota「ハナユキ(Prod. UTA, LOAR)」配信中
Aile The Shota「ハナユキ(Prod. UTA, LOAR)」配信中
Aile The Shota / ハナユキ (Prod. UTA, LOAR) -Official Video-

■2ndアルバム『REAL POP 2』2026年2月18日(水)リリース
■2026年3月より全国ツアーを開催

【Information】REIKO

REIKO
REIKO「maybe」配信中
REIKO「maybe」配信中
REIKO ‘maybe (Prod. Taka Perry)’ Music Video
REIKO「'First Christmas(feat. JUNON)'(Live from REIKO's Wonderland 2024)」配信中
REIKO「’First Christmas(feat. JUNON)’(Live from REIKO’s Wonderland 2024)」配信中
REIKO ‘First Christmas feat. JUNON (BE:FIRST)’ Live from BMSG FES’25

STARGLOW65ページ特集『Quick Japan』vol.181が発売中

『Quick Japan』vol.181のSTARGLOW特集「あたらしい光」では、各メンバーへのロングインタビューのほか、STARGLOWプロデューサーのSKY-HIが5人に対する期待とBMSGのカルチャーに対する現状認識を語ったインタビュー、『THE FIRST』のころからメンバーと時間をともにしてきたBMSG所属アーティストのAile The ShotaとREIKOが各メンバーとSTARGLOWに対して抱いている印象と期待を明かした対談など、合計約4万字のインタビューを収録。

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集トビラ/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集トビラ/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:SKY-HIインタビュー
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:SKY-HIインタビュー
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:Aile The Shota×REIKOスペシャル対談/撮影=番正しおり
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:Aile The Shota×REIKOスペシャル対談/撮影=番正しおり

また、特集ではSTARGLOWメンバー5人による「QJカメラ部」特別復活版や『THE LAST PIECE』の振り返り企画なども掲載し、合計65ページの総力特集として、彼らの過去と現在、そして未来を立体的に掘り下げている。

『Quick Japan』vol.181未掲載のアザーカット/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181未掲載のアザーカット/撮影=ティム・ギャロ

「全ての10代と、かつて10代だった全ての人へ。さあ、世界で一番自由で大きな夢を見よう。」

このステイトメントを掲げた『THE LAST PIECE』から生まれ、新たな時代の「あたらしい光」になるであろうSTARGLOWは、これからどんな夢を見せてくれるのか──その想いに迫る。

STARGLOW限定ミニカード付き『Quick Japan』vol.181 【5%オフ】STARGLOW & BE:FIRST『Quick Japan』2冊セット(SG限定ミニカード付き) STARGLOW表紙&65ページ総力特集『Quick Japan』vol.181

STARGLOW

『STARGLOW』最新情報をチェック!

BE:FIRST(ビーファースト)、MAZZEL(マーゼル)に次ぐ3つ目のボーイズグループとして、SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」から誕生した5人組ダンス&ボーカルグループ「STARGLOW(スターグロウ)」。 2025年9月19日、オーディションプログラム『THE LAST PIECE(ラストピース/通称:ラスピ)』の最終回で発表されたSTARGLOWのメンバーは、RUI(ルイ)、TAIKI(タイキ)、KANON(カノン)、GOICHI(ゴイチ)、ADAM(アダム)の5名。同日がSTARGLOWの結成日となった。
2025年9月22日、プレデビュー曲「Moonchaser」でプレデビューを果たした。

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岸野恵加

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岸野恵加

(きしの・けいか)ライター・編集者。ぴあでの勤務を経て『コミックナタリー』『音楽ナタリー』副編集長を務めたのち、フリーランスとして2023年に独立。音楽、マンガなどエンタメ領域を中心に取材・執筆を行っている。2児の母。インタビューZINE『meine』主宰。

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