『渋神ジェネレーション』レポート。エルフ荒川「年代を超えてお笑いだけでつながった一日…最高!」

2025.9.25
『渋神ジェネレーション』

9月23日(火・祝)に、渋谷よしもと漫才劇場と神保町よしもと漫才劇場にて開催された、『トーキョーマンゲキフェス2025「渋神ジェネレーション」』。初の合同フェスとなる今回のイベントでは、東京よしもと漫才劇場所属の全メンバーが、世代ごとに4チームに分かれ、先輩・後輩の垣根を越えたチームバトルを繰り広げた。

今回は会場ごとに公演テーマが異なり、渋谷では「チーム同士が激突する“対抗バトル”」を、神保町では「“東京マンゲキの時代を作る”をテーマに世代を超えて交流する企画」を実施。優勝賞金100万円を目指してそれぞれの持ち込み企画&オリジナル企画に挑んだ。

出演メンバー
<15期以上>チーム年長さん

キャプテン:ダイタク 副キャプテン:シシガシラ
おしみんまる、ツーナッカン、大谷健太、かたつむり、イチキップリン、シマッシュレコード、小森園ひろし、アイロンヘッド、カーネーション、たつろう、デンゼル、とらふぐ、光永、カゲヤマ、いぬ、クロフネ、シカゴ実業、スロッピ、セッツァー、大自然、TEAM近藤、デニス、西村ヒロチョ、マルセイユ

<16-18期>Dearest
キャプテン:紅しょうが 副キャプテン:ダンビラムーチョ
今井らいぱち、入間国際宣言・西田どらやき、カラタチ、官兵衛、銀河ゆめゆめ、キンボシ、kento fukaya、スクールゾーン、鶴亀、ニッポンの社長、やさしいズ、ゆにばーす、ランパンプス、蛙亭、くらげ、さや香、滝音、まちるだ、まんじろう、ワラバランス、ウォンバット、からし蓮根、ケビンス、シモリュウ、スクラップス、そいつどいつ、黄昏の森、田津原理音、ドッチモドッチ、ぱろぱろ、ラニーノーズ

<19-23期>はる&デストロイヤーズ
キャプテン:素敵じゃないか 副キャプテン:エルフ
赤嶺総理、オダウエダ、11月のリサ、スーパーサイズ・ミー、世間知らズ、ドンデコルテ、アメリカンBBチキン、おミュータンツ、生ファラオ、ぶったま、ブラゴーリ、ペッパーGuys、ミカボ、エバース、おふろ、オフローズ、9番街レトロ、ド桜、アズーロ24、シンクロニシティ、ソマオ・ミートボール、太鵬、ナイチンゲールダンス、軟水、バリカタ友情飯、ピュート、プール、マリーマリー、めぞん、インテイク、サンタモニカ、世界クジラ、鉄人小町、ヨネダ2000

<24期以下>Golden Age
キャプテン:金魚番長 副キャプテン:家族チャーハン
イチゴ、喫茶ムーン、狛犬、しんや、ゼロカラン、シングシング、大王、定点計画、兄弟、テキセツの街、イワサキ、クニサダ、ザンゾウ、DOG FOOD PARTY、ひぐちこうめ、ぺ、アリハガ、セカンドロット、フジーズ、ボブのコーラ、エリー、けいごステファニー、伝書鳩、居候、シネマ特区、照山おうちごはん、ナユタ

4チームに分かれて本気のバトル!

渋谷で行われたオープニングには各チームのキャプテン・副キャプテンが登場。オープニングVTRで「芸歴1年目~28年目までが総出演」という触れ込みもあってか、最も芸歴が長いNSC3期生と同期扱いのおしみんまるがイジりの対象に。ダイタク・大は「千鳥さんより芸歴が上。千鳥さんはおしみんまるさんに敬語で話している」と明かして笑いを誘った。

『渋神ジェネレーション』
4チームのキャプテン・副キャプテンが集結したオープニング

また、優勝を狙うエルフ荒川は、すでに賞金の使い道を考えているそうで「全員でおそろいのペアリングを作ります。もともとは(芸歴制限があったころの)神保町でやっていたメンバーなので、裏に『J』という文字を刻みます!」と熱弁した。

まずは金魚番長率いる「Golden Age」の持ち込み企画「ジェネレーション大喜利」からスタート。こちらは、チーム対抗の大喜利バトルで、各世代ごとに配られた、マンガや曲の歌詞の中から回答するというもの。それぞれが慣れ親しんだ作品から選ぼうとするが、「年長さんチーム」に配られたのは、30代のメンバーにとっても上の世代の作品ばかり。「(ラインナップが)おじさんすぎない!?」とクレームを入れる。

そんななか、kento fukayaは手にしたマンガで無双状態!? このほか、家族チャーハンのライブで行ったクイズコーナー「ドアップ3択クイズ」も大熱戦となった。

『渋神ジェネレーション』
「ジェネレーション大喜利」に挑むメンバー

続いては、素敵じゃないか率いる「はる&デストロイヤーズ」の持ち込み企画。大縄跳びをしている間にギャル文字クイズに答える「ギャル文字で絆よジャンピング」、ドッジボールで相手をアウトにしたチームが、クイズの回答権を得られる「青春団結ドッジボール」などが行われる。

「ギャルまさんが転んだ」では、「だるまさんがころんだ」の要領で、エルフ荒川が「ギャルまさんが〇〇した」とお題を振る。チーム代表者が全力でお題を表現し、荒川にタッチ。タッチされた荒川がインカメで出場者とともに自撮りをするので、“一番盛れている人”がいるチームが勝利となる。

いざゲームが始まると、荒川が「ギャルまさんがハイテンションになった!」、「ギャルまさんが誰かひとりを大切にした!」などのお題を振り、芸人たちが全力で表現。写真撮影でも、ダンビラムーチョ大原優一がキュートなポーズを決めて爆笑を巻き起こす。

さらに金魚番長・箕輪智征が大暴れするひと幕が。すると荒川が「すみません。ほんまに消えてもらえませんか?」とバッサリ。また、写真撮影の際、全員で写りたいのに、前に出てジャマをする箕輪に「最低! 青春にジャマいらんから!」と切り捨て、会場の笑いを誘った。

『渋神ジェネレーション』
「ギャルまさんが転んだ」中の出演者

お笑いでつながれた一日最高!

最後に行われたのは渋谷・第3部。この公演の結果で優勝が決まる!

まずは「一夜限りのドリームコンビ!1ミニッツ即漫バトル」がスタート。各チームからボケ・ツッコミ4名(計8名)が選出され、抽選ボックスからくじを引いて即興コンビを結成。制限時間1分間で漫才をし、客票で優勝者が決まる。

狛犬・坂口トラックとイチゴ木原優一のコンビを皮切りに、ケビンス・山口コンボイとさや香・新山のコンビ、9番街レトロ・なかむらしゅんとバリカタ友情飯・狩野大のコンビなど、続々と漫才を披露していくなか、ナユタ・おのはらとボブのコーラ・本田たかおのコンビが誕生。おのはらのボケに、本田がツッコミを入れることで笑いが生まれる理想的なかたちを披露して会場を沸かせる。

このほかにも、ダイタク大とカーネーション吉田結衣、かたつむり林万介とマルセイユ津田康平が実力を見せつければ、大王・渡辺ポットと金魚番長・箕輪は切れ味鋭いツッコミが光る。さらに、ヨネダ2000・愛とシンクロニシティ・西野諒太郎はリズムネタで爆笑を!

『渋神ジェネレーション』
ケビンス・山口コンボイ(写真右)とさや香・新山(写真左)による漫才

続いては、さまざまな競技とお笑いをかけ合わせた競技「SHIBUZIN」を実施。4チームそれぞれ代表者のTシャツの裏に漢字1文字が書かれており、4人合わせると四字熟語に。代表者はほか3チームのTシャツの文字を読み、自分の背中の字を推測する「Read&clash」では、なぜかカラタチ大山和也や、年長者のおしみんまるが標的に。ほかの3チームからもみくちゃにされる様子に笑いが巻き起こる。

続いては、焼きそばや牛丼での早食い競技「BAKUSYOKU」。過去、圧倒的な強さを見せていたカゲヤマ益田康平に、ランパンプス寺内ゆうき、エバース町田和樹、しんやが挑む! かくれんぼの要領で会場内に隠れた敵チーム(忍者)を探す「SHINOBI」も!

ここからは1日通し企画。まずは「渋神 MUSIC CHAMP」から。それぞれのチームでバンドを結成。1公演目で決めたテーマやフレーズを取り入れた楽曲を、1日かけて制作した。

トップバッターを務めたのは、DOG FOOD PARTY率いる金魚番長チーム。HIP-HOPをベースに、家族チャーハン・江頭のあだ名「内田裕也が持ってた杖」のフレーズを取り入れた楽曲で会場を盛り上げた。

光永がボーカルのダイタクチームは、シマッシュレコード、西村ヒロチョ、アイロンヘッド辻井亮平が失恋をテーマにした楽曲をバンド形式で披露。シシガシラ脇田の「失恋をして55インチのテレビを買った」というフレーズを盛り込んだ歌声とメロディが、渋谷よしもと漫才劇場をひとつにした。

素敵じゃないかチームは、太鵬・太朗、サンタモニカ・ポールがリーダー。「友情・青春」をテーマに、世間知らズ・さおりと鉄人小町・住友のツインボーカルで勝負に挑んだ。美しいハーモニーを響かせるが、ある出来事が起こって……。

ラストは紅しょうがチームで。こちらは10人編成のバンドで、楽器演奏者以外にも野球部の格好をしたメンバーがズラリと並ぶ。「応援歌」をまんじろうのふたりが歌うなか、“熱弁師”としても知られる銀河ゆめゆめ・坂田光が前に出て、客席に魂をぶつけた。

『渋神ジェネレーション』
「応援歌」を歌う紅しょうがチームのメンバー

ふたつ目の通し企画は「ブーメラン企画」。こちらは、ダイタクチームのデンゼル、紅しょうがチームの黄昏の森、素敵じゃないかチームのアメリカンBBチキン、金魚番長チームの照山おうちごはんに交通費1万円を渡し、できるだけ遠くに行ってもらい、3公演目のエンディングまでに帰ってきてもらう企画で、渋谷からの直線距離を競った。

写真を見てどんな場所に行ったのか振り返るなか、デンゼルの自撮りがモニターに映し出される。こちらは、駅名と銅像が入った写真だったが、ふたりが自撮りに慣れていないため、視線が若干ズレていた。なんとも言えないふたりの表情も相まって、会場は爆笑に! 気に入ったダイタク大が何度も写真表示をリクエストし、笑いが増幅していった。

『渋神ジェネレーション』
デンゼルの自撮り

最後は結果発表。それぞれの企画の結果はもちろん、総合得点も発表され、優勝チームが決定。感極まった荒川は最後に「ひと言、言ってもいいですか? 年代を超えて『お笑い』という“気持ち”だけでつながったこの一日……最高!」と述べた。

このほかもフェスならではの企画が盛りだくさん。渋谷・第二部は、ダンビラムーチョの「早歩きでの買い物ネタ」からインスパイアを受けた「俊足買い物ゲーム」をはじめ、紅しょうが・熊元プロレスが作詞作曲した楽曲のタイトルや歌詞を当てるクイズ、ハゲ四天王が登場する「ハゲベガス!」などを開催。

神保町・第一部では、イチキップリン、たつろうなど、東京よしもと漫才劇場が誇るモノマネプレイヤーが集った「モノマネゴングショー」、第二部は、キンボシがMCを務めた芸人を召喚してバトルを行う「渋神チームメイトカードバトルジェネレーション」などが開催された。

公演の模様は9月30日(火)まで配信で観ることができる。

『トーキョーマンゲキフェス2025「渋神ジェネレーション」』
日時:2025年9月23日(火・祝)配信開始13:00/配信終了予定21:30
会場:渋谷よしもと漫才劇場(東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷ビーム内B1)
神保町よしもと漫才劇場(東京都千代田区神田神保町1-23 神保町シアタービル内)
配信チケット:4,000円(税込)
※販売は9月30日(火)12:00まで
※見逃し視聴は9月30日(火)23:59まで
※配信は渋谷、神保町で交互に行われる

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『渋神ジェネレーション』

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