芸歴5年目以内の超若手芸人を対象とした賞レース『UNDER5 AWARD 2025』の決勝戦が、6月22日(日)20時よりルミネtheよしもとで開催される。
決勝に向け、ファイナリスト9組に独占インタビューを実施。第1回はラストイヤーで初の決勝進出を決めた兄弟が登場。とにかくネタをやってきたというふたりが、決勝の舞台を通して同世代の仲間や後輩に伝えたいことを語った。
兄弟
兄の体制(たいせい/1997年10月10日生まれ、長野県出身/写真左)と弟の紅葉(こうよう/1999年11月5日生まれ、長野県出身/写真右)による兄弟コンビ。東京NSC26期出身で芸歴5年目。『UNDER 25 OWARAI CHAMPIONSHIP』2023では準優勝
まだ青春のど真ん中
──『UNDER5』決勝進出が決まったときの心境はいかがでしたか。
紅葉 準決勝がトップバッターだったので、ウケたのかウケてないのかわからなくて。でも会場で最後まで見て、「これギリギリあるかもな」と思って、僕らにしてはかなり賞レースに向けて過ごした1、2週間だったので、うれしかったですね。僕、そのとき京葉線に乗っていて、ディズニーに行く人たちの中でちょっと飛んじゃって。
体制 浮いたんだ。
紅葉 「どうしたんだ」ってなってたら、ほかの乗客に対して申し訳ないですね。
体制 なにそれ。僕はその日、同期のエアコンぶんぶんお姉さんと、ボブのコーラのとあと3人で飲みに行ってました。2年前に3回戦で落ちたときもエアコンと飲んでたんですけど、僕が落ち込んでいるのを見て、エアコンがタンバリンで励ましてくれるっていうノリがあって、この日は僕が受かって、「おめでとう」ってタンバリンでお祝いしてくれました。とあは、生姜猫が同期で仲いいらしいんですけど、生姜猫から電話来て「俺らは行って、お前らは落ちたな」って煽られてて。めっちゃ『UNDER5』だな、若いお笑いやってんな~っていうのはありましたね。
紅葉 青春だね。
紅葉 気持ちのままに行動してるね。
体制 エアコンと、とあがめっちゃ「おめでとう」とか「うれしい」って言ってくれて、自分もうれしかったんですけど、それがめっちゃうれしかったですね。
──『UNDER5』だと最初で最後の決勝になりますね。
紅葉 毎年『UNDER5』では体制が緊張しがちで、去年も3回戦でセリフが出てこないっていう時間があったので、今年それが出たらまずいなと思って、ふたりのときに「実は来年から『UNDER6』になるらしい」みたいなこと言って、緊張させないようにやっていたんですけど、あれはほんとは嘘で……。
体制 騙されてないよ。今、知ったわけじゃないよ。
紅葉 本当は今年ラストイヤーっていうのを、自覚させた上で戦いたいな、って思ってますね。
体制 今年の準決勝はお前がミスってた。緊張して。
紅葉 はい。違う人がしゃべってるみたいでした。
体制 自分に対して?
紅葉 自分に対して。
体制 珍しい。
ネタで勝負する

──決勝ではここに注目してほしいという点はありますか。
紅葉 結局、ネタ。若手の賞レースってインパクトで勝ちきれる部分があると思うんですけど、僕らはとにかくネタをやったきたので、ネタを長くやらせればやらせるほどいい。『THE SECOND』に出たいな、と思うくらい。
体制 『SECOND』の話だ。『UNDER5』で。
紅葉 あれはインパクトじゃない、ネタが本当におもしろい人たちが花を咲かせる大会だと思うので、それを『UNDER5』でもできたら。より若い世代のネタに向き合ってる子たちに希望を与えることができるのかな、と。
体制 子!
紅葉 若い世代が盛り上がるように僕らが魅せていきたいなと。
体制 目立てるとは思いますけどね。やっぱ、ぺと釈迦虎が殺し合ってくれるので。でもトップ引いたな~。準決勝でも。まあネタまだ決めてないですけど、トップで準備できるの意外といいのかも。
紅葉 例えば炎もいるけど場数でいったら群抜いてる感じはあるし、トップとかももちろんかなりやっているので。今日も夜ルミネですし、ルミネはもう日常的な会場なので、いつもどおりやれるのかな、と思います。
体制 2回目でしょ、まだ。奇跡の2回目だよ。
──ちなみに普段、ネタ作りはどのようにされていますか?
紅葉 僕が(体制に)伝えるんですけど、だいたい、その日見た夢の内容を。あとは好きにツッコんでっていう感じで。
体制 いや、一番ネタ書いてると思いますよ。
紅葉 タキノ(ルイ/例えば炎)よりはネタのことを考えていると思います。逆に大変ですね。ネタ数は一番あると思います。
体制 でも4分でできるかはわからないです。
紅葉 長いネタが多いので。
──会見では伝書鳩さんを負けたくない組として挙げていましたが、負けたくないと思うのはやはり直属の後輩である「伝書鳩」さんですか?
紅葉 僕は伝書鳩ですね。
体制 でも例えば炎が一番嫌かもな。
紅葉 まあ、同期で東の兄弟、西の例えば炎ってずっと言われてるので。
体制 そうだっけ。そんなことないけどな。
紅葉 ここで絡めるのはうれしいですね。この日のために絡まなかったのもあるので。
体制 そんなことないです。たまたまです。
紅葉 でも一番意識してるのは、こっから2週間の自分ですね。
体制 え~かっこいい~。
──では、最後に改めて決勝に向けて意気込みをお願いします。
紅葉 充当にいけば伝書鳩の優勝だと思うので、そこを5年目の意地で阻みたいと思います。
体制 僕は、単価っすね。一発のライブのギャラを。そこは優勝しないと意味ないんで、お金のためにやります。お金持ちになって後輩に還元します。
『UNDER5 AWARD 2025』
2025年6月22日(日)20時開演
会場:ルミネtheよしもと
MC:ニューヨーク
審査員:石田明(NON STYLE)、岩崎う大(かもめんたる)、長田庄平(チョコレートプラネット)、佐久間一行、哲夫(笑い飯)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、塙宣之(ナイツ)
出場者:あなたとネ、兄弟、シカノシンプ、釈迦虎、生姜猫、例えば炎、伝書鳩、ぺ、無尽蔵
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