ライブでは一発ギャグを披露したり、典型的な「かわいいアイドル」とは違った一面も持ち合わせている、FRUITS ZIPPERの鎮西寿々歌。彼女が自分の殻を破ろうと思ったタイミングについて話を聞くと、「もともとありのままで振る舞っていて、そこにアイドル要素をプラスしたんです。ほかのアイドルさんとは逆の流れなのかも」と話してくれた。
現在発売中の『Quick Japan』vol.176ではFRUITS ZIPPERを50ページで総力特集。発売を記念して、本誌に収録したソロインタビューの一部をQJWebで公開する。
あきらめる人生はもう終わり「やりたいことをやっていいんだって」
──自分自身を初めて「かわいい」と思った出来事について教えてください。
鎮西 小学生のころからタレント活動をしていて、基本的には親かマネージャーさんが引率してくれていたんですね。
でも、ある日どちらも都合がつかなくて、生放送に出演するために学校を休んでひとりで東京に向かったんです。最初は「成長しよう! 大人になろう!」と思っていたのですが、新幹線に乗ったとたんにめちゃくちゃ体が熱くなって、動悸がしてきて。
たぶん緊張と不安、無事にたどり着けるかどうか心配になってしまったんでしょうね。隣に座っていた女性が水をくれたおかげでなんとか耐えられたんですけど、病院に行ったらすごい熱で。結局その日の生放送は出られずに終わってしまったんです。
体って不安な気持ちが素直に反映されるんだなと思いました。それが、今思うとかわいいなって。

──素直さが詰まっていますね。
鎮西 気丈に振る舞ってはいたんですけど、寂しがり屋の性格なので。今でもひとり暮らしとかできないんですよ。誰もいない空間でひとりだけ家にいるのがけっこうキツくて。
──今も鎮西さんは素直な気持ちをパフォーマンスに表現しています。
鎮西 私、昔から「うまくやっていく」のは得意だったんです。人間関係をこじらせたりしないし、バランスや調和を取ることをすごく心がけていた。
でも、その反面、自分がやりたいことをあきらめたり、本当は自分の意見があるけど、それを言うことによってチームが乱れるのであれば言わないタイプの人間だったんです。
でも19歳のとき、自分が好きな宇宙について調べていく中で、見えない世界があるんだろうなと知るきっかけとなった人がいて。こんなに広い宇宙の中で、なんのために人が生まれてきたのかを考えるようになったんです。
そのときに、小さいころから抱いていた違和感の点が全部つながって、一気に自信を持てるようになりました。自分の思ったことを言っていい、やりたいことをやっていいんだって。
──それまでは、あきらめることも多かったんですね。
鎮西 そうですね。もともとタレント活動をしていたし、年齢のこともあって「歌とダンスをやりたい」という気持ちもあきらめていました。求められていることをしたほうがいいなって。
でも「やりたいことをやらないと損かも」と思うようになったんです。自分らしく生きるって、つまりは自分の心の声に耳を傾けて、それを行動に移すことだなって。
鎮西寿々歌にとっての「かわいい」とは?続きは『Quick Japan』vol.176で!

『Quick Japan』vol.176では、鎮西寿々歌に「かわいい」と「自分らしさ」をテーマにソロインタビュー。ここでしか見られない撮り下ろしカットや、木村ミサやマユリカの関係者インタビューなど、ファン必読の一冊に仕上がっている。
関連記事
-
-
「奪われたものは取り返すつもりで生きていく」FINLANDSが4年ぶりのアルバムで伝える、新たな怒りと恥じらい
FINLANDS『HAS』:PR -
牧場バイトからアイドルへ、かてぃが歩んだ多彩な仕事遍歴
求人ボックス:PR