「普段はレースクイーンをしていて、スタイルを活かせる衣装を用意しました」春麗などのゲームヒロイン・レイヤーに聞いた“コスプレのこだわり”

2024.11.11
(左から)トマさん、今村知可さん、おりばーさん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


世界最大規模のコスプレの祭典として知られ、8月2日~4日の3日間で25万3700人が来場した『世界コスプレサミット2024』。愛知・栄周辺エリアで行われた同イベントで、人気ゲームのキャラクターに扮するコスプレイヤーたちにインタビューを実施。“衣装やメイクに対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。2024年も全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。

そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、本稿では2024年8月以降に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

ここでピックアップするのは、世界最大規模のコスプレの祭典として知られ、8月2日~4日の3日間で25万3700人が来場した大型イベント『世界コスプレサミット2024』に参加していたコスプレイヤーたち。

その衣装をジャンル別に見てみたところ、ゲーム作品のコスプレでは昨今の世界的なeスポーツの盛り上がりを受け、対戦格闘ゲームのヒロインに扮するレイヤーが多く、『ストリートファイター』シリーズの春麗や、『餓狼伝説』シリーズの不知火舞、『サムライスピリッツ』シリーズのいろはといったキャラクターたちが続々と集結。

そのほかにも、コスプレ界隈では定番のタイトルである『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』や『ダンガンロンパ』シリーズなどのキャラに扮するレイヤーが大勢参加しており、それぞれに撮影のための長蛇の列ができていたのが印象的だった。

「今回のコスプレでこだわったポイントはメイクと表情です。2B(ヨルハ二号B型)は無表情なところがかっこいいキャラクターなので、暗めのアイシャドウを使ってクールな雰囲気を再現しました。カラコンは柄が小さいものを選んで、キリッとした目元を表現したつもりなんですけどいかがでしょう?」(『NieR:Automata[ニーア オートマタ]』ヨルハ二号B型/トマさん)

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』ヨルハ二号B型/トマさん
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』ヨルハ二号B型/トマさん

「こちらのコスプレでは、ウイッグの真ん中分けが難しかったです。なるべく自然な感じになるよう気をつけました」(『餓狼伝説』シリーズ:不知火舞/ツジ・ルイスさん)

『餓狼伝説』シリーズ:不知火舞/ツジ・ルイスさん
『餓狼伝説』シリーズ:不知火舞/ツジ・ルイスさん

「普段はレースクイーンやグラビアのお仕事をしていて、コスプレは趣味で楽しんでいます。コスプレイヤーとしてはまだまだ未熟で本格的なコスプレはハードルが高いなと思ったので、今回は自身のスタイルを活かせる衣装を用意しました。今『ストリートファイター6』をプレイされている方だけでなく、昔『ストリートファイターII』を遊ばれていたカメラマンさんからも、『懐かしい!』『よく似合ってますね』と言っていただけて、挑戦したかいがありました」(『ストリートファイター』シリーズ:春麗/今村知可さん)

『ストリートファイター』シリーズ:春麗/今村知可さん
『ストリートファイター』シリーズ:春麗/今村知可さん

「今回のコスプレのポイントは、身体にぴったりフィットするように仕上げた衣装のサイズ感です。自分の身体のラインとゲーム上のいろはのスタイルを照らし合わせながら、忠実にシルエットを再現できるよう調整しました」(『サムライスピリッツ』シリーズ:いろは/かがみ。もちさん)

『サムライスピリッツ』シリーズ:いろは/かがみ。もちさん
『サムライスピリッツ』シリーズ:いろは/かがみ。もちさん

「今回コスプレをした七海千秋ちゃんは、たれ目と儚い表情が印象的なキャラクターなので、それらの特徴を再現するためにアイメイクをがんばりました」(『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』七海千秋/りんねさん)

『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』七海千秋/りんねさん
『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』七海千秋/りんねさん

「こちらの衣装は応援してくださるファンの方からいただいた、とても大切な一着です。独特の世界観で繊細かつ美しい物語を描く『NieR:Automata』は大好きな作品で、なおかつ、そのコスプレに初挑戦ということもあり気合いが入りました。ヒップラインが美しく見えるよう、高身長を活かしたポージングを研究してきたこともこだわったポイントです」(『NieR:Automata[ニーア オートマタ]』ヨルハA型二号/おりばーさん)

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』ヨルハA型二号/おりばーさん
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』ヨルハA型二号/おりばーさん

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。

この記事の画像(全13枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

somtum_tai2

Written by

ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

関連記事

(左から)神崎もあさん、音琴ひつじさん、おもちちゃんさん

「肌のムチムチした柔らかみも感じてもらえるとうれしいです」水着衣装が眩しい『ブルアカ』レイヤーたちに聞く“コスプレのこだわり”

(左から)桃天さん、まりんさん、アムロさん

「筋肉スーツを自作してシルエットを再現しました」『キン肉マン』のキャラに扮したレイヤーたちに聞いた“コスプレのこだわり”

(左から)三色にゃんこさん、あきれいいちさん、ありささん

「ピンク色のアイライナーで粘膜アイメイクを施してバランスを整えました」新旧ゲームヒロインに扮したレイヤーたちに聞いた“コスプレのこだわり”

7ORDER安井謙太郎の採用体験記

7ORDER安井謙太郎の採用体験記──妥協なきエンタメの現場で「一緒に働きたい人」とは?【求人ボックス特別企画】

天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>

「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと

「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い

歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由

クイック・ジャパン/QJWeb/QJサポーターズ

クイック・ジャパンを一緒に盛り上げるメンバーを募集しています!

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。