堂本剛×天竺鼠・川原が大喜利を通じて平和を目指す。初開催の『PURE喜利』レポート

2024.6.25
PURE喜利

文=釣木文恵 撮影=澤田詩園 編集=梅山織愛


6月10日(月)、TOKYO DOME CITY HALLにて開催された『PURE喜利』。堂本剛と天竺鼠・川原克己、もう中学生、ランジャタイ国崎和也、ロングコートダディ堂前透といったPUREな芸人たちが、ノンストレス・ノンプレッシャーで2時間たっぷりと大喜利を楽しんだ公演の模様をレポートする。

褒め合い、許し合い、称え合う大喜利

『PURE喜利』

「あ、あー。ん? もういいの? しゃべっていいの?」

この会の“言い出しっぺ”である天竺鼠・川原による会場アナウンスで始まった『PURE喜利』第1回公演。いつまで経っても本題に入らない川原に業を煮やした堂本がマイクを奪い、さらに、「東京ドームで『PURE喜利』を」と言い出した(実際、今回の会場はTOKYO DOME CITY HALL)もう中学生がまっすぐ、開演前諸注意を読み上げる。まだ誰もステージ上に登場していない段階で、2000人を超えたホールを埋め尽くす観客が一斉に笑う。

続いて、アニメ化されたメンバーたちのオープニング映像が終わるとステージに5人が登場。堂本がさっそく「PUREですか?」と客席に投げかけるも、返答に困る客席。すかさず川原がツッコミに回る。普段のお笑いライブではあまり見られない光景だ。

堂本は今回が初開催となる『PURE喜利』について、「褒め合い、許し合い、称え合う」大喜利であると説明。本来、楽屋でやるようなことをあえてこの場でやると伝えると、川原が「たまたまお客さんが観てるだけという」と、補足する。

『PURE喜利』
川原(左)はトレードマークのなすびの被り物+サングラス姿で登場

5人の席には川原がさまざまな声色で「PURE」と言った声が入ったボタンが設置され、「今の回答よかったね」と思ったら、このボタンを押して意思表示をするという仕組み。しかし、中には連打するには歯切れの悪い長いフレーズが流れるボタンも。文句も飛びながら、さっそく「PURE喜利」がスタートした。

回答がPUREであるかどうか

大喜利ライブにつきもののMCはおらず、舞台上には5人のプレイヤーのみ。言い出しっぺだけあって川原は進行も担うが、ごく最低限のもの。会場はこんなにも広いのに、本当に仲間内の大喜利をのぞいているかのようだ。回答に制約もなく、観客もおもしろければ笑う。しかし、おもしろさのほかに「PURE」であるかどうかも、この場ではある程度重視されるらしい。

『PURE喜利』
川原(左)と国崎(右)
『PURE喜利』
堂前(左)ともう中学生(右)

スケッチブックで答えるものだけでなく、後半にはカメラを使ったものや、映像を使ったものなど少し凝ったタイプの大喜利も。「Qカット」というテレビ番組でよくあるCM前の1シーンに焦点を合わせた大喜利では、音楽に乗せてカメラが誰か出演者に寄った瞬間、ひと言。誰に何を言ってほしいかを指名して回答を書いていく大喜利だ。回答を書きたい堂本だったが、ほかの4人から次々と指名され、どんどん自分の回答に専念できなくなる。しかし、どんな言葉であっても完璧な表情でやってみせる。まさかこんな場面で彼の俳優としての力を感じさせられるとは!

『PURE喜利』
「Qカット」で回答をする堂本

いつか東京ドームで

最後はこれまでそれぞれが回答を書いてきたスケッチブックを交換し、ほかの人の回答を再利用してお題に答える「シャッフルPURE喜利」。中盤からほとんど忘れられていたPUREボタンの存在をみんなが思い出したり、ここにきて堂本が笑って答えられなくなるなど、最後まで盛り上がってみっちり2時間の大喜利の会は終幕を迎えた。

「好きにやりすぎて疲れた」という堂本が、エンディングで「PUREれましたか?」と問いかける。そして、この競うことなくおもしろいと思うものを出し合う『PURE喜利』を通じて「心穏やかに生きていくことの大切さを伝えたい」「平和を訴えたい」と語る時間も。しかし川原の「ほんと週1でやりたいです!」には「いやいい」と即座に否定。

改めて「いつか東京ドームで」とも語っていたこの『PURE喜利』。競わない平和な大喜利は、この先どこまで行くのだろう。公演の模様はぜひ、配信でチェックしてほしい。

■配信情報
第1回 7月6日(土)19:00
第2回 7月7日(日)19:00
詳細はこちら

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釣木文恵

(つるき・ふみえ)ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。

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