i☆Risソロインタビュー(2)芹澤優&山北早紀「辞めようとまで思ってた」
声優とアイドルのハイブリッドユニット・i☆Risは、2012年にデビューし今年で結成8周年を迎えようとしている。目標としていた日本武道館でのワンマンライブを2016年に成功させてからも、グループとしても個人としても研鑽を重ね、誰ひとり欠けることなく、今もなお活躍の場を広げ続けている。
そんな彼女たちの約2年半ぶりのニューアルバム『Shall we☆Carnival』が3月13日(金)にリリースされた。コンセプトは「祝祭」であり、これまで活動を続けてきたことへのご褒美や、共に支え合ったメンバーやファンへの感謝が込められているように思える。
リリースを記念し、『クイック・ジャパン』vol.148(2月26日発売)に掲載されたリレー形式のソロインタビューを順次公開する。
芹澤優「メンバーとの距離を感じた、すごく苦しい時期」
i☆Ris結成時に掲げられた目標、日本武道館でのワンマンライブ。その達成を前に、芹澤優はグループとしての不安に加えて、もうひとつ別のものを抱えていた――。今のグループ愛の源にもなった当時の裏話を、包み隠さず語る。
デビューから目標にしていた武道館でのワンマンライブを4周年でできたのは、「『プリパラ』という作品に出会って、スタッフさんとキャラクターが連れて行ってくれたから」だと今でも思ってるんです。だから「武道館に見合う自分たちになれるのか?」とも思っていたし、その夏の結成4周年ライブも全然満員にできなかったので、本当に直前まで不安でした。でもいざステージに立ってみたら、本番の3時間は本当に幸せで。ファンやスタッフさんからの愛もすごく感じる宝物みたいな時間になりました。
ただ実は私、その年のツアーのころ、ほかのメンバーとうまくいってなかったんです。たぶんみんな「芹澤がソロでデビューする」ってなんとなく気づいてて、私もたぶん知らないうちに自分のことばかりになっちゃってて。7年間でメンバーとの距離を一番感じた、すごく苦しい時期でした。だから、武道館のMCで涙が止まらなくて(笑)。
で、私が泣き崩れてしゃがんじゃったときに……リーダーが「ゆうちゃん、i☆Risでいてくれてありがとう」って言ってくれて。今はソロ活動もしていますけど、私、i☆Ris好きなんですよ。きっとみんなが想像してる以上に。でもそれぐらいメンバーを思えるようになったのは、この武道館があったからかもしれません。
芹澤 優(せりざわ・ゆう)
1994年生まれ、東京都出身。強いグループ愛も持ちつつ、2017年にはソロアーティストとしてもデビュー。昨年秋には生バンドを引っさげた初のソロツアーも開催。