ちゃんみな「その花はどんなかたちでも絶対に咲く」全候補者の“才能”を称賛。3次審査の結果が明らかに【『No No Girls』レポート#4】

ちゃんみな「その花はどんなかたちでも絶対に咲く」全候補者の“才能”を称賛。3次審査の結果が明らかに【『No No Girls』レポート#4】

文=奈都樹 編集=森田真規


YouTubeの総再生回数は5億回を超え、若い世代から絶大なる支持を得ているラッパー/シンガーのちゃんみな。そんな彼女が、SKY-HIが主宰するレーベル/マネジメント「BMSG」とタッグを組んで始動したオーディションプロジェクト『No No Girls』。

「今までいろんなNoって言われてきた人たちを救いたい」と、本オーディションのプロデューサーであるちゃんみなは宣言。そして、ここから生まれるガールズグループに所属するアーティストには、以下3つの“No”を求めるという。

No FAKE(本物であれ)
No LAZE(誰よりも一生懸命であれ)
No HATE(自分に中指を立てるな)

2024年10月25日にYouTubeにて配信された『No No Girls』Ep.04では、3次審査の通過者が発表され、ちゃんみなとSKY-HIが候補者たちに言葉をかけていった。

【No No Girls】Ep.04 / 3rd Round -No=Yes-

ちゃんみな「私は受かる気持ちは正直わからない」

ついに3次審査の結果発表に。すべてのパフォーマンスが終了すると、そのまま3次審査通過者を決めるミーティングに移る。議論は1時間以上に及んだ。

ミーティングを終えたちゃんみなとSKY-HIが再びステージに戻ってくると、会場には緊迫した空気が漂っている。冷静さを保とうとしながらも、どこか不安気なメンバーたち。

「応募条件一切なし」

そんな本オーディションに希望を抱いた女性たちは、どれほどいたことだろう。期待が大きいからこそ、プレッシャーも感じているはずだ。

そんな彼女たちの思いを感じ取っているためか、ちゃんみなはまず自身のオーディション経験について語り始めた。

「小学生のころからオーディションを受け始め18回落ち続けたこと、19回目となるオーディションは『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』だったこと。だからか、ちゃんみなは「私は受かる(人の)気持ちは正直わからない」と明かした。

そして最後にメンバーへこう伝えた。

「ここまで来たみんなは本当にすごいんだってことを、みんな自身わかっていてほしいです。とりあえずここまで、本当に最高。本当にお疲れ様でした」

Aチーム結果発表「信頼も込めて、今回はごめんなさい」

結果発表は、ちゃんみなの評価コメント後に言い渡される。

まずは倖田來未「キューティーハニー」をパフォーマンスしたAチームから。

初めはKAEDE。まず、ちゃんみなは「突き抜けた部分はあんまりなかったかな」とズバリ。しかし、「ハニーフラッシュ」と叫ぶ彼女の目を見てまだまだいけると確信したという。KAEDEは3次審査通過となった。

次はYUJU。「怖すぎるぐらいのスピードで成長していた」とちゃんみなは評価する。しかし、1次審査から現在に至るまで表現が同じであることが気になっていた。YUJUのアーティスト像が良くも悪くも見えるものとなり、それは彼女自身にとってはいいことではあるはずだが、一方でこのオーディションにとっては残念なことでもあったという。YUJUは3次審査を通過することができなかった。

次はHIBIKI。風邪を引いてしまい本領発揮できずにステージ上で泣いてしまった彼女は、りょんりょん(佐藤涼子)先生から「その甘えがまずい」と指摘されていた。

そんな彼女に対して、「(風邪を引いてしまい)マイナスになった部分がたくさんあったと思うけど、そんななかでもできるということは、たくさん練習したということ」とちゃんみなはコメント。課題は前向きになることとした上で、HIBIKIを3次審査通過とした。

続いてはYURI。「書類の時点でカリスマ性を感じていた」というほどに、ちゃんみなは彼女に特別なものを感じていた。しかし、いくら審査が進んでもYURIは「うまくもなければ下手でもない」というラインを越えてこない。ちゃんみなは、パフォーマンスが一定であり続けていたことに懸念を感じていた。ただ、3次審査の発表でそれは覆された。

ステージ上のYURIから「私を魅せる」という意志を感じた、というちゃんみな。“どれほど自分自身と向き合ってきたか”その時間を感じさせるほどだったという。まだまだ割らなければいけない部分はあるが卵が割れたことは大きいとし、YURIを3次審査通過とした。

「自分は、強そうとか、ひとりで生きていける、みたいなことをこれまで言われてきたけど……自分では弱いと思っていて……」と涙ながらに語るYURI。2次審査では歌には自信があると断言するなど強気なイメージのある彼女だったが、実はずっと気を張っていたのかもしれない。新たな一面が見えた瞬間だった。

最後に呼ばれたKAIは、3次審査を通過することができなかった。疑問があってもなかなか聞けずに飲み込んでしまうところがあり、それが足を引っ張っていたのではないか、とちゃんみなは指摘する。その上で彼女にこう告げた。

「この子のことずっと踊らせてあげたいな、ずっと歌わせてあげたいなって思えるような人だった。絶対にどこかで咲くんだろうなこの子はって思いました。そういう信頼も込めて、今回はごめんなさい」

Bチーム結果発表「“何がやりたい”をもっと大事にしてあげてほしい」

次は、DOUBLE&安室奈美恵「BLACK DIAMOND」をパフォーマンスしたBチームの結果発表へ。

KOKOとKOKONAとJISOOが3次審査を通過した。ちゃんみなは、KOKOのパフォーマンスを「こんな大女優は見たことがない」と大絶賛、またKOKONAには“私はKOKONAである”という軸のブレなさ、JISOOには歌と表現のバランスをそれぞれ評価していた。

次はCHIKA。両手を顔に当て今にも泣きそうな表情を見せる彼女。こちらにも心臓の音が聞こえてきそうである。

「誰よりも不安そうだし、チームでいる中でもずっとピリついているのがCHIKAちゃんだった気がしていて。それってどうしてだと思う?」とちゃんみなが問いかけると、「みんな上手だし……自分はまだまだなのかなって不安になります」と答えるCHIKA。ちゃんみなはそんな彼女に対して、「デビューしたら一番気を病むのがCHIKA」だと気にかける。

「アーティストって職業は、心の健康には悪い職業でもあるんです。毎回、何百人何千人何万人の前に立って、パフォーマンスして、評価されて、知らない人に名前を挙げられて、話題に挙げられて。そんなの、普通の精神状態ではいられなくなるんですよ。でもそれも仕事、緊張に勝つのも我々の仕事」

そことどう向き合うかは自分次第、自分のことを信じてあげることしか道はない。ちゃんみなは、そう語りかける。その上で「そこをぜひがんばっていただきたいなって思います。でも、絶対に次も会いたいと同時に思いました」と3次審査通過を言い渡すと、CHIKAは安堵で思わず顔に手を当て声をもらす。涙がボロボロとこぼれ落ちていた。

「絶対ダメかと思ったから……毎日ママと電話するんですけど『自分が大丈夫って信じれば大丈夫やけん』って毎回言われて。ちゃんみなさんに同じこと言われたから、心の部分がまた自分の足を引っ張ってしまったのかなと思って……」

候補生の中でも圧倒的な歌唱力を持つにもかかわらず、どうしても自信が持てないCHIKA。今後どう変わっていくのだろうか。彼女は最後に「本当にありがたいチャンスをいただいたので、自分と向き合ってパフォーマンスがんばります」と、成長を誓った。

Bチームの最後、FUKAは3次審査に通過することができなかった。ちゃんみなは、候補生たちが自分の殻を破れているかをチェックしている。FUKAの場合、うまくなろうと意識しすぎていて自分の殻を破れていないように感じたようだ。ちゃんみなは「殻の破り方は自分で探すもので、殻を破らなければこちらも手を差し伸べられない」という。

では、その“殻を破る”とはなんなのだろうか。SKY-HIはそのヒントを与えるかのように、FUKAに語りかけた。

「次は“何ができる”よりも“何がやりたい”をもっと大事にしてあげてほしいと思います。エゴイストって難しい言葉だけど、アーティストとして揺るがないエゴっていうのは自分をすごく支えてくれたりするので、見つけて探して大事にしてあげてほしいなと思います」

Cチーム結果発表「考えすぎて自分を失くしやすい」

続いて、(sic)boy, KM「Heaven’s Drive feat.vividboooy」をパフォーマンスしたCチームの結果発表へ。

まずはAKARI。彼女に対しては、「もうちょっと自分と会話してほしい」という。どういう自分になりたいのか、そのためにどれぐらい時間を費やして、自分と会話してきたのか……ちゃんみなはそこを見ているという。AKARIが考える“AKARIの姿”を、具体的に体現できるようになってほしい。ちゃんみなはそう告げて、3次審査通過としなかった。

NAOKOとMOMOKAは3次審査を通過した。NAOKOには今回のパフォーマンスでようやく中から光が見えてきたと評価、MOMOKAについては「パフォーマンスしたとき、空気が変わる。MOMOKA色の風が吹く」と賞賛しつつも、これまで彼女が見てきた光景や人生がもう少しパフォーマンスに表れたらいいとも述べていた。

続いてAIKA。ちゃんみなも敵わないと思うほどに完璧な歌声を持っている彼女だが、3次審査を通過できなかった。なぜなのだろうか。

ちゃんみなは、「全体のスキルがまだらなのが気になった」という。歌とダンスのバランスという点で劣っており、この実力では間に合わないと感じたようだ。アーティストの人生を背負うプロデューサーという役目を任されているからこそ、ちゃんみなはハッキリと理由を告げていく。厳しい言葉ではあるが、同時にAIKAへの思いも感じるコメントだった。

一方、そうした結果を受け、SKY-HIはAIKAの人柄のよさについて触れる。今や「人柄」というものは、アーティストがパフォーマンスをするための背骨となり非常に重要なものになっているということ、彼女の持ち前の魅力が失われないようにこう続ける。

「あなたはそこに関してすごく強い過去を持っていて、すごく強い背骨を持っているので、いくらでも輝けると思います。短所を埋めるのも素晴らしいと思いますし、まだまだ伸びる長所はたくさんあるので、僕はどっちかというと、これをやりたいをとことんまで突き詰めたAIKAさんを、もっと見てみたいなと思いました」

そして最後はASHA。ちゃんみなは、「絶対素直な子なんだろうなと思ったんです」とまずひと言。ギャルは勘違いされる、自分の意見を曲げないと思われている、でもASHAの場合はそうじゃない、自分もギャルだからわかる、とちゃんみなは言う。実際、ASHAはアドバイスを受け入れ、自分と向き合いながら、確実に成長を遂げていた。

芯まで見透かすちゃんみなに、思わず涙を流すASHA。また、ちゃんみなはそうした彼女の素直さは強みではあるが自分を失いやすいとも言う。最後に「考えすぎてASHAというものを失くしやすいから、そこだけ気をつけてもらいたい」とつけ加え、3次審査を通過とした。

Dチーム結果発表「いろんな人の人生を変えるスイッチを押すと思う」

続いては、椎名林檎「本能」をパフォーマンスしたDチームの結果発表。

3次審査を通過したのは、KOKOA、SAYAKA、KOHARUだ。KOKOAには自分で見つけ出したものをパフォーマンスで具現化していたとし、SAYAKAには気になる点はあるもののそれを凌駕するほどの狂気を感じられてよかったという。KOHARUもまた“KOHARUである”ということに自信を持って表現していた点が評価されていた。3人とも自分と向き合い、その先で見つけた何かをパフォーマンスとして落とし込んでいたのだ。

一方、REIとMAHINAは3次審査を通過できなかった。ふたりはチームの中で年少ではありながら才能にあふれるメンバーで、REIは歌、MAHINAはダンスで特に目立っていた。

REIの歌は特別だ。奥底で渦巻く黒い感情を観客に訴えかけるような、圧倒的な表現力がある。そんな彼女にちゃんみなは、「いろんな人の人生を変えるスイッチを押すと思う」と断言。でも、だからこそ現状ダンススキルが追いついていない彼女に、踊りを無理にしてほしくないと判断したそうだ。

またMAHINAには、パフォーマンスにはポテンシャルを感じていたものの、同時に曲についていくことに精いっぱいで、彼女らしい表現を身につけるにはまだ時間がかかるとも思ったという。

Eチーム結果発表「ここまでうまかったら絶対何者かにはなるはず」

続いて、清水翔太「君が好き」をパフォーマンスしたEチームの結果発表へ。

まずはMOMO。曲の難しさもあってか歌うことに必死で、心ここにあらずという状況が続いていた。しかし3次審査のパフォーマンスで、ちゃんみなは何かを感じた。彼女から「私、死にません」というメッセージを感じたというのだ。この直感を信じたい──ちゃんみなはMOMOを3次審査通過とした。

続いてYUKINO。歌手としてはものすごく素晴らしい、けれどエンタテインメントの歌としてはまだ時間がかかる、ちゃんみなは彼女をそう評価する。型にはめすぎず、アーティストとしてのYUKINOを表現することがあまりできていなかったとし、彼女は3次審査を通過することはできなかった。ただちゃんみなは最後に、「ここまでうまかったら絶対何者かにはなるはず」と彼女の才能を讃えた。

観客を魅了する感情表現の難しさ。SKY-HIはYUKINOに、次のように語りかけた。

「ひと言で感情を出せとか、感情をしまえとか言われても、これが一番難しかったりすると思うんです。なのですごくレベルの高い、ハードルの高い要求をされていると思うんですけど、それはひとえに歌であなたがそれをすることができるって、誰が見ても明らかだからであって、あなたの音楽に向かう姿勢の温かさとか優しさっていうのは、絶対に音楽の神様が味方してくれるタイミング、今後もいっぱい来ると思います」

続けてAYAMIとRINGOも、3次審査通過ならず。AYAMIには歌を楽しめていないことを感じていたとし、「うまい下手の前にどんな歌を届けるか」「歌ってこの人にとってなんなのか」それを示せるところまでたどり着いてほしいという。一方、RINGOには「中身があまり見えなかったのが残念だった。もっと柔らかいところが出てきていたらよかった」と評価した。

FUMINOは3次審査通過となった。透明感のある歌声が魅力的な彼女だが、歌唱表現のバリエーションをあまり感じられなかったというちゃんみな。今回もそう感じるパフォーマンスでもったいなかったが、ただ同時にこの歌唱は彼女にしかできないとも思ったという。さらに、これまで表情が硬かった彼女が、発表では表情豊かにパフォーマンスしていたことにも心動かされるものがあったようだ。彼女から表現に費やしてきた時間を感じ、3次審査通過とした。

Fチーム結果発表「深みをもうちょっと見せてもらえたらいいな」

次は、山口百恵「プレイバック Part2」をパフォーマンスしたFチームの結果発表へ。

AIKO、JEWEL、AMI、SARA、STELLA。なんと全員が3次審査通過となった。スキルとしてはまだ改善が必要ではあるが、それぞれが自分と向き合っており、自分だけの表現を見つけていたことが評価されていた。

しかし、その中で「危機感を持ってほしい」と警告されていたのは、チームを牽引していたAMIだ。ちゃんみなは彼女に、次のように話していた。

「AMIちゃんってこの楽曲をものにしていたと思うし、しっかりとAMIちゃんが見えたんですよ。けど同時に天井も感じてしまって。AMIちゃんというキャラの限界というか。AMIちゃんというものがどういうアーティストになるのかっていうのが、ちょっと見えた気もする。AMIちゃんというものがどういう人間なのか、深みをもうちょっと見せてもらえたらいいなと思います」

ファニーなダンスや表情が魅力的で、ステージ上でも目立っていたAMI。キャラクター性が全開となったパフォーマンスではあったが、今後どんな表現で驚かせてくれるのか。彼女は難しい課題を与えられていた。

すべての結果発表が終了。最終的に3次審査を通過したのは以下20名となった。

AIKO、ASHA、AMI、KAEDE、KOKO、KOKOA、KOKONA、KOHARU、SAYAKA、SARA、JISOO、JEWEL、STELLA、CHIKA、NAOKO、HIBIKI、FUMINO、MOMO、MOMOKA、YURI

すると、「これは例外中の例外なんですけど……」と切り出すちゃんみな。どうしても迷いを断ち切れないメンバーがいるようだ。

「私の直感を信じるのであれば、きっとラップがとっても上手なはずなの。もしよかったらMAHINAちゃん、ラップで3.5次審査を受けませんか?」

思いもよらない突然のちゃんみなの持ちかけに、MAHINAは思わず胸に手を当てむせび泣く。そして迷わず、こう答えた。

「ちょっと気持ちの整理がついてないんですけど……受けてみたい」

MAHINAは追加の3.5次審査を受けることに。こうして3次審査は終了した。

「私たちは音楽でつながっているから、音楽のことはなんでも言ってほしい」

今回通過できなかった9人の候補生たち。3次審査終了後、ちゃんみなとSKY-HIは彼女たちがいる部屋へと向かう。そして、ちゃんみなは彼女たちに向かってこう話しかけた。

「本当にきれい事が大嫌いだからきれい事を抜きにしていうと、ある意味Yesなんですよ。OKなの、世間的に見てじゅうぶんな人たちなんだよね。方向性の話であって、けっしてダメでしたって受け止めないでほしいなっていうのがあって」

あなたたちはけっして“No”ではない、というちゃんみな。続けてレッスンで先生から“あなたは黒だ”と言われたという、Ep.01のインタビューで明かしたエピソードをメンバーたちにも話す。

実はこのエピソードには続きがあるという。

「その先生にはもうやめろって言われていたのよ。『もう、今やめたほうがいい。みなちゃんは韓国語もしゃべれるし、英語もしゃべれるし、ほかのこといっぱいできるじゃん。だから、今やめてほかの道に進んだほうが絶対利口だよ、頭いい判断だよ。そっちのほうが』って言われていたし、『正直かわいくないから表に立つとかじゃなくて、裏の仕事とか考えてみたら』とも言われたの。でも、私は絶対ここがよかったのよ。絶対に歌うことがよかったし、絶対に歌を作ることがよかったの」

ちゃんみなは続けて、「自分と同じ気持ちの人はここにもいるだろうけれど、そう思ってる時点で絶対に大丈夫」と彼女たちに語りかける。「どんなかたちでも絶対に咲くの、その花」と。

「みんなも私と同じだと思ってほしい。同じタイプなんだって思ってほしいの。私が励みになるかはわからないけど、私は今、幸せなんだよ、それでも。この気持ちがあるだけで、絶対にあのときあきらめなくてよかったと思うんだよね。私たちは音楽でつながっているから、音楽のことはなんでも言ってほしい」

今回であきらめてほかの道に行くのであれば、背中を押すとも言う。夢をあきらめることも、追いかけ続けることも、どちらにも苦しみがつきまとうことをちゃんみなはわかっているようだった。ネガティブなものに引っ張られることなく、自信を持ってどの道にも進めるように。そんな思いが込められているようにも感じた。

候補生たちにもその思いが伝わったのか、気丈に振る舞っていたメンバーも涙を流していた。AIKAが「ハグがしたい」と言うと、あとに続いてほかのメンバーもちゃんみなとハグがしたいと立ち上がる。それぞれがちゃんみなに抱き合いながら感謝を述べ、別れを告げた。

今回通過できなかったメンバーたちは、今後どう変わっていくのだろうか。いつかまた別の場所で彼女たちのパフォーマンスを見たい。画面越しからもそう思わずにはいられない3次審査だった。

次回Ep.05では、3.5次審査と4次審査の様子が配信される。4次審査は、候補者だけで曲を完成させる「クリエイティブ審査」になる予定だ。

【『No No Girls』Ep.05配信予定】
■2024年11月1日(金)20時~

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奈都樹

(なつき)1994年生まれ。リアルサウンド編集部に所属後、現在はフリーライターとして活動しながら、クオーターライフクライシスの渦中にいる若者の心情を様々な角度から切り取ったインタビューサイト『小さな生活の声』を運営中。会社員時代の経験や同世代としての視点から、若者たちのリアルな声を取材している。

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